INTOJAPAN

MENU
 

編集者生命をかけて断言!
和樂十月号は
史上最強の一冊です! 
和樂編集長 セバスチャン高木

Unknown

オラ!ケタル!
コモエスタウステ?
(みなさんこんにちは!
 お元気ですか?)

なぜかスペイン語からスタートした今月号の紹介(その秘密は後でね)ですが、私、前号に引き続きみなさんに謝罪をしなければならないことがあります。それは!この号私、創刊十六周年記念号と言うことで調子に乗りすぎてページを作りすぎてしまいました。そのため十月号、いつにも増して重くなってしまいました。もうこれは小さなダンベル並みです。本当に申し訳ございません。みなさまにサービスしなくてはという気持ちが強すぎてご不便をおかけしますこと、ご容赦のほどよろしくお願い申し上げます。

そして、まぶしくてごめんなさい!え?何がまぶしい?それは今月号のキラキラと輝く表紙のこと。「光るもの必ずしも金ならず」と言いますが、和樂自慢のスタッフが全身全霊をかけて作った雑誌ですから、なんとしてでも売りたいですよね。どうやって売る?と考えた時、やっぱり本屋さんで目立たなくちゃ!という短絡的な発想に行き着くんですよね、これが。で、また今回のようにぴっかぴかの表紙を作ってしまうんです。ウェブだと伝わりにくいと思いますので、このキラキラスター表紙はぜひ本屋さんでお手にとってご覧ください。

2 表紙 2017年10・11月号

ですが、今回の表紙ちょっとかっこよくないですか?私が愛するtwitterのフォロワーさんとのやりとりでは、デヴィッド・ボウイのラストアルバム「ブラックスター」を意識してる?なんて声も上がってましたが、お目が高い!金地に星形で切り取られたブルーの北斎スター!これはデヴィッド・ボウイにも負けていませんよ!日本屈指のエディトリアルデザイナー集団の木村デザイン事務所がデザインする表紙はいつも和樂自慢の逸品なんです。

ラスト謝罪です!ごめんなさい、私、この号が発売となる九月一日まで日本にいないんです。私ごとで恐縮ですが、今を遡ること、二十四、五年前、フランスやら北アフリカやらをバックパッカーのまねごとをしておりました。その時に知り合ったアルゼンチン人の友人であるホワン・アルベルト・ラランベーレを訪ねて、アルゼンチンのロサリオという町にいるんです。で、冒頭のオラ!とかケタル!とかになるんですね。

みなさん、ロザリオってご存じですか?私も行く前まではまったく知らなかったのですが、あのアルゼンチンが生んだ革命家チェ・ゲバラが生まれた町なんですって!和樂では二〇一七年四月号で「茶の湯レボリューション」という特集を組みましたが、私、チェ・ゲバラが好きなので茶の湯特集にまで登場させちゃったんです。チャ・ゲバラとか言って。ゲバラの生まれ故郷にまで行ったことですし、今後とも和樂はレボリューションで行きますよ!

Unknown

いつも以上に前置きが長くなってしまい恐縮ですが、いよいよ今月号の見どころ紹介です。まず、特集の「北斎、美の超人伝説」ですが、これがすごい!ボキャブラリーが貧困で恐縮ですが、もうすごい!としか言いようがないんです。和樂は数年前から北斎の特集をたびたび組んできました。みなさまの中には「また北斎?」なんて思っていらっしゃる方もいると思いますが、今回の特集はもう今までとはまったく違います。私、和樂の編集をして十五年になりますが、間違いなくナンバー一の特集です。あまりにこの号の特集がいいので、アルゼンチンに心の旅に出てしまったくらいなんです。

Unknown

今回の特集では、天才絵師北斎が世界のアートに起こした革命伝説を徹底検証しています。よく言われるモネ、セザンヌ、カサットなどの印象派、および、その周辺の巨匠たちとの比較はもちろん、リキテンスタインなどの現代アーティスト、はては、ビートルズやデヴィッド・ボウイまで、時代と空間を超えた対決が見物中の見物です。こんな奇想天外な対決が見られるのは間違いなく和樂だけですよ!(だって誰もこんなこと考えないもん!)。同じく「北斎三大名画のヒミツ自由研究」では、この絵を見た時世界はどう感じたのか?をテーマに北斎の絵を研究してみました。きっと北斎の波を見た時ムンクは「ウネッとした」んだろうなぁとか、「諸国瀧巡り」はピカソのキュビズムを無意識に先取りしてたんだろうなぁとか、和樂スタッフWakoちゃんが夏休みの宿題として自由に研究した成果を発表しています。これはフリーダム!

Unknown

そして、「超絶浮世絵師、葛飾北斎の壮絶人生AtoZ」では、江戸時代後期に約七十年にわたって絵を描き続け、死ぬ間際まで向上することを目指した破天荒な絵師・北斎の画業をAからZの単語でご紹介。「人間は山をどう描いてきたのか二万年全史」とともに、北斎の技と人生のみならず、浮世絵のヒミツ、人間とアートの密なる関係までを、和樂が誇る文狂老人TakeGが書き切っています。これを読めば北斎のすべてだけでなく、アートの深みまでもが味わえること間違いなし!

もちろん、この秋、国立西洋美術館で開催される超話題の展覧会「北斎とジャポニスム」やあべのハルカスで開催の「北斎-富士を超えて-」の見どころも完全紹介していますので、使える一冊にもなってますよ!

Unknown

次なる見どころは、見どころというか使いどころというかの付録!です。「付録があらずんば和樂にあらず」とも言われるように(え?誰も言ってない?)、和樂が自信を持ってお届けする本号の付録は「北斎モノグラム風呂敷」です!北斎モノグラムっていったいなに?ですよね。ちなみにモノグラムを私が愛するWikipediaで調べると「二つ(まれに三つ以上)の文字や書記素を組み合わせた記号(単に並べただけのものとは区別される。外枠があるならそれに倣って変形していなければならない)」と書いてありました。

すなわち北斎モノグラムとは、北斎が描いた踊りの教則本の絵とアルファベットを組み合わせたもの。北斎の絵を記号と見なして、アルファベット二十六字と組み合わせた二十六のモノグラムなんです。その中からHOKUSAIのOからIまでの六字を使ったモノグラムをデザインして、とってもキュートな風呂敷に仕上げたのが北斎モノグラム風呂敷。こんな風呂敷が付録についてるなんて、「ダンスウィズ北斎!」って叫んでしまいそうなのは私だけ?でしょうか。

7 P200 国宝展の歩き方

この号が発売となる九月一日は、まだまだ日本では暑いですが暦の上では秋ですよね。そういよいよ芸術の秋が到来です。ここ数年、日本美術のブームが続いていますが、二〇一七年秋、史上最高の日本美術ブームがやってくる!と和樂は予想しています。その史上最高の日本美術ブームを、前述した国立西洋美術館の「北斎とジャポニスム」とともに引っ張るのが、京都国立博物館の「国宝」展、および、東京国立博物館の「運慶」展なんです。

北斎のことはもう嫌と言うほど特集で紹介していますが、国宝と運慶どうします?と言うわけで取り外して使える「国宝」展と「運慶」展の完全ガイドをつけてしまいました。特に史上最大規模と言われる国宝展は展覧会の目玉となるお宝を対決形式で紹介。しかも、国宝絵画に描かれたえんま様が勝負の判定をしています。さすがにえんま様の判定なら誰も文句のつけようがないですよね!さらには「国宝スポット新聞」略して「宝スポ」というどこかで聞いたことがあるような新聞形式の記事もついて、二百%国宝展と運慶展が楽しめそう。しつこく恐縮ですが、切り取って持ち運べるので、これまた便利なガイドになってるんですよ。

Unknown

北斎特集&付録、国宝展&運慶展ガイドでもうお腹いっぱいの十月号ですが、和樂の根底を成す「日本の美」もきちんとご紹介しています。まずは口絵の「坂東玉三郎、天女降臨」では、天女伝説が残る京丹後に文字通り降臨した玉三郞さんの美しい舞踊公演を特別撮影。玉三郞ファンならずとも思わずため息が出てしまう日本最高峰の女形の姿を堪能いただきます。また、建築を通して日本の美を問い続けている安藤忠雄さんやこれぞ日本美の原点!とも言える縄文の特集まで、本当にページを作りすぎてしまいました。これでもかこれでもかと繰り出す約三百四十ページの一冊、九月一日発売の和樂十月号は、必ずみなさまにご満足いただけるであろうと編集者生命をかけて断言させていただきます。

LATEST ISSUE 10月号

天才絵師
北斎のすべて!

9月1日(金)発売