全ては、ここから始まった——
男性アイドルグループA・HA・RE。誰か一緒に作りませんか?ゲームでもいい。 https://t.co/VHbq4IY5H8
— 和樂web編集長セバスチャン高木(和樂web公式) (@warakuweb) March 18, 2021
「馬鹿馬鹿しいことを真剣に」をモットーに掲げる和樂web。しかし「普通に真面目でいい人だ」とスタッフ内でウワサされていた編集長。ついに本来の姿をあらわした瞬間だった。
かくして『古今和歌集』のスターメンバーによるバンドアイドルグループが結成された。
バンド活動のきっかけ
バンド活動のきっかけは「文化祭でギター弾いてモテたい」とか、そんな理由ではない。平安時代に花開いた「あはれ」の思想を広め、世界平和を実現しようという揺るぎない理念が根底にある。
心の砂漠にあはれの花を咲かせましょう。
チョーメイ教は開祖ツラユキ師が開いたアハレ教の一派です。
江戸に入ると中興の祖ノリナガ師が現れ、ノリナガーズ宣言を著しました。
我々アハレ教信者はアハレナーズを名乗り、アハレルネサンスをしもうたを武器として計っているのです。
— 和樂web編集長セバスチャン高木(和樂web公式) (@warakuweb) March 18, 2021
バンド活動の源流となる理念を説いた上記のツイートは、ちょっと何言っているかわからないことだらけで怪しさ満点だ。これが和樂webの公式Twitterにピン留めされているから恐ろしい。しかし、本来「教え」というものは難解でわかりづらいものである。今では多くの信者を抱える宗教も、宗教画を描いてみたり、歌をつくってみたり、唱えやすい言葉を広めたりといったさまざまな創意工夫の結果、広く信者を獲得することに成功したのだ。
そこで、我々アハレンジャーズは「アイドル活動」で布教していくことになった。もともと「アイドル」とは、信仰の対象としての神像や偶像を表す言葉なのである。今ではそれが転じて、熱狂的ファンをもつ若い歌手などを指すようになった。
メンバー紹介!
ここで邪魔をしたのが、熱狂的ヴィジュアル系バンドファンの私(平安暴走戦士~chiaki~)だ。アイドルではなくヴィジュアル系っぽくしたい、と勝手な欲望をむき出しにしてヴィジュアル系路線へ舵を切り出した。そこに割って入るのが、熱狂的男性アイドルファンの谷田半休。さらにフランス在住のuemmaがどちらにも迎合せずあーだこーだ言った結果、意外にもバンド構成はソフトランディングした(ランディングしていないという可能性もある)。
ヴォーカル:TSURAYUKI
今の時代に「あはれ」の思想が残り、数々の優れた和歌や文学が残っているのは、紀貫之がいたからと言っても過言ではあるまい。『古今和歌集』仮名序では「力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女の中をも和らげ、猛き武士の心をも慰むるは歌なり」と説いた。訳など詳しくはこちらの記事の末尾のほうで。
そんな紀貫之をリスペクトするメンバーが、編集長セバスチャン・高木のTSURAYUKI。
教祖っぽいかんじにしてみました❤️ pic.twitter.com/vylZgjuZOG
— 平安暴走戦士chiaki😘@和樂web (@ChiakiWeb) March 19, 2021
後光がさして怪しい神々しいオーラが漂っている。
ギター(上手):NARIHIRA
平安のイケメン&プレイボーイといえば、在原業平。情熱的な和歌を詠んだことで知られ、紀貫之が「その心余りて言葉足らず(溢れる想いが言葉からはみ出しちゃってるよ……!)」と評した男だ。
中途半端に老けさせるのが難しかったのでできなかったのですが、なかなか私好みの男ができました(笑) pic.twitter.com/9I4lF3VirZ
— 平安暴走戦士chiaki😘@和樂web (@ChiakiWeb) March 18, 2021
業平を敬愛するNARIHIRAは、自分を人気者と勘違いしてソロ活動をしていたが、鳴かず飛ばずなので今はバンドに戻っている。ソロ活動の新曲『君とISE☆物語』で、巻き返しを図りたい。
ギター(下手):TOMONORI
「久方の光のどけき春の日に しづ心なく花のちるらむ」
百人一首にも選ばれている、かの有名な和歌を詠んだ、紀友則。彼をリスペクトするのが、フランス在住のTOMONORIだ。こんなご時世なので、バンド活動もリモート対応している。
私も、老けさせて男性化してみましたわ!
…誰やコレ!?🤣 pic.twitter.com/uZx5ueC2qC
— uemma | フランス生活研究中🇫🇷 (@uemma25) March 18, 2021
いかにも桜を眺めてシャレオツな和歌を詠んでいそうな雰囲気だ。
良いですねぇ!百人一首の顔立ちが好きです。
Wikiによると「40歳過ぎまで無官であったが、和歌には巧みで多くの歌合に出詠している」
歌って出世!🎤 pic.twitter.com/qDRl7IvunS
— uemma | フランス生活研究中🇫🇷 (@uemma25) March 18, 2021
官位なんかには目もくれず、ひたすら芸術に邁進するTOMONORI。さすが芸術の都・パリ!!
ベース:TADAMINE
「有明のつれなく見えし別れより 暁ばかり憂きものはなし」
百人一首に選ばれているこの歌は、「彼女に“ねぇ、そろそろ帰ってくれない?”って冷たくされた!! だからもう明け方ってキライ!!」という気持ちを詠んだ歌である。そんなちょっとネチネチした歌を詠んだ壬生忠岑をリスペクトするのは、給湯流茶道などの活動も行っているTADAMINE。
谷田さんの陽気なおじさん感w よくみたらセーラームーンのお茶碗なんですね🤣🤣🤣🤣
ベースでしょうか? pic.twitter.com/gfInCgHHvM
— 平安暴走戦士chiaki😘@和樂web (@ChiakiWeb) March 18, 2021
歌のイメージとは違って、陽気な雰囲気だ。多分あまりにうるさすぎて「早く帰って」と言われてしまったのだろう。
通好み!ぜひTADAMINEでお願いします
メンバーカラーは、脇を支える系の
紫とか緑とかでwwググりました、身分の低さもイイ!
↓
身分の低い武官の出身だったらしく、若い頃は六衛府の下官を歴任。『古今和歌集目録』は最終官位を六位とするが、官歴からして位が高すぎると疑問視する説もある。
— 谷田半休/給湯流茶道/サラリーマンの傷癒す日本文化ラジオ #オフィス諸行無常/ 論文Tシャツ/論T (@910ryu) March 19, 2021
勝手にメンバーカラーを決め出したが、私は紫と緑が「脇を支える系の色」というのは初耳である。TADAMINEには経歴詐称はしないようお願いしたい。
ドラム:MITSUNE メンバー募集中!
現在ドラムの席が空いている。目立ちたがりばかりが集った結果、ドラムの座に落ち着くものはいなかった。バンドで重要なのはドラムだというのに。
ちなみに百人一首に収載されている凡河内躬恒の歌はこちら。
「心あてに折らばや折らむ 初霜の置きまどはせる白菊の花」
MITSUNEには、どうかドラムのスティックは折らないでいただけると嬉しい。
▼応募先はこちら
ちなみに和樂webは以前スタッフアイドル化計画で大きくコケた経験があるので、敏腕プロデューサーも募集中です。