和樂

京都は世界で一番BULABULA(ぶらぶら)するのが楽しい街!和樂編集長セバスチャン高木

BULA

和樂名物京都特集とBULAの不思議な関係

みなさん、こんにちは。お元気ですか?前回の号から最新号の見どころ紹介をする羽目になった和樂編集長のセバスチャン高木です。のっけから「★BULAとはフィジー語でこんにちはを意味します」という言葉に「あれ?ここって和樂の紹介ページじゃなかったっけ?」と思われたみなさん、ご安心ください。こちらは間違いなく和樂の最新号の見どころ紹介です。

突然思い出話をして恐縮ですが、あれは私が大学3年生の時のことですから、もう25年以上前の話です。当時、私はラグビーをかじっていて、何を思い立ったかラグビー同好会の仲間5人で、フィジーに勝手にラグビー留学をしたのです。しかも若さゆえの蛮勇からか、目的地も決めずにぶらりと旅立ち、行き着いた先がフィジーの古の首都であるレブカという島でした。

レブカでは、仕事が終わると(おそらく3時くらいだったような気が。今考えると夢のような島ですね。なんで帰ってきちゃったんでしょう)、島の男たちが三々五々、町の中央にある公園に集まってきて、もうこれボール?というくらいぼろぼろになったラグビーボールでラグビーをはじめます。多くの男たちが裸足なのですが、もうそのプレーのレベルたるやものすごくて、交ぜてもらおうと思っていた私たちは数日びびって公園の端っこでこそこそしておりました。

しかしながら、これも若さゆえか思い切って声をかけた私たちは、その日から毎日、公園でフィジー人達とラグビーを楽しんだのです。私たちは中でもワメというひとりの青年と仲良くなりました。ワメは、私たちに島の秘密のスポットを案内してくれたり、自生するレモンの葉でレモングラスティをつくってくれたりしました。

いよいよ島を離れるという晩、ワメが私たちを島の教会へと案内してくれました。お世辞にも立派とは言えない小屋のような教会に入ると、そこには、島の住人達が集まっていました。そして、私たちのためにアカペラで賛美歌を歌ってくれたのです。外に出ると、空はあまりの星で夜とは思えないほどの明るさ。そして、教会の周りではおびただしい数のカエルの合唱。アカペラの賛美歌、見たことがないような星空、そして、カエルの合唱。その3つの音と映像は渾然一体となって、私の記憶に刻まれています。今もあれほど美しい光景を私は見たことがありません。

フィジーではみんなが「BULA!」と話しかけてきます。「BULA!」とはフィジー語で「こんにちは」を意味しますが、私は「BULA!」と聞くと、ワメの声とともに、あの日の、とんでもなく美しい記憶が甦ってきます。そして、雑誌の編集という仕事に就いた時、いつかこの「BULA!」という言葉を雑誌の中で使おうとレブカとワメたちとの思い出に誓ったのです。
 
編集者になって、20年、ようやく「BULA!」という言葉を使える日がやってきました。みなさんに和樂を購入いただいて、しかもこのような日を迎えられる私はなんて幸せ者なのか、読者のみなさんにどれだけ感謝をしても感謝したりません。

もちろん、BULA!とともに甦ってくるあの美しい光景にも負けないくらい美しい誌面をみなさんに届けたいとも思っておりますが、それには今しばらく時間がかかりそうです。

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和樂の「ブラ京都」

さて、いつになく感傷的&和樂で「BULA!」がどのように使われたかは後で紹介するとして、和樂6月号はもはや和樂の名物ともなった京都特集です。ありがたいことに、私も和樂の編集部に従事するようになって月に1、2回は京都を訪れるようになりました。行くたびに京都の魅力というか魔力に魅せられてしまいますが、今回の特集にあたって京都の最大の魅力ってなんだろう?と延々と考えました。その結果出た結論が、京都って「ぶらぶら」するのが、世界で一番楽しいかも!ということなんです。ね!「ぶら」=「BULA」が出てきたでしょう!

さらに今回の企画では、京都を愛し京都に愛された和樂スタッフがそれぞれ自分にとっての「ブラ京都」を考え、そのテーマに沿って京都を紹介しています。

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ニッポンの美を支える京都の茶味

たとえば、和樂の茶の湯の番人であるイツコは、千利休が大成した茶の湯の聖地としての京都をぶらり。茶道具店や茶の湯の美術館といった定番スポットから、実は茶の湯の精神が込められている珈琲店までを紹介。「茶味こそが京都!」として、京都を唯一無二の存在にしている茶の湯450年の美の蓄積を散歩します。

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京都では料亭と豆腐が同じ地平に存在している!

そして、京都といえば食。何百年も前から続いてきた店も、できたばかりの店も同じ商店街に並んでいるのが京都の食べ物屋さんのおもしろさ。そして、数万円もする料亭も数百円の豆腐も同じ地平で存在しているのが、この町の食の奥深さ。そこで今回の食散歩では、和樂食探偵オフジが、京都で行列ができる店に実際に並んでうまいものを探訪しました。

そのほか、「京都の日常」「鞍馬、貴船の新緑歩き」など、「京都散歩主義」として、世界でぶらぶらが楽しい町をご紹介します。もちろん、2017年最新情報も満載ですよ!

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別冊付録で京都をBULA BULA!

さあ!いよいよ「BULA」が登場する別冊付録です。今回の別冊特集は、「岡崎で寺や庭をぶらぶら」「祇園で老舗をぶらぶら」など、エリアとテーマを組み合わせて6コースを設定。「BULA BULA KYOTO」別冊として京都の「BULA」をぎゅっと一冊につめこみました。どのコースも楽しいですよ! Let’s BULA BULA!

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One more 付録は歌麿で!

和樂といえば付録、付録といえば和樂といわれる今日この頃、、、、。そのせいか、私もう付録をひとつつけただけでは、みなさまへのサービスが足りてないんじゃないか?と思い詰めるようになっております。はい、もちろん今月も「BULA BULA KYOTO」別冊以外にOne more 付録つけてますよ!それがこの「歌麿美人画メッセージ付箋」です。和樂ではメッセージ付箋に名茶碗のように「銘」をつけることにしておりますが、このメッセージ付箋の銘は「艶」。ちょっと、艶っぽいことを伝えたい時に使いたいですね!

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アイ ハブ ア ポッペン?

では、和樂の編集者はこの付箋を使ってどんな艶っぽいメッセージを書いたのか見てみましょう。私、「アイ ハブ ア ポッペン」、前編集長のアンドリュー、「Don’t look back」、編集委員のmocci、「勝手ながら明日はお休みをいただきます!天気もいいし」、副編集長の典、「冷蔵庫にプリンあるよ」、ですって。思わず私、「フリーダム!」と叫んでしまいました。いいんです、いいんです、みなさんもぜひ自由な発想でメッセージ付箋を楽しんでみてください。

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美人画マエストロ歌麿を見よ!

和樂が目指しているのは「日本美術の民主化!」。実は編集部ではそんな大げさなことを掲げているんです。今月、民主化の対象となったのは、世界一の美人画マエストロと呼ばれている(呼んでいる)歌麿です。記事内では、歌麿の雪月花三部作を両観音でばーん!と掲載したり、世界の美女と歌麿の美女をくらべたり、歌麿の見方が変わること間違いなし!の特集となっています。

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日本美術を暮らしに取り入れる!

和樂は現在、日本美術の楽しみ方として3つのことを提案しています。一つが「見る楽しみ」、二つ目が「知る楽しみ」、そして三つ目が「暮らしに取り入れる楽しみ」です。「えー!日本美術なんて暮らしに取り入れられない!」なんてお思いの方にこそぜひ見ていただきたい企画を掲載しました。本当に軽やかに日本美術を暮らしに取り入れていらっしゃる3人のお宅を拝見すると、すごく自由な発想で、これなら私も!なんて思ってしまいますよ。

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思わずため息の美しい写真!

その他、今、アメリカで爆発的な人気を誇る飯塚琅玕斎(いいづかろうかんさい)の口絵は、思わずはぁってため息をつきたくなるような美しい写真で目の保養にも!こういう楽しみも雑誌には必要ですよね!

パスポート

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定期購読者の方々は私たちの同志です!

和樂は定期購読をしてくださり、和樂を支えてくださっている方々にささやかな贈り物をしております。それが和樂パスポートと和樂新聞。

和樂パスポートは、このカードを持参すると、私たちの考えにご賛同いただいた美術館で入場割引などの優待を受けられる日本美術の旅へのパスポート。今は美術館が中心ですが、いずれは和樂の世界観を体感できる施設でも使用できるようにしていきたいと思っています。

また、和樂新聞は新米スタッフのYUが編集長を務める手作りの新聞です。今年の初めになぜか勝手に和樂の公式キャラクターをやめてしまったアンドリュー橋本のインタビュー全文掲載や、特集担当スタッフの裏話など、ここでしか読めない記事が満載。これがけっこう面白くて、私も毎号楽しみにしております。

と、今月号も見どころ満載(そのほとんどは私の思い出話ですみません)でお送りする和樂6月号。まずは、お近くの書店などで手にとっていただければ幸いです。私どもとともに日本文化の旅へと出かけましょう!

和樂編集長
セバスチャン高木

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