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2018.09.06

京都観光 秋の特別拝観案内。秘仏や名画、至宝!(2018年)

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京都の“秋”のお楽しみといえば、錦繡(きんしゅう)に彩られた紅葉と寺院の特別拝観です。効率よく巡るもよし、時間をかけてじっくり拝観するもよし。この機会を逃さないで!

光雲寺(こううんじ)

福運の姫君、東福門院和子ゆかりの寺宝が13年ぶりに!

後水尾天皇の中宮、東福門院ゆかりの寺。南禅寺の門外坐禅センターの役割も。小川治兵衛の池泉回遊式庭園や、瑪瑙(めのう)の手水鉢(ちょうずばち)など見どころも多い。期間中は、東福門院の念持仏も公開。

公開期間/2018年11月1日~11月11日(※終了しています)
住所/京都市左京区南禅寺北ノ坊町59
問い合わせ/京都古文化保存協会

妙法院(みょうほういん)

象に乗った普賢菩薩像は年に一度の公開!

最澄(さいちょう)を開祖とする門跡寺院。千手観音像を安置する三十三間堂を管理下におくが、本坊は特別公開時期のみ拝観可能。蓮池を描いた壁画を背にした本尊の普賢菩薩騎象像のほか、桃山建築の国宝 庫裏(くり)や重要文化財の大書院、宸殿(しんでん)など建築群も見ごたえあり。

公開期間/2018年11月1日~11月11日(※終了しています)
住所/京都市東山区妙法院前側町447
問い合わせ/京都古文化保存協会

大徳寺 真珠庵(しんじゅあん)

一休さん開祖の名刹に、現代クリエイターの襖絵が!

京都拝観2018北見けんいちさんら、現代クリエイターの作品が襖絵として採用された「真珠庵」

とんちで人気の一休禅師ゆかりの寺。方丈の襖絵が修復に出されたため、「釣りバカ日誌」の北見けんいちさんら6名のクリエイターが参加した新襖絵を初公開。ほか、茶室の「庭玉軒(ていぎょくけん)」や村田珠光の作と伝わる庭も公開。

公開期間/2018年9月1日~12月16日
住所/京都市北区大徳寺町52
問い合わせ/京都春秋

大徳寺 本坊(ほんぼう)

国宝の方丈に探幽の障壁画! 等伯の羅漢図も展示

狩野探幽(たんゆう)の筆による法堂(はっとう)の天井画「雲龍図」や方丈(ほうじょう)の障壁画に加え、今秋の特別拝観では年に一度の大徳寺開山忌に掛けられる長谷川等伯の「羅漢図(らかんず)」も特別展示。

公開期間/2018年10月5日~10月28日(※終了しています)
住所/京都市北区大徳寺町53
問い合わせ/京都春秋

東寺(とうじ)

五重塔の初層内陣と立体曼荼羅をぐるり360度から!

京都のランドマークのひとつである国宝の五重塔や、空海が密教の教えを視覚的に表した講堂の立体曼荼羅など、京都旅ではずせない寺院。特別拝観時期は通常は立ち入れない立体曼荼羅の北側の通行も可能で、21体もの国宝・重文仏を、ぐるっと周回しながら拝観できる。五重塔の初層も公開。

公開期間/2018年10月27日~11月11日(※終了しています)
住所/京都市南区九条町1
問い合わせ/京都古文化保存協会

相国寺(しょうこくじ)

寺宝は承天閣美術館で、伽藍は特別拝観時にのみ公開

14世紀末、足利義満によって創建された京都五山第二位の名刹。創建当時は約144万坪の壮大な敷地に50あまりの塔頭寺院があり、金閣寺(鹿苑寺)や銀閣寺(慈照寺)もそのひとつ。重文の法堂は現存する最古のもので、方丈や開山堂とともに内部が特別公開される。

公開期間/2018年9月25日~12月15日
住所/京都市上京区今出川通烏丸東入ル
問い合わせ/075-231-0301

大徳寺 興臨院(こうりんいん)

本堂、庭園、唐門…加賀前田家ゆかりの優美な寺院

京都拝観2018「興臨院」の方丈庭園。

前田家の菩提寺。重文の本堂、表門、唐門は室町時代の創建で、禅宗建築の代表とされる。檜皮葺(ひわだぶき)の本堂の屋根は近代の寺院より低く、安定感があって優美。白石と豪放な石組みで構成された方丈庭園は、理想の蓬萊(ほうらい)世界を表している。

公開期間/2018年9月8日~30日・10月6日〜12月16日
住所/京都市北区紫野大徳寺町80
問い合わせ/京都春秋

仁和寺(にんなじ)

国宝・重文多数の霊宝館で宝物を特別拝観

仁和4(888)年に創建された寺院。仁王門、五重塔や宸殿、金堂などの美しい伽藍と、桜の名所で知られ、秋は見事な紅葉も。阿弥陀如来坐像や仏画の孔雀明王像(いずれも国宝)をはじめ、多くの宝物が公開される。

公開期間/2018年10月1日~11月25日(※終了しています)
住所/京都市右京区御室大内33
問い合わせ/075-461-1155

西福寺(さいふくじ)

空海ゆかりの寺院では海北友松の絵画などが初公開!

嵯峨天皇の皇子の病気平癒を祈願し、空海が創建したと伝わる古寺。六道絵(ろくどうえ)を有し、風葬された檀林(だんりん)皇后の変容を描いたといわれる「九相図(くそうず)」や、海北友松(かいほうゆうしょう)による「布袋図」などが、今秋の特別拝観で初公開される。子供の病気平癒を祈願する地蔵も。

公開期間/2018年11月1日~11月11日(※終了しています)
住所/京都市東山区松原通大和大路東入ル2丁目轆轤町81
問い合わせ/京都古文化保存協会

法然院(ほうねんいん)

方丈を彩る狩野光信の襖絵と紅葉の庭を堪能

京都拝観2018狩野光信の襖絵も公開される「法然院」(撮影/水野克比古)

木立がトンネルのように空を覆う参道、珍しい茅葺の山門、美しい模様を描く白砂檀(びゃくさだん)に池泉をたたえた庭園。哲学の道の散策ルートとしても人気の、山寺の幽玄さをたたえた寺院。春と秋に公開される伽藍内部には、狩野光信(みつのぶ)筆による襖や本尊の阿弥陀如来坐像が鎮座。谷崎潤一郎をはじめとする著名人の墓も。

公開期間/2018年11月1日~11月7日(※終了しています)
住所/京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30
問い合わせ/京都古文化保存協会

冷泉家(れいぜいけ)

江戸時代のかるたや貝合わせに雅な日常を見る

歌人・藤原定家の流れを汲む冷泉家。京都御所の公家屋敷のなかで完全な形で現存する唯一の建物であるこの邸宅は寛政2(1790)年のもので、重文に指定。通常は非公開だが、特別公開時には建物内部のほか、冷泉家に伝わる品々が公開され、当時の雅な日常を垣間見ることができる。今秋はかるたや貝合わせなどが。

公開期間/2018年11月1日~11月4日(※終了しています)
住所/京都市上京区今田川通烏丸東入ル
問い合わせ/京都古文化保存協会

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