大迫力!長沢芦雪の「虎」と竹内栖鳳の「ライオン」が猛獣対決!

大迫力!長沢芦雪の「虎」と竹内栖鳳の「ライオン」が猛獣対決!

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虎とライオン。強さの比較はさておき、日本美術で最も多く描かれた猛獣は虎。中国に生息する動物で最も勇猛な虎は古くから画題や意匠に用いられ、日本では髙松塚古墳の壁画の白虎をはじめ武運や権力を示す絵が武将や大名に好まれてきました。

想像で描かれた虎と、写生で描かれたライオン

数多くの絵師が虎を描いてきましたが、江戸時代では日本に生息していない虎を生で見ることはできず、見世物小屋で公開された記録はあるものの、実物を写生した絵師は皆無。ほとんどは中国の絵画や毛皮、猫を参考にして描いたのです。そんな中でも迫力に満ちた虎を描き切ったのが、巨匠・円山応挙の写生を受け継いだ長沢蘆雪。「虎図襖」はまさに圧巻です。

2_image03長沢蘆雪「虎図襖」(部分)重要文化財 江戸時代・天明6(1786)年 襖6面 紙本墨画 右2面 各180×87cm、左4面 各183.5×115.5cm 無量寺 

それに対してライオンは、唐獅子という霊獣として描かれたものはあるものの、中国でさえだれも見たことがない猛獣。近代になって竹内栖鳳が丹念な写生を繰り返して描き上げた「大獅子図」が、リアルなライオンを描いた究極の絵とされます。

dma-p025-025-min竹内栖鳳「大獅子図」明治35(1902)年ごろ 四曲一隻 絹本着色 203.0×261.7㎝ 藤田美術館

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