貴重な仏像がいくつも。2016年若狭小浜で秘仏の特別公開

貴重な仏像がいくつも。2016年若狭小浜で秘仏の特別公開

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古刹(こさつ)、秘仏というと、やはり奈良や京都をイメージしてしまいますが、最近、歴史や仏像に興味がある人たちの注目を集めているのが、福井県小浜(おばま)市。NHKの朝ドラ「ちりとてちん」の舞台として、また現アメリカ大統領と同じ音であることから知られた小浜は、古くから栄えた日本史の拠点でもあるのです。

日本列島の日本海側の中央部に位置する小浜は若狭湾(わかさわん)に面し、海の幸に恵まれたことから、奈良時代以前から天皇家の食料である「御贄(みにえ)」を送る「御食国(みけつくに)」として、都の食文化を支えてきました。

平安時代には海上交通の要衝となり、中国や朝鮮半島を京の都とつなぐ役割を担うようになり、たくさんの人や貴重なものが往来したのです。小浜から京へと続く街道沿いには今でも、平安時代の仏像や鎌倉時代に創建された寺院が数多く残っており、平安貴族が帰依(きえ)した天台宗や真言宗など密教との関係の深さを示す「十一面観音像」が多数あり、鎌倉時代創建の明通寺(みょうつうじ)の本堂と三重塔は国宝に指定されています。

また、小浜市と若狭町は「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群 ~御食国若狭と鯖街道~」として、平成27年に文化庁が創設した日本遺産第1号に認定。その豊かな歴史や文化が広く知られるようになってきました。

貴重な仏像がいくつも!若狭小浜で秘仏の特別公開が行われます

この一帯の時代背景を伝える古刹は実に130。地域で大切に守られてきた寺院には、歴史的秘仏や美仏が数多く現存し、近年は「みほとけの里」として注目の的! これら秘仏は通常非公開で拝観できないのですが、この秋の9月13日(土)~11月24日(月・祝)の期間に限って「みほとけの里 若狭の秘仏 特別公開」が行わるのです‼

開催期間中の9月17日(土)~10月16日(日)の14日間には「秘仏めぐりバスツアー」が催行され、国宝や重要文化財に指定されている魅惑の秘仏・美仏を拝観するのがより手軽になるとあって、ますます注目が集まっています。この秋こそ、豊かな自然と食文化に育まれた、静謐(せいひつ)なる「みほとけの里」で、心安らぐひとときを過ごしてみませんか?

明通寺三重塔明通寺の国宝 三重塔。文永7年(1270)鎌倉時代中期に再建された、三間三層で檜皮葺の三重塔。総高22.26㎝。上層へ行くにしたがって寸法を減らす均衡のとれた構成で優美な姿を表した純和様の三重塔。

釈迦三尊坐像 明通寺初層内部には仏壇を囲む4本の柱が立ち、写真の釈迦三尊坐像と阿弥陀三尊像が安置されていて仏堂風になっている。※明通寺では平日を含む全期間9時~17時に公開(荒天時は内部の公開は中止) 明通寺

みほとけの里 若狭の秘仏 特別公開(イベント終了)

実施時期/2016年9月17日(土)~2016年11月30日(水) ※原則として土・日・祝日。寺院により公開日時は異なる
拝観料/寺院により異なる
開館時間/9時~17時(入館16時30分まで)

みほとけの里 ライトアップ(イベント終了)

【羽賀寺】10月8日(土)~9日(日) 
【明通寺、萬徳寺】11月19日(土)~20日(日) 
【神宮寺】11月22日(火)~23日(水・祝) 
※11月19日(土)・20日(日)・23日(水・祝)は、福井県立若狭歴史博物館からシャトルバスを運行

詳しくは福井県ホームページでご確認ください

㈬ 加茂神社 千手観音立像 011加茂神社為星寺(いせいじ)の重要文化財「木造千手観音菩薩立像」附厨子1基 
かつて加茂神社背後の山の上にあったとされ、現在は森の中に本堂だけが残る為星寺。千手観音菩薩立像本像は桧材の一木造で、頂上仏を除く像高は108.5㎝。衣文には平安初期像の特徴を表すが、浅い彫りや目鼻立ちのおだやかさなどから、11世紀初期の作と考えられる。※加茂神社為星寺では9月25日、10月2日・9日・16日の各日曜13時~16時に特別公開

若狭おばまの秘仏めぐりバスツアー(イベント終了)

開催日時/2016年9月17日(土)~10月16日(日)の土・日・祝日と9月21日(水)
コース/小浜市・若狭町・若狭歴史博物館の特別公開の仏像のほか重要文化財級の仏像をめぐる全15コース・27便 ※すべて1日コース
乗降場/JR小浜駅および道の駅若狭おばま
料金/1日コース6,000円(バス代、拝観料、昼食代を含む)

詳しくは若狭おばま観光協会ホームページでご確認ください

13 谷田寺 千手観音立像谷田寺(たんだいじ)の重要文化財「木造千手観音立像」附木造不動明王・毘沙門天立像 2躯 縁起によると養老5(721)年に泰澄が開いたという真言宗の寺院「谷田寺」の本尊、11面42臂の通形の千手観音立像である。制作は鎌倉時代と考えられる。像高161.2㎝ ※谷田寺では本像と不動明王・毘沙門天立像の重要文化財を「秘仏めぐりバスツアー」で公開

写真提供/若狭おばま観光協会事務局

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