海を一望できる日本美術の殿堂! 静岡・熱海「MOA美術館」情報まとめ

海を一望できる日本美術の殿堂! 静岡・熱海「MOA美術館」情報まとめ

目次

静岡県熱海市にある「MOA美術館」。琳派の絵師・尾形光琳の代表作『国宝 紅白梅図屏風』を含む、数多くの名作を所蔵しています。今回はそんなMOA美術館の基本情報と展覧会スケジュールをお届け! 秋の連休に訪ねてみてはいかがでしょうか?

MOA美術館とは?

MOA美術館は、優れた東洋美術の蒐集に努めた岡田茂吉のコレクションを保存・展示するため、昭和57(1982)年に開館しました。計10室の展示室をはじめ、能楽堂、茶室まである巨大美術館。高台にあるので、メインロビーや2階の大展望質からは、三浦半島から伊豆半島まで大パノラマを一望できます。

2017年2月5日には、現代美術作家・杉本博司氏の設計により展示スペースをリニューアル。モダンな展示空間へと生まれ変わりました。

MOA美術館の所蔵作品

国宝3件、重要文化財66件を含む約3,500件を所蔵するMOA美術館。そのなかから、代表作品や注目すべき名作をご紹介します。

代表的所蔵作品

  • 尾形光琳『紅白梅図屏風』
  • 野々村仁清『色絵藤花文茶壺』
  • 海北友松『四季山水図屏風』
  • 葛飾北斎『二美人図』
  • 伝本阿弥光悦『木樵蒔絵硯箱』『樹下美人図』
  • 酒井抱一『藤蓮楓図』
  • 尾形乾山『銹絵染付梅花散文蓋物』
  • 尾形光琳の隠れた名作『琴高仙人図』は注目作品

    MOA美術館といえば、なんといっても尾形光琳の『紅白梅図屏風』を所蔵していることで有名です。しかし、もうひとつ、光琳の絵師としてのキャリアをひもとく上で、決して見逃すことのできない名作があることをご存じでしょうか? それがこの『琴高仙人図』です。

    尾形光琳『琴高仙人図』紙本墨画淡彩 一幅 江戸時代(18世紀)122.2×58.4㎝

    30代後半から絵師を志した光琳にとって最初のヒット作が『燕子花図屏風』(根津美術館蔵)。その後光琳は江戸へ移り、水墨画や狩野派、浮世絵まで幅広く絵を学びます。中でも光琳が惹かれたのが、精神性を内包した雪村周継の水墨画。その雪村が好んで描いた画題のひとつが『琴高仙人図』でした。光琳は宗達に憧れその作品を模写したのと同じように、雪村にも敬意を表して画題を受け継ぎました。さらに、この光琳の『琴高仙人図』は、100年の時を経て、酒井抱一ら江戸琳派の絵師たちに受け継がれていったのです。

    2019年 展覧会スケジュール

    奇想の又兵衛 山中常盤物語絵巻

    会期:2019年8月31日(土)〜9月24日(火)

    岩佐又兵衛は、江戸時代初期に活躍した絵師です。高貴な身分の人物を、ふっくらとした頬と長い顎によって表現し、その独特な画風で一世を風靡しました。今回の展覧会では、そんな又兵衛が描いたと伝わる『山中常盤物語絵巻』を展示。全12巻あわせると150mを超える長大な『山中常盤物語絵巻』全巻から、又兵衛絵巻の魅力に迫ります。

    『山中常盤物語絵巻』に描かれた内容が1分でわかる動画はこちら!

    リニューアル3周年記念 名品展 第2部 桃山・江戸の華とわび

    会期:2019年9月27日(金)〜10月28日(月)

    リニューアル3周年を記念し、MOA美術館コレクションから厳選した名品を展示する特別展。第2部のテーマは「桃山・江戸の華とわび」です。金碧障屏画をはじめ、華やかな装飾が好まれた一方、茶の湯の世界では千利休による「わびさび」が成立した桃山・江戸時代。華やかさとわびの美意識が共存した時代の背景を、勝川春章『雪月花図』や長次郎作『黒楽茶碗 あやめ』などの名品から紐解かれます。

    リニューアル3周年記念特別展「仁清 金と銀」

    会期:2019年11月1日(金)12月8日(日)

    野々村仁清は、江戸時代初期に活躍した陶工。京都・仁和寺門前に御室窯を開き、優れたロクロの技で多くの作品を生み出しました。仁清のやきものは、その華麗な絵付や優美な造形性によって、当時の公家や武家などに愛好されていたといいます。MOA美術館のリニューアル3周年を記念するこの特別展では、そんな仁清の多岐にわたる作品のなかから、特に「金や銀」を使用した色絵陶器に注目。御室窯における作風の展開をたどることができます。

    琳派を楽しむ 光悦・宗達・光琳・乾山・抱一

    会期:2019年12月14日(土)2020年1月21日(火)

    江戸時代初期、本阿弥光悦と俵屋宗達によって始まった琳派。中期に入ると、その作風に共感した尾形光琳・乾山へと発展。後期には酒井抱一・鈴木其一が琳派芸術の再興を志しました。時代を超え、宗達や光琳の作品を手本に継承されてきた琳派。この展覧会では、琳派の代表作家における絵画と工芸の名品を展示。今もなお私たちの生活のなかに生き続ける琳派芸術の魅力を感じることができます。

    MOA美術館の利用案内

    住所:〒413-8511 静岡県熱海市桃山町26-2

    開館時間:9:30〜16:30(最終入館は16:00まで)

    休館日:木曜日(祝休日の場合は開館)、展示替え日

    入場料金:
    一般/1,600円(1,300円)、高大生/1,000円(700円)、中学生以下/無料、シニア割引/1,400円、障害者割引/800円
    ※( )内は10名以上の団体料金
    ※各種割引の併用不可
    ※高大生は入館の際、身分を証明できるものを提示
    ※シニア割引の適用は65歳以上(証明できるものを提示)
    ※障害者割引の適用は障害のある方とその付添者1名(証明できるものを提示)

    アクセス:
    【バス】
    JR熱海駅バスターミナル8番乗り場よりMOA美術館行きに乗車(約7分)、終点「MOA美術館」下車すぐ

    熱海駅からMOA美術館までの時刻表はこちら

    【タクシー】
    JR熱海駅タクシー乗り場より約5分

    【車】

  • 東京方面より 東名高速道・厚木道路:小田原西出口→西湘バイバス→石橋へ→真鶴道路湯河原出口から国道135号線を通り→MOA美術館(所要時間約2時間)
  • 静岡方面より 東名高速道:沼津IC/新東名高速道:長泉沼津IC→伊豆縦貫道→熱函道路→MOA美術館(所要時間約1時間)
  • 参考:MOA美術館 公式ホームページ

    -2016年和樂8・9月号『ニッポンの名画50原寸探訪!』を再編集-

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