頼朝が愛した類まれなる硯箱

頼朝が愛した類まれなる硯箱

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神奈川県・鎌倉国宝館で、2017年10月15日まで開催中の「国宝 鶴岡八幡宮古神宝」。源頼朝によって奉納されたという貴重な硯箱が展示されます。金粉で覆われたなんとも豪華な硯箱。ぜひ、会場でお確かめください。

康平(こうへい)6年(1063)創建、鎌倉時代に源氏の氏神として栄えた鶴岡八幡宮には、古神宝と呼ばれる同宮ゆかりの宝物(ほうもつ)が伝わっています。「籬菊螺鈿蒔絵硯箱(まがききくらでんまきえすずりばこ)」は、源頼朝が後白河法皇から下賜(かし)され、それを奉納したとの伝承が残る硯箱。
スクリーンショット 2017-09-25 11.55.15「籬菊螺鈿蒔絵硯箱」 国宝 12世紀末〜13世紀初め 木製漆塗 1合 縦28.8㎝ 横24.2㎝ 高5.5㎝ 鶴岡八幡宮

沃懸地(いかけじ)という、浴びせるかのように金粉を蒔いて埋め尽くす、なんとも豪華な装飾法で外面を覆い、菊や小鳥を螺鈿で表す。現存する鎌倉時代の硯箱は少なく、内容品が残る点でも貴重。本作を含め「沃懸地杏葉螺鈿太刀拵(いかけじぎようようらでんたちこしらえ)」など、通常拝観がかなわない5件の国宝が、鎌倉国宝館で公開されています。建長寺、浄智寺など鎌倉ゆかりの仏像が見られる平常展示もあわせて楽しむことができます。

鎌倉国宝館

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