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2019.10.24

今年のハロウィンは「水木しげるロード」へGO! 50種類超の妖怪影絵や美しい照明演出で夜も最高【鳥取】

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鳥取に着いて、当然、私が真っ先に向かった先は、境港駅からスタートする「水木しげるロード」!
水木ワールドに登場するお気に入りの妖怪を見つけるたびに、記念撮影をして歩いているのは私だけではありません!
み~んな、何かしら好きな妖怪がいるでしょ?
あなたはどれですか?

水木しげるロードは2018年、25周年を迎え、昼も夜も楽しめるスポットへ大幅にリニューアル。
リニューアル点なども含めて、今回は、水木しげるロードを大特集いたします!

水木マジックで時代を超えて人気者の妖怪たち


日本を代表するマンガ家の1人、水木しげる氏の代表作と言えば「ゲゲゲの鬼太郎」。彼の死後もテレビアニメの新シリーズが今でも製作されて放映されている国民的な作品です。

ゲゲゲの鬼太郎をはじめ、水木氏の妖怪関連の作品に出てくる妖怪は、見かけに反してどこか人間臭く、そこがとってもユーモラスで可愛らしく感じてしまいます。そんな水木ワールドが随所にちりばめられている妖怪たちは、最大限に魅力が引き出されているので、次々に人気妖怪となっていきました。


上の写真を見て、懐かしく思う人も多いことでしょう。
子供時代には、「ゲゲゲの鬼太郎」のTVアニメからそんな水木ワールドに魅せられて、小学館から発売された妖怪入門、妖怪百科、妖怪100物語など、ほとんど全部揃えて持っていた私。

残念ながら当時の本はもう持っていないけど、復刻版も出ているとのことや、さらには、「境港妖怪検定」なるご当地検定まであることを最近知ってワクワクモードです。本年度の申し込みはすでに終了してしまったとのことだったので、第15回目となる来年には受けてみようかしら…とかなり本気で思っています。

シャッター通りが人気観光スポットへ!


1993(平成5)年7月に誕生した「水木しげるロード」は、境港駅から本町にあるアーケードまで、距離にして800メートルほど続く商店街のエリア。

かつては華やかに栄えていたこのエリアも1975(昭和50)年を過ぎると収益は減少する一方となり、やがて次第にシャッター通りと化していきました。
これを阻止する対抗策として、地元住民を商店街へ呼び戻すために、境港市出身の国民的な漫画家「水木しげる」氏の協力を得て、「水木しげるロード」はスタート。その手始めとして、彼の代表作の「ゲゲゲの鬼太郎」を中心に、「悪魔くん」や「河童三平」に出てくる人気妖怪の銅像23体がこのエリアに設置されました。


その後、知名度が年々全国的に高まっていき、地元住民だけではなく、観光客も急増! 商店街はかつて以上の賑わいに。観光客の増加に伴い観光地化されていき、人気妖怪の銅像の数もどんどん増加!

誕生10周年2003(平成15)年の水木しげる氏の誕生日、3月8日には「水木しげる記念館」もオープン。
さらに、水木しげるロードの誕生25周年の2018(平成30)年7月には大幅なリニューアルも完成し、更に多くの観光客が訪れています。
今では妖怪の銅像の数が、オープン当初の8倍近く、177体まで増加!
時間をたっぷりとって、のんびり探索するのがおすすめです。

商店街エリアの街全体が水木氏の妖怪ワールド!

水木しげるロードのスタート地点の境港駅に立った瞬間から、水木マジックが炸裂。

この街を照らす街路灯にもタクシーの乗車ライトにも「目玉のおやじ」が入って、この街をしっかり見守っています。


交番にも鬼太郎と目玉のおやじ。建物左には「鬼太郎交番」の看板も!


商店街も妖怪ワールドで賑やか! 「妖菓堂」には「目玉のばあむ」がいっぱい。


酒屋で売っているお酒も「妖怪のつぼ入り地酒」。


上を見上げれば、この商店街の看板も妖怪ワールド!


足元を見れば、いたるところにあるメンテナンスホールのふたにも妖怪が!


疲れたら、色々な場所にある「妖怪ベンチ」で休憩。様々な種類の妖怪のデザインが入ったベンチがあります。


もっと、まったり休憩したければ、「妖怪たちの足湯」もあり!


所々にお手洗いもあるので、安心。(左から、鬼太郎、ねこ娘、目玉のおやじ)


「妖怪ポスト」も発見!
水木しげる記念館の中庭をはじめ、水木しげるロード内のお店や境港市の観光案内所にも妖怪ポストがあります。投函すれば妖怪デザインの消印スタンプを押されたものが届くので楽しみですね。
この他にも、配達日が5年後の「妖怪未来ポスト」もあり!

「世界妖怪会議」に参加してみませんか?


2018年の25周年記念に向けて行われた大幅なリニューアルの先駆けとして、2017年に誕生したスポット。場所は、水木マンガの世界エリア内で、境港駅からすぐの所です。
大幅リニューアルで、全ての妖怪ブロンズ像を5つのカテゴリーに分類して並べ直す為、期間限定でこの場所に、沢山の妖怪ブロンズ像が大集合していたんです。最大時には60体を超える妖怪が集まっていました。

鬼太郎をはじめ芝生エリアにいる妖怪たちを中心にその周囲を取り囲むようにして、様々な妖怪たちがここへ集っていた姿は、正に「世界妖怪会議」!
妖怪ブロンズ像が再配置された後も、このスポットでは、芝生エリア部分の像がそのまま残されていますので、その名残をしっかり感じられます。
人気が高い妖怪「バックベアード」もここにいるので、ファンは一緒に写真をとるチャンス!です。

人気フォトスポットの1つ「河童の泉」


水木マンガの世界エリアにある妖怪広場には、「河童の泉」があります。
「河童の三平」に登場する主人公の三平や河童などの水に関係する妖怪たちをはじめ、悪魔くん、小便小僧の鬼太郎、河童の泉を泳ぐねずみ男など9体の妖怪が大集合。
このスポットは、水木しげるロードの中でも人気フォトスポットの1つとなっています。突然、泉から噴射されるミストも大人気なので見逃せません。

「一反木綿」の鳥居がステキすぎ!「妖怪神社」で参拝


「一反木綿」が横にステキになびいている鳥居が目印の妖怪神社は、神仏・吉凶を司る妖怪たちのエリアにあります。
この鳥居の右前にあるのは「目玉おやじ清めの水」。御影石の目玉おやじの目玉がクルクルと回転し続けています。ずっと見ていると目が回りそう。


鳥居をくぐると、正面にあるのは、水木しげる氏による入魂済のご神体(写真右)。3メートルもの高さがある黒御影石に挟まれている樹齢300年のケヤキの木です。このご神体の入魂時に、「ココに目玉をつけると面白くなる。」と言って黒御影石を指さした瞬間、ポロリと剥がれ落ちた部分は「目玉石」(写真左)となりました。ご神体同様のパワーを放っているとのことです。
お隣では、お守りや絵馬なども売っています。

家族連れにも人気のアミューズメント施設あり!

鬼太郎妖怪倉庫


市営大正町駐車場の近くにある有料施設の妖怪お化け屋敷「鬼太郎妖怪倉庫」。料金は、大人700円、中高生500円、小学生300円。暗闇の倉庫内で全長100メートルの距離がある通路を探索しながら、30体の妖怪に遭遇できます。

ゲゲゲの妖怪楽園


水木しげる記念館の近くに位置している「ゲゲゲの妖怪楽園」。
妖怪のテーマパークとなっているこの施設は入園無料となっており、フォトスポットが満載! また、お土産を購入したり、休憩でお茶しながら軽食を楽しめるスポットもあり。ココでしか買えないオリジナルグッズも豊富に揃っているので、お土産選びに立ち寄るのもおすすめ。

やっぱり外せない「水木しげる記念館」


水木しげるロードの終点にあるのが有料施設の「水木しげる記念館」。
料金は、大人700円、中高生500円、小学生300円。
再現された水木氏のアトリエをはじめ、彼の人生についての貴重な多数の史料、作品、妖怪ワールドなど、凝った演出と多彩な展示で水木ワールドを存分に満喫できます。

また、キャラクターは日によって異なりますが、鬼太郎、ねこ娘、ねずみ男、砂掛け婆、サラリーマン山田の着ぐるみキャラが、ここから出発して水木しげるロードをお散歩するので、ぜひ、一緒に記念写真も撮ってみてください。

大幅リニューアルで何が変わった?見逃せない3つのポイント!

妖怪をエリアごとに並べ替え!


今までランダムに並んでいた妖怪のブロンズ像たちが、種類や棲み処ごとに5つのエリア分けられ(以下マップ参照)、全177体の並べ替えが行われました。


水木マンガの世界:水木マンガの人気キャラクターたちに出会えます。

森にすむ妖怪たち:水木ワールドの妖怪に出会える入り口。森を棲み処とする妖怪たちが大集合しています。

神仏・吉凶を司る妖怪たち:「妖怪神社」があるこのエリアでは、神仏・吉凶を司る妖怪たちに出会えます。

身近なところにひそむ妖怪たち:里、山、水、街に潜んでいる妖怪たちが集まっています。

家に棲む妖怪たち:水木しげるロードの終点にある「水木しげる記念館」周辺となるこのエリアでは、家を棲み処にする妖怪たちに会うことができます。

上の写真のリニューアル後の妖怪マップがよく見えない方は、コチラでも見れます。

歩道が拡張!より安全にのんびり探索を楽しめる!!


外国人観光客や障がい者にも優しい環境整備も兼ねて、水木しげるロードの車道を一方通行にすることで歩道が拡張されました。これにより、ベンチや休憩スポットも増設!

出典(左写真):Wikipedia

さらに、新たに街路樹が50本も植えられ、緑も溢れるステキな空間へ。

この街路樹には、水木ワールドをしっかり演出するシダレエンジュの木がセレクトされました。
葉が生い茂っている姿(写真左)は、まさに妖怪の棲み家か隠れ家のよう。落葉すれば、露出された枝ぶりが妖怪チック(写真右)。

妖怪たちが元気になるのは夜!見逃せない夜間ライトアップ!!


照明学会による第17回照明デザイン賞において、最優秀賞を受賞した水木しげるロードの夜間演出照明。
毎日、日没から午後10時ころまで、ブロンズ像や木々のライトアップ、歩道での妖怪たちの影絵投射などの夜間照明が行われています。

大人気夜間イベント「妖怪ナイトウォーク」!


照明演出がフルバージョンで行われる「妖怪ナイトウォーク」は、特定日に開催される大人気の夜間イベント。
この実施日には、水木しげるロード内の車道の一部が歩行者天国となり、その車道も巨大な影絵の舞台に! 全部で50種類超もの妖怪影絵が投射されます。また、照明演出も音楽に合わせて色が変化したりと非常に凝っており美しいので、子供から大人まで楽しめます。

さらに、鬼太郎と仲間たちが水木しげるロードを開催時間中にナイトウォークするので、美しい夜間照明の中で一緒に撮影もできます。

妖怪ナイトウォークの実施日に関しては、境港市観光協会のオフィシャルサイト、もしくは、公式Twitterアカウントで情報公開されています。

恒例の「妖怪そぞろ歩き in ハロウィン」もあるとのこと。
ハロウィンも一段と盛り上がりそうですね。

水木しげるロード 基本情報

住所:鳥取県境港市大正町
TEL:0859-47-0121(境港市観光協会 観光案内所)
WEB:境港市観光協会

書いた人

猫と旅が大好きな、音楽家、創作家、渡り鳥、遊牧民。7年前、ノラの子猫に出会い、人生初、猫のいる生活がスタート。以来、自分の人生価値観が大きく変わる。愛猫を連れ、車旅を楽しむも、天才的な方向音痴っぷりを毎度発揮。愛猫のテレパシーと自分の直感だけを頼りに今日も前へ進む。