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2016.06.30

日本の名美術館50が誇る名作を原寸で紹介。史上最強の付録!by和樂編集長セバスチャン高木

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みなさんこんにちは。セバスチャン高木です。

あれ?なんでセバスチャン?アンドリューじゃないの?と疑問に思われた方に説明いたしましょう。

本来、和樂今月号の見所紹介は、今春より和樂公式キャラクターに就任したアンドリュー橋本が務めております。しかしながらアンドリューは、EU離脱で揺れる母国イギリスのことがあまりにも気になって、この重要な仕事をほっぽらかして里帰りをしてしまいました。

今頃、「やはりこの味は日本では味わえないなぁ」などと言いながら、ギネス片手にフィッシュアンドチップスを頬張っているに違いありません。ということで、今回の今月号の見所は私、セバスチャン高木、通称洗馬(セバ)が務めさせていただきます。

日本の名美術館50が誇る名作を原寸で紹介! この付録は史上最強です。和樂編集長セバスチャン高木

のっけから恐縮ですが、私はいま、インフレに悩んでいます。インフレといっても、「うわぁ!コーヒーが一杯1000円?」という経済のインフレや「宇宙っていまもふくらみ続けてるんだ!」という宇宙のインフレーション理論や「おっすおら悟空!フリーザーってやっぱ強いんだなぁ」みたいに倒しても倒してももっと強い敵が出てくるドラゴンボールのライバルインフレーションではありません。私が悩んでいること、それはずばり和樂の付録インフレです。

というわけで今回の付録も「史上最強!」と言わせていただきます。だって、驚異の120ページ別冊!和樂名物原寸美術館!いつもより一回り大きい!表紙は国宝「伴大納言絵巻」が長〜く見られる折り返し特別仕様!なんですよ。で、中身は?と言えば、日本美術を所蔵する全国の美術館50から、美術館が誇る名作をひとつ選んで原寸で紹介。

絵の見所から、美術館の情報、必見の所蔵品から、開催予定の展覧会まで一目でわかるというそりゃあ一回り大きくもなるわ!というものすごーい別冊付録なんです。前回の名作50は、日本美術の名画を50作選んで、その絵の解説をしたというものでした。これでもすごーく大変で、読者の方からは「こんなの付録につけて大丈夫?」なんて心配をされたものですが、今回の付録は一館一作品ですよ!しかも絵の説明だけでなく、いろんな情報を加えているのですから、これを付録インフレと呼ばずしてなんと呼びましょう。でも、おかげで今月号も充実の一冊となりました。

日本の名美術館50が誇る名作を原寸で紹介! この付録は史上最強です。和樂編集長セバスチャン高木

よし、付録は完璧!で、特集は?と言うとこれがまたいいんですよ!

では、発表します!7月1日発売の和樂8月号の特集は、満を持しての「工芸ってこんなに楽しい!」です。
(え?発表もなにも、下の写真を見ればわかる?)

日本の名美術館50が誇る名作を原寸で紹介! この付録は史上最強です。和樂編集長セバスチャン高木

工芸って一言で言っても、漆もあれば、ガラスもあれば、陶磁器もありますよね。しかもアート(ART)なのか? 手仕事(CRAFT)なのか?気軽に使うことができる生活に根ざした工芸もあれば、美術館に行かないと観られない超絶技巧も工芸って呼ばれています。

「じゃあ工芸ってなんだろう?」

そんな疑問から今回の特集ははじまりました。その答えは厳密に言えばキリがありません。ですが、編集作業を通してひとつだけわかったことがあります。それは、ニッポンの工芸は「私たちの暮らしを豊かにしてくれるもの」ということです。制作者が自分のことだけでなく、使う人のことを考えて作られているのが日本の工芸の大きな特色です。それはまさにニッポンの美そのものと言えるのではないでしょうか。

今回の特集記事を担当した和樂インテリア番長のWakoちゃんは、ものを選んだり、原稿を書くにあたって、工芸の向こうにライフスタイルや使う人の物語が見えてきたと言っています。だから、急須はただのお茶を淹れる道具ではなくて、

「こんな急須があれば人生がもっと楽しくなる!」、

つまり私たちの生活に寄り添って豊かにしてくれるものなのです。そしてそれが和樂にとっての”工芸”の定義なのかもしれません。

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上の写真は和樂✖️東京手仕事で製作した木目込み人形の招き猫、名付けて”福猫”=フォーチューンキャットです。こんな工芸もあり!ですよね。

今月号でぜひ紹介したい企画がもうひとつ!それは和樂スタッフのMegaちゃんが知恵をしぼって考えた「かわいい❤︎妖怪画ザ・ベストテン!」です。7月5日から江戸東京博物館ではじまる「大妖怪展」は、(大阪にも巡回しますよ!)平安時代から現代にわたって描かれた妖怪画の名作を集めた史上最大規模の妖怪展です。キュレーションも凝りに凝っていて、おもしろいこと間違い無し!のオススメの展覧会ですが、和樂も負けるわけにはいきません。

そこで和樂が思いついたのが、妖怪たちが歌手になって歌合戦を繰り広げるというもの。しかも! 形式は往年の名テレビ番組「ザ・ベストテン!」です。司会は久米宏ならぬ木魚宏(きぎょひろし)と黒鍋徹子(くろなべてつこ)。10位からはじまる発表形式は雑誌としては実は斬新なつくりです。

なんと!10位はクビー・オングの「化けられて」ですって。抱腹絶倒な妖怪画企画、あなたはいくつ元ネタがわかるでしょうか?(あんまり正解率が高いと、年齢がばれてしまうかもしれません)

その他、「ニッポンの原風景を訪ねて、島旅へ!」など、スタッフ渾身の企画充実でお贈りする和樂8月号、書店などでの立ち読みでも構いませんので、ぜひ覗いてみてください。

和樂8月号はこちらからもどうぞ。

和樂編集長
セバスチャン高木

日本の名美術館50が誇る名作を原寸で紹介! この付録は史上最強です。和樂編集長セバスチャン高木