あの国宝が一年中展示されている!?アジアとの交流が生んだ歴史や暮らしを発信する博物館

あの国宝が一年中展示されている!?アジアとの交流が生んだ歴史や暮らしを発信する博物館

目次

藩主・黒田家伝来品から、幽霊・妖怪図まで!

平成元(1989)年に行われたアジア太平洋博覧会のテーマ館として使用されたのち、翌年開館した福岡市博物館。ユーラシア大陸と朝鮮半島に近接する福岡は、古来、大陸の文化に触れながら豊かな都市を築いてきました。アジアとの交流によって他地域とは異なる歴史をもつ福岡の暮らしを、さまざまな形で研究・発信するのがこの博物館です。
福岡市博
重要なコレクションには、福岡藩主の黒田家に伝来した資料や美術品が。漢の皇帝が委奴国王に贈ったという国宝の『金印』(ほぼ一年中展示されている珍しい国宝)、も黒田家から寄贈されたもの。アジア地域の美術品や考古資料も多数所有しています。

そんななかで異彩を放つのが、風俗研究家でもあった日本画家の吉川観方が収集し、現在は当館が収蔵する160点にも及ぶ幽霊や妖怪の絵画。
スクリーンショット 2017-03-13 12.47.48伝円山応挙『幽霊図』一幅 絹本着色 98.1×28.5㎝ 江戸時代中期 福岡市博物館

江戸時代の絵師はたくさんの妖怪や幽霊を描きましたが、それらは現代の妖怪漫画やホラー作品の原点とも。日本独自のジャンルとして確立したしみじみ怖い幽霊にもユーモラスな妖怪にも、日本美術の〝懐の深さ〟や〝遊びゴコロ〟を感じます。
スクリーンショット 2017-03-13 12.48.31伊藤若冲『付喪神図』一幅 紙本墨画 129.3×28.1㎝ 江戸時代中期 福岡市博物館

オープンテラスやカフェ、ワークショップが行われる講堂など、展示室以外の施設も充実。正面ゲートから池越しに見る建物の姿も美麗なミュージアムです。

福岡市博物館

住所/福岡県福岡市早良区百道浜3-1-1 地図
開館時間/9時30分~17時30分(7・8月は〜19時30分、入館は閉館の30分前まで) 
休館日/月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日) 
観覧料/常設展示・企画展示共通200円、特別展は展覧会により異なる 
ホームページ/http://museum.city.fukuoka.jp

-2015年和樂8・9月号より-

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