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「曉斎展」巡回中!異界を描いてなお、どこかお茶目なところが暁斎ならでは!

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「曉斎展」巡回中!異界を描いてなお、どこかお茶目なところが暁斎ならでは!

妖怪もきもかわ!

この世には実在しない幽霊や妖怪を描くとき、暁斎の絵筆はさらにその真価を発揮します。彼は写生に重きを置いていましたが、目には見えない妖怪を描く際、役に立ったのが彼の研究熱心な一面でした。暁斎は、過去のさまざまな流派の作品を手に入れては、その作風を徹底的に調査研究。この『百鬼夜行図屛風(ひゃっきやぎょうずびょうぶ)』も、古来、多くの絵師によって描かれて来た画題がもとになっています。しかし、そこに描かれた妖怪たちは、暁斎にしか描きえないユーモラスなキャラクターとして表現されています。彼は先達の作品を参考にしながら、自らが動物画などで感得した創造性溢れる姿形を取り入れて、独自の「きもかわ」な妖怪を描き上げたのでした。
「曉斎展」巡回中!異界を描いてなお、どこかお茶目なところが暁斎ならでは!『百鬼夜行図屛風』右隻 六曲一双 紙本着色金砂子 各146.8×310.0㎝ 明治4~22(1871~89)年 イスラエル・ゴールドマン コレクション Israel Goldman Collection,London Photo:立命館大学アート・リサーチセンター
「曉斎展」巡回中!異界を描いてなお、どこかお茶目なところが暁斎ならでは!
百鬼夜行とは、夜になると妖怪たちが列をなして歩き出すことを指し、平安時代の説話にも登場。絵画作品としては室町時代に描かれた『百鬼夜行絵巻』(大徳寺真珠庵)が名高く、本作もこうした作品に着想を得ていることは間違いない。しかし、過去の類例に、これほどユーモラスな姿態の妖怪は登場していない。暁斎、恐るべし。

大胆な構成もきもかわ!

鍋暁斎という人の作品を語る際に特筆すべきは、作品の多彩さ、そしてアイディアの奇抜さでしょう。彼は狩野派の作風を踏襲した仏画や美人画をはじめ、真骨頂と言える戯画の類いにとどまらず、幽霊画に挿絵、工芸品の下絵など、どんなジャンルもこなしたマルチタレントとして光り輝く存在です。中でも、どんな絵画にも言えることは、大胆で奇抜な画面構成力。紹介した『地獄極楽めぐり図』という35図からなる連作でもその真価が発揮されています。極楽浄土を描いた作品は、日本美術史上、数多く描かれてきましたが、開通直前となる蒸気機関車を描き込むなど、暁斎以外にだれがなし得るでしょうか。単に「きもかわ」だけではない天才ぶりが存分に見て取れる傑作です。
「曉斎展」巡回中!異界を描いてなお、どこかお茶目なところが暁斎ならでは!『地獄極楽めぐり図・極楽行きの汽車』一冊(本編35図のうち)紙本着色 各24.8×40.1㎝ 明治2~5(1869~72)年 静嘉堂文庫美術館 イメージアーカイブ/DNPartcom 静嘉堂文庫美術館

暁斎のパトロンだった日本橋の大店主人・勝田五兵衛(かつたごへい)の娘・田鶴(たつ)が夭折したことに際し、依頼を受けて描かれた連作。娘が阿弥陀如来とともに冥界を訪ねた後、極楽へと至る情景が描かれるが、そこには死後の世界の陰惨さはなく、あくまでも明るく賑やかなものとして描かれている。愛娘を亡くした五兵衛への、暁斎の深い同情が込められているかのようだ。

暁斎のきもかわな作品が見られます!!

日本美術界で一番人気の伊藤若冲にも匹敵する技の持ち主、河鍋暁斎の注目の展覧会が開催中です!本展では、世界屈指の暁斎コレクションとして知られる、イスラエル・ゴールドマン氏が所蔵する名品の数々を一堂に展観!仏画から美人画、さらにはかわいい動物が数多く登場する戯画や風刺画まで、多岐にわたる暁斎作品の魅力を堪能できます!!

「ゴールドマン コレクションこれぞ暁斎!世界が認めたその画力」展(会期終了)

会期/2017年2月23日(木)〜4月16日(日)
開館時間/10時~19時(入館は18時30分まで)
※毎週金曜、土曜は21時まで開館(入館は20時30分まで)
休館日/会期中無休
会場/Bunkamuraザ・ミュージアム
住所/東京都渋谷区道玄坂2-24-1

高知県立美術館(会期終了)

会期/2017年4月22日(土)〜6月4日(日)
開館時間/9時〜17時
閉館日/年中無休
住所/高知県高知市高須353-2

「えき」KYOTO

会期/2017年6月10日(土)〜7月23日(日)
開館時間/10時〜20時
閉館日/ジェイアール京都伊勢丹に準ずる。
住所/京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接 

石川県立美術館

会期/2017年7月29日(土)〜8月27日(日)
開館時間/9時〜16時
閉館日/会期中無休
住所/石川県金沢市出羽町2-1 

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