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2016.04.04

あの『上杉本洛中洛外図屛風』が切手趣味週間の切手に【2016年】

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『和樂』前編集長&現公式キャラクターのアンドリュー橋本氏はかつて「名画か否かの判断基準は切手になっているか否か」と断言しておりました。
 
 なるほど確かに、『見返り美人』も『月に雁』も最初に知ったのは切手でしたし、多くに人の目に触れるという点から考えると、切手が与える影響は計り知れません。

 現在、郵便局で売られている切手には常時用意されている普通切手のほかに、特殊切手というのがあって、様々な目的に合わせた図柄が用意され、近ごろは人気アニメの切手まであるほど!
 ほかにも、ふるさと切手や、フレーム切手といって好きな写真や絵でオリジナルの切手が作成できるサービスまでそろっていて、その充実ぶりには目を見張らされます。

 中でも注目されているのが、切手趣味週間の切手。
 これは、郵政記念日である4月20日を含む一週間について、切手収集の趣味の普及を図るための「切手趣味週間」ということを記念した特殊切手で、その初日に発売されるのが、いわゆる切手趣味週間の切手で、発行日は同趣味週間の初日となっています。
 この切手には毎年、日本美術の名作が用いられていて、ファンにとって決して見逃すことができない存在となっているのです。

 その切手趣味週間の切手の平成28(2016)年版は、なんと、狩野永徳の傑作として有名な国宝『上杉本洛中洛外図屛風』(米沢市上杉博物館蔵)‼
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『上杉本洛中洛外図屛風』とは?

 市街地の景観の中に、そこに暮らす人々や伝統文化を描き出した「風俗画」から発展したひとつの絵画様式が「洛中洛外図」です。
 屛風を基本とした横長の画面に、京都の四季をパノラマで巡り、御所や神社仏閣など時代を象徴する名所をはじめとして、武家屋敷や商家などが鮮やかに描かれています。

 室町時代から江戸時代までの間に「洛中洛外図屛風」は数多くつくられ、現存するものは100点を超えるのだとか。
 その最高傑作として名高いのが、狩野永徳が手がけたもの。織田信長が上杉謙信を懐柔するために当時最高峰の屛風を贈ったとされ、上杉家に伝わったことから「上杉本」と呼ばれ、平成7(1995)年には国宝に指定されています。

 永徳筆の『上杉本洛中洛外図屛風』は、京の都を俯瞰(ふかん)し、洛中(市中)と洛外(郊外)の四季と、そこに暮らす人々の生き生きとした生活風俗が、金箔を多用した豪華な画面の中に、緻密に繊細に描かれていることが特徴とされます。
 部分ごとによく見ていくと、動物や植物、建築物、祭りのほかに、老若男女の身分職業を問わない人々が約2,500人も! 屛風全体が生き生きとした活気に満ちています。

 そのうち、切手シートに配されているのは、六曲一双というふたつひとそろいのうちの向かって右側(右隻)。祇園祭の山鉾(やまぼこ)巡行に沸く洛中と民衆がシート全体に配されています。
 また、特殊切手 切手趣味週間1シートを収めた切手ケース「切手帳」には日本語と英語の解説がついていて、『上杉本洛中洛外図屛風』のことを詳しく知りたい人にとってはまたとないものです。
 それぞれ発売開始は4月20日。切手好き、日本美術好きにとっては、出遅れたくない日になりそうです。

特殊切手「切手趣味週間」

発行日/平成28(2016)年4月20日(水)
種類/82円郵便切手
販売場所/全国の郵便局など、オンライン通販サイト「切手SHOP」(4月6日から掲載-)、銀座郵便局での郵便振替による通信販売

通常版切手帳(切手趣味週間)

発売日/平成28(2016)年4月20日(水)
発売価格/1部1,250円(切手1シート820円を含む)
販売場所/原則として別添の郵便局など、オンライン通販サイト「切手SHOP」(4月6日から掲載-)、銀座郵便局での郵便振替による通信販売

詳しくはこちらへ→日本郵便公式サイト

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