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Culture
2021.09.12

え、男性も「大和なでしこ」だった!?秋の七草「撫子」を辞書で調べたらおもしろかった!

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最新の情報を反映して版を重ねる辞書や事典。辞書編纂(へんさん)の苦労は、三浦しをんさんの『舟を編む』にも描かれました。

松田龍平主演の映画も、話題になりました!

そんな情報と情熱がたっぷり詰まった辞書では、調べ物をしていたら予想外のものが見つかるなんてことも。
今回は秋の七草の1つである「撫子(なでしこ)」項目にあった「予想外」をご紹介いたします!

なんだろう?気になるなあ…….。

「やまとなでしこ」は、男性にも使っていた!

可憐で凛々しく清楚な日本女性を表す言葉として知られている「大和撫子(やまとなでしこ)」。平安時代までは現代とちょっと違う捉え方をしていたよう。

古くからその花の美しさと愛しい人とを重ねる褒め言葉として使われていましたが、『万葉集』では女性とともに男性も「大和撫子」と表されており、女性限定ではなかったことが分かります。

男性にも使われていたとは!知らなかった~

また、『源氏物語』では幼児の象徴として「撫子」、妻や愛人に対しては「常夏(撫子の別名)」という表現が使われています。

ひとかけらも「やまとなでしこ」なんかではない私、なんだか嬉しくなってしまいました(そんな枠にくくられてたまるか、と思っていました笑)。この言葉があまり好きではないかたも、ちょっとイメージが変わったのではないでしょうか?

「なでしこジャパン」「なでしこリーグ」も辞書に載っている!

『デジタル大辞泉(小学館)』で「なでしこ」の項目を見てみると……。

「なでしこジャパン」「なでしこリーグ」の略。

なんと、あの話題になった日本女子サッカーチーム・リーグの項目がありました!
もちろん、「なでしこジャパン」「なでしこリーグ」でも項目がたてられていますよ!

ちなみに、「なでしこジャパン」は、『日本大百科全書(ニッポニカ)』にも掲載されています。

女子ワールドカップで優勝した時は、感動したなあ!辞書に載っているなんて、快挙ですね!

秋の七草「撫子」についても、ちょっとだけ

日本に自生しているナデシコ属の一般名・総称で、カワラナデシコ、タカネナデシコはじめ、いくつかの品種があります。
語源説の1つである「撫でるようにかわいがっている愛しい子どものような」というのがよく分かる、先が細く割れた繊細な桃色の花を8~9月ごろに咲かせます。

私、名字が瓦谷(カワラタニ)なので、カワラナデシコには思い入れがあるんです~なんか他人とは思えない!(花だけど)可憐で、さりげない感じにキュンとします♡

▼続けて秋の七草クイズに挑戦!
【難読】「女郎花」なんて読む?これからの季節に咲く花です!

参考文献:
・『デジタル大辞泉』小学館
・『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館
・大野晋、浜西正人『角川類語新辞典』角川書店
・『日本国語大辞典』小学館

書いた人

人生の総ては必然と信じる不動明王ファン。経歴に節操がなさすぎて不思議がられることがよくあるが、一期は夢よ、ただ狂へ。熱しやすく冷めにくく、息切れするよ、と周囲が呆れるような劫火の情熱を平気で10年単位で保てる高性能魔法瓶。日本刀剣は永遠の恋人。愛ハムスターに日々齧られるのが本業。

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幼い頃より舞台芸術に親しみながら育つ。一時勘違いして舞台女優を目指すが、挫折。育児雑誌や外国人向け雑誌、古民家保存雑誌などに参加。能、狂言、文楽、歌舞伎、上方落語をこよなく愛す。十五代目片岡仁左衛門ラブ。ずっと浮世離れしていると言われ続けていて、多分一生直らないと諦めている。