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2018.02.15

上野のパンダ「シャンシャン」から京都の伊藤若冲まで!かわいい動物大集合

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ただ今、上野の東京国立博物館 平成館で開催されている特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」。バレンタインデーから公開となったのが、大阪の葛井寺(ふじいでら)の秘仏、国宝の千手観音菩薩坐像です。一般公開の1時間前、朝8時からの内覧会に行ってきました!

千手観音菩薩写真左:春一番も吹きそうなぽかぽか陽気のバレンタインデー、朝8時前の上野公園。開館前の東京国立博物館もピカイチに美しいです!
写真右:天平の秘仏、国宝・千手観音菩薩坐像が東京へ!3月11日(日)まで、東京国立博物館の平成館にいらっしゃいます。

さぁさぁさぁ…と千手が迫ってくるようです

和樂誌面でも何度も拝見している葛井寺の千手観音さまですが…実際に拝見するとやっぱり圧倒的!慈愛に満ちたお顔、私たちを導いてくださる1041本の手(本当に千本以上の手を持つ仏さまは他にはいらっしゃらないのだそうです)、そして頭上の化仏。通常はお寺のお厨子の中に安置されているので、360度ぐるっと拝見できる機会はもうないかも!(少なくともわたしが生きている間はなさそうです) 

この千手観音菩薩像については他の記事に詳しいので譲って…。

今日もシャンシャンは元気かな?

上野といえば桜、ちらほら早咲きの桜も咲きはじめていますが、そうです、いまはシャンシャン!昨年6月12日に上野動物園で29年ぶりに誕生したジャイアント〝小〟パンダです。トーハクの帰りにシャンシャンにも会いに行こう…と意気込んでいたのですが、上野動物園の年間パスポートを忘れ、入口の混雑にめげ、日齢250日になろうかというシャンシャンに本日は会えず…。

2月1日からお母さんのシンシンとともに先着公開となったシャンシャン(お父さんのリーリーは通常公開しています)。冷たい雨が降るその公開初日、東京都美術館の書道展に行ったついで(なのか?)にシャンシャンと初対面をはたし、「月に2度は会いに来るからね」と心の中で約束をしたのでありました。ごめん、シャンシャン。

千手観音菩薩こちらは2月1日の母娘。お気に入りの木の股にすっぽりはまったシャンシャンに悶絶!

和樂にシャンシャン?

さて、和樂2・3月号にシャンシャンがチラッと出演しているのをご存知でしょうか。この号は、伊藤若冲の『猿猴捕月図(えんこうほげつず)』のおサルの親子の絵柄を使った、和樂オリジナル柄のポップな風呂敷を付録に付けるという豪華版。そこで若冲が描いたかわいい動物たちを集めて「若冲水墨動物園開園!」というページを作成するにあたり、水墨=白と黒の世界=パンダのシャンシャン…となったのでした。掲載した写真はたしか160日齢のもの。和樂2・3月号の104ページをぜひご覧ください。

千手観音菩薩和樂2・3月号は付録に「若冲サルグラム風呂敷」が付いて絶賛発売中!

そして、京都で若冲が待ってます!

隣の105ページには京都の細見美術館が所蔵している若冲の『鼠婚礼図』を掲載しているのですが、こちらは細見美術館で今月25日まで公開中。今週来週で京都へ出かける方、ぜひ細見美術館の若冲もどうぞ。

そうそう、和樂4・5月号は、渾身の京都と超入門日本美術の二大特集なんです。京都取材のあふれんばかりのこぼれ話は、ここINTOJAPANでも京都チームがアツ~く書いてくれると思います。3月1日発売の本誌とともに、どうぞお楽しみに!(たまこ)