工芸

 

工芸に関する読み物

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工芸
「あほならできん、でもあほにならなできん」ー85歳の現役蒔絵師 松田眞扶の生き方とはー

少し気難しいという第一印象は、お会いして2秒で崩れ去った。ふんわりと笑う中に、一本真っ直ぐな筋が通った、そんな人だった。 漆で文様を描いて、金粉を蒔(ま)いて固める「蒔絵」。その蒔絵を本業とするのが、今回の取材の相手、「蒔絵師、松田眞扶(まつださなお)」氏(85歳)である。福井県で蒔絵を本業とする家に生まれ、父親のもとで修業。その後、人間国宝寺井直次(てらいなおじ)先生に師事し独立、平成20年(2008年)に現代の名工に認定された。 どうすれば、ここまで自分の道を極められるのか。 凡人からすれば、至極真っ当な疑問である。真似とまでは恐れ多くてできないが、少しでも生きるヒントをもらいたい、そんな […]

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武士の間で愛された「硬くて柔らかい」関の刀!今こそ日本の最後の砦、刃物産業を知るべし!

刃物産業の町、岐阜県関市。 筆者は三十路もしばらくしてから、この町に関わるようになった。自分がナイフマニアだからこその必然とも言えなくもないが。誰に指示されたわけでもなく、己の意思のみでまったく縁のない土地に出向いた行動力は自分でも大したものだと思う。 国内有数の刃物メーカーが軒を連ねる関は、世界的にもその名が知られている。関で鍛冶の修業を積んだ海外の職人が、ヒストリーチャンネル『刀剣の鉄人』でチャンピオンになったこともある。 そんな関が1年のうちに最も賑わうのは、10月の『関刃物まつり』である。 2019年は中止 10月11日は筆者の誕生日だ。しかし令和元年の誕生日は、パーティーやプレゼント […]

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使い捨て大国ニッポンに伝統の危機! 和傘の花は再び開くのか?

雨の日が憂鬱になったのはいつの頃からでしょうか。子どもの頃に歌った「あめあめ ふれふれ かあさんが じゃのめで おむかい うれしいな~」の童謡「あめふり」のように、子どもの頃は傘をさして、雨水をピチャピチャさせながら歩く雨の日が楽しみでもあったはず。和傘から透ける光を見て、そんな遠い記憶を思い出しました。 日本は今、大量のビニール傘の廃棄が問題になったり、鉄道機関における傘の忘れ物が年間30万本を超えたり、年間消費量が約1億2000本となるなど、まさに傘の使い捨て大国となっています。ですが、ほんの50~60年前まで、私たちの生活の中には、木と和紙などの自然素材だけで作られた和傘を大切に使い切る […]

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「俺のナイフにも刃文をつけたい!」海外の職人も魅せられた日本のナイフクオリティ

日本のナイフ産業は、極めて高い技術力を有している。 このことは筆者の他の記事でも言及してきたが、残念ながら日本では「ナイフは危険なもの」という悪印象だけがひとり歩きしている。 昭和30年代の刃物追放運動は、あくまでも民間の団体が始めたものに過ぎなかった。当時の政治家はこの運動に慎重か、もしくは反対の姿勢を示していた。しかし池田勇人首相は、自分の先代の宰相が「デモの力」で退陣に追い込まれた光景を目の前で見てきた。所得倍増計画を達成するために、国民が政権に反発する要素を少しでも減らしたかったのだろう。 だが、そのために日本人自身が「日本のナイフのクオリティー」について考える機会は失われた。 一方で […]

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職人も思わず「こんなのはじめて!」1cmのパールに描く蒔絵ジュエリーに驚いた!

自分へのごほうびに、大切なひとへの贈りものに、パールに金でお守りを描いたジュエリーはいかが? しかもこの柄、24kで描かれているんです。なんて贅沢! 使われているのは日本の伝統工芸、蒔絵(まきえ)という技術です。 えっ、蒔絵をこんなに小さなパールに? 蒔絵といえば、お茶のお稽古できれいだなと眺めていた棗(なつめ)。あれがたしか蒔絵だった…、というくらいの知識しかない私。 蒔絵は平安時代から続く日本の伝統的な装飾技術で、漆で下絵を描いてそこに金紛や銀粉を蒔くことで絵をつけるから「蒔絵」というのだそう。 寺院建築のような大きなものから、漆塗りの食器や茶道具などにも幅広く用いられ、貴族や武士、裕福な […]

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錆びたら錆びたでまた研ぎ直せばいい。鉄屑寸前の錆包丁を復活させよ!

和包丁は手入れが難しい、と言われている。 確かに、和包丁は錆びやすい。しかし、錆びたら錆びたでまた研ぎ直せばいい。実は和包丁はレストアが容易な代物で、道具さえあれば大した時間をかけずとも実用可能のレベルに戻すことができる。 突き詰めて考えたら、これほど自然環境に優しい設計の道具はない。 ボロボロになっても捨てずに自分で直す。それを可能にしている構造上の工夫が、和包丁からは見て取れるのだ。 1000円のジャンク包丁を復活させる! インターネットというものは便利なもので、こちらが外出しなくともあらゆるものを買うことができる。 今回はヤフオクで1000円の出刃包丁を購入。もちろんこれは錆包丁で、刃も […]

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シカもクマもイノシシも!「ジビエ革」で作るスタイリッシュな革製品に驚きっ

街で、ドラマで、いまジビエがジワジワきてる 「ジビエ、食べられます」 ここ数年、東京では街の小さな料理店でも、こんな看板や貼り紙を見かけることが多くなった。主人公らがジビエ料理で腕を競うテレビドラマ『グランメゾン東京』の放映で注目度が一気にあがり、これをきっかけに「ジビエ」を知って興味をもった人もいるはず。 「ジビエ」はフランス語で、狩猟で得たシカやイノシシ、カモなど野生鳥獣の食肉を指す。臭味があるから苦手という人もいるけれど、逆に野生ゆえの肉々しさがたまらず、とりこになってしまう人も少なくない。なにより日本人は肉食が禁じられた江戸時代でさえ、シカ肉をモミジ、イノシシ肉をサクラや山くじらなんて […]

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EXILEならぬ札ザイル!?大阪の笑かしてやろうスピリット炸裂!「コレッポチ」がオモロー!

令和元年も終わりに近づいてきました。そろそろお年玉用ポチ袋の準備を始める人もいることでしょう。ありきたりのポチ袋では物足らない!そんな人にお勧めしたいポチ袋があります。渡した瞬間に笑顔が広がって、話題になること間違いなし!ツイッターやブログなどSNSでも話題のポチ袋をご紹介します。 センスが冴える、その名もコレッポチ 大阪で和紙の問屋として事業を行ってきた株式会社オオウエが、2015年より「和紙田大學」のブランド名で販売開始したポチ袋です。伝統×ゆるデザイン=ゆるデイッショナルをコンセプトに、「コレッポチ」としてユニークな商品を展開しています。 こちら「落武者」のデザインは、シュールだけど笑っ […]

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奥が深すぎるニッポンの染め文化!技がすごいんじゃ

あまり人に知られることなく、特殊な世界になりつつある日本の染織工芸。ですが、日本で製品を作り始めた時期は明確にわかっていないものの、先史時代以前か先史時代からあるものだと考えられています。 その技法は非常に洗練されており、日本の誇れる技術のひとつと言えるでしょう。そこで、今回は中でも「型染め」「ろうけつ染め」に着目して工程や仕上がりの違いをお伝えします。 染織とはどういうものか 色をつけるとき、絵画(洋画や日本画)は顔料を重ねていきますが、染織(染めと織り)は染料を生地や糸に染み込ませます。特に「染め」では染料が染めたところから糸の繊維を伝ってどんどん走って(広がって)しまうので、一つひとつ別 […]

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かつがなくていいなんて!三条市の伝統打刃物職人が送り出す「片手持ちの鉞(まさかり)」

「斧(おの)」と「鉞(まさかり)」は、一体どこがどう違うのだろうか? 鉞の場合は柄とブレードの接続部が刃の部分よりもくびれている、というのが一応の区切りである。しかし現実問題として、斧を日常的に使っている人が「これは斧、これは鉞」ときっちり呼び分けているとは筆者には考えづらい。そのあたりで斧と鉞、或いは手斧(ちょうな)、ヨキはだいぶ混同されているはずだ。 さらに、同じ鉞でも地域毎に形状が異なる。動物と同じで、刃物もその地域の様々な条件に沿った独自進化を達成するのだ。 そういう意味で、斧や鉞はナイフとはまた違った難しさがある。 黒い柄と割込工法 だが、難しいからと言ってそれをいつまでも避けている […]

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