「国宝」イヤーの今年こそ見たい仏像

「国宝」イヤーの今年こそ見たい仏像

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法隆寺で11月22日まで開催中の「夢殿本尊秋季特別開扉」。7世紀前半から明治時代まで、完全に秘仏であり続けた「観音菩薩立像」が展示されています。普段出会えない仏像と対面できる貴重な機会です。

聖徳太子の住まいの跡地に建つ、奈良・法隆寺の夢殿は、春秋の年2回開扉される。その本尊の救世観音は日本彫刻史に名を刻む飛鳥時代の仏像。

7A01v観音菩薩立像(救世観音) 国宝 7世紀前半 木造 漆箔 像高178.8cm 法隆寺 夢殿 奈良 拝観期間:開帳中~11月22日

日本人離れした高い鼻に、アーモンド形の目、神秘的な微笑みを浮かべる。数百年間、秘仏として人目に触れなかったため、状態がよく表面の金箔も美しい。この秘仏の厨子を開き、明治時代に「再発見」したのは、宝物調査に訪れた、岡倉天心とお雇い外国人のフェノロサ。一連の視察で日本美術に開眼した天心は、文明開化一辺倒で伝統文化を軽視する状況を嘆き、文化財保護の必要性を訴え、今日の国宝指定制度の礎となる「古社寺保存法」の成立にも貢献した。2017年は、その公布から120年の節目。まさに今、見に行きたい仏像だ。

法隆寺

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