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Art
2020.10.01

男子にはナイショ♡ 江戸時代のガールズトーク展【だれでもミュージアム】

この記事を書いた人

ガールズトークが盛り上がるのはいつの時代も一緒。浮世絵の世界をのぞいてみると、女性たちが会話をしている場面が多くあります。どんな話をしているのか、妄想が膨らみますね。浮世絵初心者のきむらが、会話の内容を妄想しながら楽しめる作品を集めてみました!

第一章 そっと耳打ち

喜多川歌麿 メトロポリタン美術館

「あの人からお手紙届いてます」

手紙を渡しながらそっと耳打ち。遊女が想いを寄せる人から手紙が届いたのでしょうか。メールもSNSもなかった江戸時代、遊女たちは手紙でお客さんの心をガシッと掴んでいたそうです。

第二章 嬉しい報告

喜多川歌麿 メトロポリタン美術館

「聞いて聞いて! ◯◯くんにご飯誘われちゃった」

友人の手をとって何かを報告しているように見えます。話を聞いている女性も、手を合わせて嬉しそうな表情。これはきっと恋バナに違いないぞ……! ところで、女性の胸元がはだけている作品はよく見かけますが、膝のチラリズムは珍しい気が。普段見えていないところがチラッと見えると、ドキドキしませんか?

第三章 ちょっと引き止めて

勝川春潮 メトロポリタン美術館

「え! あなた結婚したの?」

肩を叩いて話しかけている様子。江戸時代の女性は、結婚が決まるとお歯黒をつけ、子どもができると眉毛を剃り落としました。友だちと久々にばったり会ったら結婚指輪を付けててびっくり! と同じような感覚で、「あれ、いつの間に眉毛ないやん!」なんて会話を妄想してしまいます。

第四章 歩いている途中のひとコマ

北尾重政 メトロポリタン美術館

「痛った〜靴づれしちゃったよ〜」

足元を見ながら何かをつぶやく女性と、彼女を心配そうに見つめるふたり。雨や雪の日は、「足駄」と呼ばれる歯の高い下駄を履くのが定番でした。ちなみに、さむ〜い雪の日でも裸足に下駄で外を歩く人が多かったそうです。「薄着が粋」という美意識があったそう。オシャレは我慢! も、いつの時代も一緒ですね。

第五章 店先で立ち話

勝川春潮 メトロポリタン美術館

「子どもが、新しい虫さん欲しい!って言ってきかないのよ〜」

江戸時代、夏から秋にかけて虫を売り歩く商人がいました。市松模様の屋台に虫籠をたくさんぶら下げて商売します。江戸時代の人々は、虫売りから購入して虫の音を楽しんでいました。買い物途中にちょっと立ち話。現代でもあるあるの風景ですね。

浮世絵で妄想を楽しんで!

自由な妄想は、題材はなにか、モチーフにどんな意味があるのか、詳しいことはよくわからない初心者ならではの楽しみ方かも? みなさんはこれらの作品にどんな会話をあてはめますか? 浮世絵の自分ならではの楽しみ方、ぜひ探してみてください!

「だれでもミュージアム」とは?

パブリックドメインの作品を使って、バーチャル上に自分だけの美術館をつくる「だれでもミュージアム」。和樂webでは、スタッフ一人ひとりが独自の視点で日本美術や工芸の魅力を探り、それぞれの美術館をキュレーションしています。「だれでもミュージアム」はwebメディアだけでなく、各SNSアカウントや音声コンテンツなど、さまざまな媒体のそれぞれのプラットフォームに合わせた手法で配信。アートの新しい楽しみ方を探ります。

♦︎「だれでもミュージアム」プロジェクト、始動! パブリックドメインの作品で自分だけの美術館をつくろう

書いた人

1994年生まれのさそり座の女。地元・北千住を愛す。大学在学中、和樂編集部で3年間アルバイトをする。就活に挫折していたところ、編集長に捕獲される。好きになるものの偏りが激しいことが悩み。最近心に響いたコトバは「お酒は嗜好品ではなく必需品」。アルコールは正義だと思っている