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Culture
2020.10.23

「ふんどし」で固定!?江戸時代の生理の処置と、営みのタブーを遊女から探る

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最近は紙のナプキンやタンポンだけでなく、月経カップ・布ナプキンなど、さまざまな生理用品が選択できるようになりました。ピルを使用して生理の悩みを和らげることも、少しずつ知られてきています。

今のように便利な生理用品がなかった時代、女性はどのように過ごしていたのでしょうか。ここでは性的サービスに従事していた吉原の遊女を例に、江戸時代の生理事情を探ってみたいと思います。

そこにはわたくし「赤井ふんどし」に関わる方法もありました!

経血の処置

したたる血液をどのように受け止めていたかというと、「御簾紙」という紙を当てて、ふんどし状の布で固定していました。そう、ふんどしです! この布は「おうま」「おんま」などとも呼ばれていたそう。ふんどしは男性だけでなく、女性にも役立っていたんですね。

ちなみに、月経は隠語で「行水(ぎょうずい)」と呼ばれていました。

7日間は行為を控える

生理の出血が続くのは、一般的に7日間程度。その期間は「月役(つきやく)7日」と言って、性行為を控える風習がありました。もちろん、それを守るか守らないかは個人に委ねられていたため、控えないカップルもいたかもしれません。

画:喜多川歌麿 メトロポリタン美術館蔵

この「月役7日」は、必ずしも遊女の間で守られていたわけではありません。深川の遊女は、たった2日間しか休めなかったそう。お腹を温めて痛みを和らげたり、海綿を詰めたりしてなんとか乗り切っていました。「鍋墨を飲むと早く終わる」という迷信を実行する遊女もいたのだとか。

即効性の鎮痛剤を使うこともできず、日ごろから栄養状態が悪く体を酷使していた遊女たち。月経中に性行為を伴う仕事をするのは、どれほど辛かったことでしょうか。

平安時代は夫も生理休暇!?

和樂webライター、小林聖子さんの記事「20代女性社長が起こした生理用品革命!日本の大発明、使い捨てナプキン開発秘話」によると、平安時代は妻が生理になると夫も休みをとっていたそう。これは血を“穢れ”とする習慣によるものですが、本当に辛くて動けない時、家族が傍にいてくれたら心強いだろうな……と思います。

便利にはなったけれど

生理用品や鎮痛剤が豊富な現代。便利な時代で良かったと思う反面、辛くても仕事や家事を休めず、苦しんでいる方も増えている気がします。

平安時代のように、夫にも生理休暇をとってもらうのは無理だとしても、せめて「月役2日」くらい仕事や家事をみんなが休めたらいいのにな、と思う赤井ふんどしでした。

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アイキャッチ画像:鈴木春信 シカゴ美術館蔵

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「下ネタは人類の共通言語だ」をモットーに、下ネタを通して日本の歴史の面白さを伝える。中の人は女子校育ちの耳年増。男の目の届かない花園で培った下ネタスキルを活かしたい。