クイズ!「茗荷」って読める?魏志倭人伝からの歴史と、夏バテ対策の簡単レシピ

クイズ!「茗荷」って読める?魏志倭人伝からの歴史と、夏バテ対策の簡単レシピ

目次

夏の定番料理、冷奴や素麺に欠かせないものと言えば、やっぱり香味野菜!大葉やネギなどの香りのよい食材は、食欲を高めて、消化を促進してくれます。旬の香味野菜と言えば、忘れてはいけないのが「茗荷(みょうが)」。独特の香りがあり好き嫌いが分かれる食材のひとつですが、時代を超えて人々に愛されてきた伝統ある食材なんです!

みょうがは、魏志倭人伝にも登場!

邪馬台国(2~3世紀)や卑弥呼でも知られる『魏志倭人伝』のなかに、みょうがのことが書かれています。また、みょうがは平安時代に書かれた薬物事典『本草和名』や当時の宮中の食事について書かれた『延喜式』にも登場し、古くから食べられてきたことが分かります。

現在はハウス栽培のものあり、スーパーなどでは1年中見かけますが、みょうがの旬は6~10月。収穫時期によって「夏みょうが」や「秋みょうが」と呼ばれています。

また、通常私たちが食べるのは実の部分ですが、みょうがの葉も、押し寿司や饅頭を包んだりして使われてきました。岐阜県では「みょうがぼち」と呼ばれる素朴なお菓子があります。みょうがの葉の香りがほのかに漂い、現地では夏の風物詩としても親しまれています。

みょうがの花。日陰でもよく育ち、家庭菜園初心者にも向いている。

ちなみに、みょうがを食べる習慣があるのは、世界でも日本だけなのだとか。そう思うと、あの独特の香りがますます愛おしく感じられそうですね。

みょうがは夏バテ対策にもおすすめ

さてさて。夏の疲れは、夏の終わりから秋の始まりにかけて出やすいもの。今年は厳しい残暑に加えて、コロナの影響もあり、例年とは違った夏の疲れを感じている方も多いかもしれません。

今が旬のみょうがは、そんな時にもおすすめの食材です。

まず、独特の香りは「アルファピネン」という成分によるもので、血流を促進させて、食欲を高めてくれます。つまり、暑さなどで血の巡りが悪くなったり、食欲が落ちたりしているときにもぴったり。みょうがは素麺や冷奴などの夏の料理に添えられることも多いですが、こうした使い方はとても理にかなっています。

また薬膳の考え方では、みょうがには初期の風邪対策やホルモンバランスを整える効果も期待されています。煮出してお茶にしたり、お風呂の入浴剤として使ったりするなど、料理以外の方法でもそのパワーが活用されています。

身体に嬉しい効果の多いみょうがですが、「みょうがアレルギー」の存在についても少しだけ触れておきたいと思います。例えば「食べると喉がイガイガする」というのは、代表的な症状のひとつ。みょうがはしょうがの仲間なので、しょうがアレルギーをお持ちの方はご注意くださいね。

「みょうがを食べると、物忘れがひどくなる」は本当?

昔からの言い伝えで「みょうがを食べると、物忘れがひどくなる」というものがあります。物忘れが増えてきた私にとってはドキッとする話ですが(笑)、昨今の研究によれば、みょうがと物忘れには直接的な関係は見られないとのことです。

みょうがを主役にする!簡単レシピ

みょうがと聞くと、豆腐料理などに添えられる「脇役」的なイメージが強いかもしれません。でも、みょうがが好きな方のなかには「みょうがを主役にした料理が食べたい! 」と感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、みょうがをたっぷり使った簡単レシピをご紹介しますね。

みょうがの切り方、3種類

ちょっとその前に。みょうがを料理に使う時、どんな切り方をすることが多いですか? 作りたい料理のイメージに合わせて、切り方を少し意識するだけで、みょうがの独特の味わいをより一層楽しむことができます。

左から時計回りに、縦半分(または4等分)に切ったもの、千切り、輪切り。縦半分のものは、漬物や炒めものに。千切りは、食感や香りを際立たせて楽しみたい時に。輪切りは、料理と絡ませて一体的に味わいたい時に使うのがおすすめです。

ホタテや鯛の刺身を使った「カルパッチョ風」。仕上げにみょうがの輪切りを加えています。刺身や野菜にみょうがの香りが絡んで美味しい!

みょうがの甘酢漬け

みょうがが大量に手に入ったら、ぜひとも作りたい保存食です。これこそ「みょうがが主役」とも言うべき一品! 甘酢に漬け込むことで独特の香りが和らぎます。

〈材料〉作りやすい分量
・みょうが 5~6本
・酢 大さじ3
・てんさい糖(または、きび砂糖など) 小さじ1~2
・塩 ふたつまみ

〈作り方〉
1.みょうがは縦半分に切り、熱湯にさっとくぐらせて、ザルにあげる。
2.ボウルに酢・砂糖・塩を入れて混ぜ、1のみょうがを加えて、さっと和える。
3.数時間~半日置いて、味をなじませる。

精進寿司のひとつ「みょうが寿司」。小判型に整えたごはんの上に、みょうがの甘酢漬けを乗せれば、あっという間にできあがり! この他、みょうがの甘酢漬けは、散らし寿司や和え物などにも活用できます。

みょうがの即席和え物

刻んだみょうがをたっぷり使った、シンプルな和え物。とても簡単に作れますが、食欲をそそる香りで、みょうが好きにはたまらない一品です。お酒のおともにもおすすめ。

〈材料〉作りやすい分量
・みょうが2個
・かつおぶし ひとつかみ
・しょうゆ ひと回し
・ごま油(お好みで)少々

〈作り方〉
1.みょうがは千切りにして、水にさらす。ザルにあげて水気をよく切る。
2.1のみょうがにかつおぶしを乗せ、しょうゆとごま油をかける。

薄く味付けをした「ナスの煮物」に、みょうがの和え物を乗せて。みょうがは、ナス料理との相性も抜群! みょうがの香りが加わることで、料理の雰囲気がガラリと変わります。

みょうが×発酵食品のすすめ

最後にもう少しだけ。みょうがは発酵食品にもよく合います! 特に、残暑が続いて食欲が落ちがちな時期には、「みょうが×発酵食品」はとてもぴったりの組み合わせです。

トマトなど夏野菜のお味噌汁には、仕上げにみょうがの千切りを乗せて。爽やかな香りで食欲が高まります。

みょうがのぬか漬け。縦半分に切ったみょうがを漬け込みます。旬の野菜と一緒に漬け込めば、野菜もたっぷり摂れる副菜になりますよ。

味噌漬けにした豚肉とみょうがの炒めもの。みょうがは、縦半分(または4等分)に切り、最後に加えてさっと火を通します。加熱することで、一味違ったみょうがの味わいが楽しめます。

みょうがの力で、残暑も健やかに

旬の食材は、自然からの贈り物。その時期に身体が必要とする力が、ギュッと凝縮しています。

みょうがが大好きな人間のひとりとして、あれこれ思うままに書いてみましたが(笑)、皆さまのご参考になれば幸いです。

みょうがを美味しくいただいて、厳しい残暑が続く日々も健やかに過ごせますように。

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