Craft
2019.03.11

萩焼とアンティークのコラボ! 京都の「かづらせい寺町店」で特別展開催【2019年】

この記事を書いた人

京都「かづらせい寺町店」で、「観自在―あたらしい遊を愉しむー」展が2019年3月14日より開催されます。かづらせい寺町店は、祇園にある頭飾品の老舗「かづら清老舗」のアンティーク部門。“現代のライフスタイルを豊かにする、上質なコーディネート”を新提案する企画展の第一弾として、萩焼の名門・三輪窯の三輪和彦さんの多種な作品がクローズアップされます。

萩焼・三輪和彦さんの作品とアンティークとのコラボが実現!

萩焼とアンティークのコラボ! 京都の「かづらせい寺町店」で特別展開催三輪さんの新作花器「雪嶺」。会期中は、清朝家具に取り合わせて展示されるという

三輪さんは、毛利三六万石の城下町に花開いた旧萩藩御用窯のひとつとして知られる不走庵(ふそうあん)三輪窯の当主で、伝統ある萩焼に斬新な感性を取り入れた作風が、高く評価されている陶芸家です。その活動の場は、国内外の美術館や有名ギャラリーまで幅広く、現代陶芸の旗手として、世界的に注目を集めてきました。

本展は「自由に美との出会いを楽しんでもらいたい」との想いから企画立案。その願いが「観自在」というタイトルに込められています。

かづらせい寺町店の店主・霜降太介(しもふりだいすけ)さんは、「かづらせいアンティーク部門の三代の歴史において、初の試みとなる大規模な企画展となります。伝統ある京都のアンティーク商ならではの視線で、料亭や名宿好みといえる大小の皿や鉢をはじめ、三輪さんらしいダイナミックな掛け花入や抹茶碗などの茶陶、また暮らしに役立つ汲み出し碗や酒器など、現代のライフスタイルを彩る品々をそろえました。今回は三輪さんの作品をそのまま展示するのではなく、時を経て美しく昇華した数々の骨董と取り合わせてご覧いただく趣向です。現代陶芸家のアートとアンティークがどのように響き合うか、さまざまな楽しみ方を提案できればと思っています」と語ります。

萩焼とアンティークのコラボ! 京都の「かづらせい寺町店」で特別展開催白化粧の釉薬と金の縁取りとの対比がモダン。萩焼の概念を超えた作品だ。

かづらせい寺町店が扱う骨董は、アジアやヨーロッパなど文化の枠を越えた品ぞろえ。中国・清朝時代の家具からアジア各地の心和む小物類、さらには華やかなヨーロッパの美術工芸品など、クオリティーの高いセレクトで知られています。

創造的な作品を発表し続けている萩焼の三輪和彦さん×厳選されたアンティークとの出会いは、きっとエモーショナルなコラボになること、間違いありません。また会期中は、花政の当代主人・藤田修作さんの挿花が会場を飾ります。やきもの・骨董ビギナーも楽しめる展覧会なので、気軽に伺ってみてはいかがでしょう。

萩焼とアンティークのコラボ! 京都の「かづらせい寺町店」で特別展開催三輪さんの酒盃を、繊細なガラスのアンティークに取り合わせて。時代を超えたものたちがしっとりと調和する。

◆「観自在―あたらしい遊を愉しむー」展
日時 2019年3月14日〜3月24日
会場 かづらせい寺町店
住所 京都府京都市中京区下御霊前町638-1
営業時間 10:30~18:30
定休日 水曜
公式サイト