Culture
2021.10.09

カリフォルニア発♡「KIMONO MODERN」その場で買わなくてもOKな「着物試着専門店」行ってみました!

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2021年7月、東京・南青山に着物ブランド「KIMONO MODERN(キモノモダン)」の試着専門店『KIMONO MODERN THE GUIDE SHOP@TOKYO』がオープンしました。聞き慣れない“着物の試着専門店”とは一体どのようなお店なのでしょうか?かねてからの「KIMONO MODERN」ファンでもある私、さない ちえが早速訪問し、お店の雰囲気や試せる商品などをレポートします!

着物初心者の私が合いの手させていただきます!

「KIMONO MODERN」とはどんなブランド?


「KIMONO MODERN」は“ワンピース時々、きもの。”をコンセプトにした、カリフォルニア発のカジュアル着物ブランド。オンラインショップを中心に、洋服感覚で着れるような普段使いしやすいデザインと機能性を兼ね備えた商品を販売しています。価格帯も比較的お手頃なので、着物初心者さんからも厚い支持を得ているブランドです。

着物って特別な日に着るイメージだったけど洋服感覚で着ていいんだ!

試着専門店『KIMONO MODERN THE GUIDE SHOP』とは?

写真:KIMONO MODERN提供
え、すっごくおしゃれ!!


「呉服屋さんに行くと高い着物を押し売りされるんじゃないか…」というイメージを持っている人も少なくないのでは?そんな不安を払拭し、洋服感覚で着物選びができる店を目指しているのが『KIMONO MODERN THE GUIDE SHOP@TOKYO』です。あくまで試着専門店なので、無理やり買わされる心配をすることなく、好きなだけ試着することができます。

そうそう。いろいろ着せられて、最終的に買わなきゃいけない圧力をかけられるイメージ(笑)


※2021年9月11日現在、新型コロナウイルス感染防止のため原則事前予約制となっています。詳しくは公式サイトをご確認ください。

実際に『KIMONO MODERN THE GUIDE SHOP@TOKYO』に行ってみました!

『KIMONO MODERN THE GUIDE SHOP』は、福岡店・名古屋店・東京店の3店舗を展開中。今回は、今年の夏にオープンしたばかりの東京店にお伺いしました!お店までは、表参道駅から徒歩8分。南青山の閑静な住宅街に佇む、八角形&ガラス張りのスタイリッシュな建物の2階にあります。扉を開けると、視界には自然な光が差し込む明るくて見通しの良い空間が広がり、品よく並んだ色とりどりの着物や帯が出迎えてくれます。

写真:KIMONO MODERN提供
外観も呉服店とは思えないくらいスタイリッシュ!


写真:KIMONO MODERN提供

店内には、オンラインショップで扱っているほぼすべての商品がそろっています。入店後は思う存分好きなように見て回り、好きなように試着してOK!スタッフの方に相談しながら選ぶも良し、一人で黙々と楽しむのも良し。

その場で買わなくてもいいのでお店の人に相談しやすいですね


ではここからは、お店で扱っている商品の一部をご紹介。私も実際に試着させていただきました!

※以下、商品ラインナップや価格は2021年9月11日時点のものになります。

不朽の名品!レース刺繍着物「ハナミズキ」

まずは定番のレース刺繍着物「ハナミズキ」を試着。発売以来10年近く愛され続け、ブランドのアイコン的存在となっている着物です。

レース刺繍着物「ハナミズキ」38,500円(税込)~

カジュアルだけど程よく甘さと上品さを感じさせる大人可愛いデザイン。年齢問わず使いやすい上、木綿素材なので盛夏を除く3シーズン着用でき、自宅で洗濯も可能。1枚持ってるとかなり重宝しそうです。

かわいい〜レース着物なんてあるんだ!


同じレース素材を使用した半幅帯もあります。

フェミニンレースの半幅帯:向かって左が「マーガレット」、右が「コデマリ」各13,200円(税込)

どちらも1本で2倍楽しめるリバーシブルタイプ。着物はもちろん、浴衣にも使えます。

秋の新色2色が追加!心ときめくエレガントなレース着物

続いてご紹介するのは、クラシカルな雰囲気漂う上品なレース刺繍着物「はんなり&ウツクシ」。今秋の新色「桃花」と「葡萄酒」を加えた全5色を展開しています。今回私は淡いピンク色の「桃花」を試着してみました。

レース刺繍着物「桃花」32,780円(税込)~

儚げな色味と光沢感のある繊細な刺繍がとても美しく、ピンクのレースでもラブリーになりすぎません。無地に近い感覚で着れるので、帯や小物合わせにも困らなさそうです。ちなみに、上の写真では見切れていますが、試着をフォローしてくださったスタッフの方は同シリーズの「葡萄酒」を着ていらっしゃいました!

葡萄酒は大人っぽい雰囲気!親子とか姉妹で色違いで着たら素敵だろうなぁ

和洋兼用で使える万能カーディガン

アウターも、着物のオシャレを満喫する上で欠かせないアイテム。今回は、ゆるっとしたシルエットが可愛いカーディガンコートを試着してみました。

Aラインカーディガン「sugarwhite」21,780円(税込)

ふんわり柔らかな肌触りで、とにかく軽いです!しかも、透け感があるのにしっかり暖かい。コートと羽織のいいとこどりをしたような、防寒性と軽量性を両立させたアウターです。ゆるりとした落ち感を表現するドレープもキレイで、これ1枚でこなれた着こなしができそうです。和洋兼用なので、着物だけでなく洋服にあわせても良し。カラーは、上の写真で私が着ている「sugarwhite」のほか、「珊瑚pink」や「naturalベージュ」など全8色から選べます。

着付けがグッと楽になる“ワンピ襦袢”

「着物の下に何を着ればいいのかわからない」「かわいい襦袢(じゅばん)が欲しい!」というお客様からのリクエストに応える形で誕生したのが、ワンピ襦袢です。
一般的に和装は、肌襦袢・長襦袢・着物の順に着付けしていきます。けれども、ワンピ襦袢は肌襦袢と長襦袢の役割を兼ね備えているので、着物の下はこれ1枚でOK。半衿付きなので、あらかじめ長襦袢に半衿を縫い付けておく必要もありません。着付けを時短ですませられるのはもちろん、着物初心者さんの着付けのハードルも下げられます。

ワンピ襦袢・透け感楊柳ダイヤモンド「黒曜石」14,080円(税込)
洋服みたい!しかも色の名前が黒曜石!!


袖が筒状(筒袖)になっているので、サイズの合わない着物を着て長襦袢の袖がはみ出してしまうなんてこともありません。素材は洗濯機でサブサブ洗えるポリエステル。汗や汚れを気にせず着れて、お手入れも楽ちんです。もっとワンピ襦袢を楽しみたい方は、洋服の上から羽織ってロングカーディガン代わりに着るのもアリ!

思わずまとめ買いしたくなる!小物類も充実

帯揚げや帯締め、帯留などの小物類も店頭で自由に見ることができます。

帯揚げ 2,750円(税込)~

左:三連仮紐 3,190円(税込) / 右上:帯留 1,980円(税込)~ / 右下:正絹帯締め4,290円(税込)

中でもユニークなのは三連仮紐(さんれんかりひも)。三重紐や三重仮紐などとも呼ばれる、帯結びに使う着付け道具の一つです。もともとは白やピンクのシンプルなデザインが主流。中央がゴムになっており、帯の間から見えてしまうと不格好になってしまうため、上から帯揚げをかけて隠すのが基本です。けれども、「KIMONO MODERN」の三連仮紐は、写真の黒レースのようなオシャレなデザインのものばかり!帯揚げ感覚で使うことができ、コーディネートのアクセントにもなります。帯結びのほか、ヘアターバンとして使うのもおすすめです。

ええ!帯留かわいい!!

購入したいときはネットでもその場でもOK!

「KIMONO MODERN」の可愛い商品をたっぷり堪能した後は早速購入…ではなく、ここは試着専門店。たくさん試着したからといって無理に購入する必要はないですし、買わされることもないです。購入したい場合は基本的に「KIMONO MODERN」のオンラインショップから。自宅でゆっくりお買い物の続きを楽しんでもいいですし、その場でスタッフの方に相談しながらポチッとしてもOKです。

また、すぐに欲しい方はそのままオフラインで現品を購入することも可能。小物はそのまま持ち帰りになりますが、着物と帯は郵送になるので重たい荷物を持つことなく手ぶらでショッピングができます。

着付けさえもできない私ですが、今すぐ行きたくなりました!


従来の呉服屋のネガティブなイメージから脱却し、着物と距離感を縮めてくれる『KIMONO MODERN THE GUIDE SHOP@TOKYO』。“礼装”とはまた一味違う“普段着”としての着物を知るきっかけの場になるはずです。今まで着物を着たいけど敬遠してしまっていたという方は、ぜひこの機会に足を運んでカジュアルな着物ライフへの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

【KIMONO MODERN THE GUIDE SHOP@TOKYO】
東京都港区南青山 4-26-7 +8ビル2F
※営業日・時間は公式サイトをご確認ください。
KIMONO MODERN THE GUIDE SHOP@TOKYO店舗情報>>
KIMONO MODERN公式オンラインショップ>>
KIMONO MODERN公式Instagram>>

写真:上村多葉

書いた人

広島出身。ライター&IT企業会社員&カジュアル着物愛好家。その他歌舞伎や浮世絵にも関心がアリ。大学卒業後、DTMで作曲をしながらふらふらした後、着物ムック本の編集、呉服屋の店長を経て、現在に至る。実は10年以上チロルチョコの包み紙を収集し続けるチロラーでもある。