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読み物
Culture
2020.07.06

「江戸っ子」って誰のこと?定義や気質・江戸言葉を紹介!

この記事を書いた人

てやんでえべらぼうめぃ! なんて、爽快にまくしたてるイメージのある江戸っ子。
でも、江戸っ子、っていったいどんな人を指すのでしょう?

江戸っ子の定義や気質・江戸言葉をご紹介します!

江戸っ子とは?

江戸に住んでいるから江戸っ子? その通りですが、実はちょっと意外な定義があったのです。

「江戸っ子」の言葉が使われはじめたのは、18世紀後半、江戸・田沼意次の時代。それ以前は「東男(あずまおとこ)」や「江戸者」などといったようです。

日本橋本町など江戸の中心部で生まれ育った生え抜きのみ、そして主に町人を江戸っ子と呼んでいたようですが、幕末などには両親ともに3代江戸で育った町民であることが条件とされるケースもありました。

その背景には、参勤交代や、地方に本拠地を持つ大店(おおだな)が支店として江戸に進出してきたことなどがあります。
当時、地方による文化差は現在より大きく、言葉や生活習慣が大きく異なっていました。
江戸っ子は、「将軍のお膝元」で育ったというプライドと美意識を持ち、独自の気風を育んでいったのです。

江戸っ子気質とは?

「宵越しの金は持たない」「竹を割ったような性格」「五月の鯉の吹流し」などと言われる江戸っ子。
では、具体的にどんな気質だったのでしょうか?

粋(いき)でいなせである、さっぱりしている、歯切れがいい、金銭への執着がない、などがプラスの面として挙げられますが、あまり考えず、けんかっ早くて見栄っ張り、意地っ張り、頑固といった一面もあったようです。

江戸っ子がつかう江戸言葉

これぞ江戸っ子! という江戸言葉を集めてみました!

「てやんでえ」

てやんでえ、はとても有名な江戸言葉の1つ。
「なに言ってやがるんでい」が短くなった言葉で、「べらぼうめ」や「あたぼうよ」と一緒に使われることも多い、代表的なフレーズ。

「べらぼうめ」「べらんめえ」

「ばか」「阿呆」といった意味で、相手を罵倒する言葉です。「べらぼうめ」が「べらんめえ」に転じたそう。
「べらぼう」は変わり者の名前とも、穀物を潰す「ヘラ棒」から転じて「ごくつぶし」の意味だともいいます。

「あたぼうよ」

当然、当たり前、の意味。「べらぼう」の「ぼう」が語尾に付いていることから、「当たり前だ、馬鹿野郎」といった意味ですが、どちらかというと愛情を込めて、俺に任せておけ! というような文脈で使われたそう。

「間尺(ましゃく)に合わねえ」

間(ま)も尺(しゃく)も、長さの単位。長さが合わない・おかしい、つまり、割に合わない、という意味。

「とーんとくる」

「とーん」は、恋に落ちたときの音を表したもの。恋に落ちた瞬間、雷が落ちた・びびっときた、そんな表現。

「肴を荒らさねえ」

肴は、酒の肴、酒のつまみのこと。それを荒らさないということは、つまみは食べない、いらない、という意味です。
さほど懐が温かくないときの見栄っ張りにも使われたようですが、酔いの回りが違うので、あまりお勧めはしません。

書いた人

人生の総ては必然と信じる不動明王ファン。経歴に節操がなさすぎて不思議がられることがよくあるが、一期は夢よ、ただ狂へ。熱しやすく冷めにくく、息切れするよ、と周囲が呆れるような劫火の情熱を平気で10年単位で保てる高性能魔法瓶。日本刀剣は永遠の恋人。愛ハムスターに日々齧られるのが本業。