お見逃しなく!2016年・京都紫野の古刹、大徳寺本坊の特別公開

お見逃しなく!2016年・京都紫野の古刹、大徳寺本坊の特別公開

目次

秋の特別公開の目玉! 大徳寺本坊

洛北・紫野(むらさきの)の地に大燈国師(だいとうこくし)【=宗峰妙超 しゅうほうみょうちょう】によって開かれた大徳寺(だいとくじ)は、長い歴史を経て、現在は京都市北部、北区の北大路通(きたおおじどおり)北側に広大な寺域を有する禅宗寺院です。

ZXC_7941大徳寺本坊(ほんぼう)の三門(さんもん)。二階部分の名称は「金毛閣(きんもうかく)」で、千利休が死を賜る遠因ともなったところ。悲劇を伝える遺構でもある。

大徳寺の一角には、勅使門(ちょくしもん)、三門、仏殿(ぶつでん)、法堂(はっとう)がまっすぐ並んだ七堂伽藍(しちどうがらん)の「大徳寺本坊」があります。この本坊こそ、創建当時の趣を伝える、大徳寺の根幹なのです。

〝大徳寺の道場は修行が第一であり、衣食住のためにあるのではない。一日中ひたすら悟りを求めて参禅し、自己を磨き心理を求めよ――〟

大燈国師が弟子に示した禅の修行の厳しい心得が、開山ゆかりの「大徳寺本坊」では今もなお脈々と受け継がれています。

ZXC_7808大燈国師の木造の像を安置する仏間を控えた重要な場である、方丈(ほうじょう)の前方中央に位置する室中(しっちゅう)の襖には、狩野探幽(かのうたんゆう)による水墨の『山水図』(重文)が描かれ、空間に広がりを感じさせている。

探幽の襖絵や龍図、国宝建築が観られる好機!

「大徳寺本坊」はまた、方丈や唐門(からもん)といった国宝の建築物や、狩野探幽が描いた方丈内の襖絵80余面と法堂の天井画『龍図』、史跡・特別名勝の方丈庭園など、室町時代以降に栄えた禅文化の名残の名宝が数多くあることでも有名です。
ZXC_7766-620x929史跡・特別名勝の方丈庭園。前庭は公の場とされ、石組と白砂でつくられた枯山水(かれさんすい)によって禅の境地が表されている。

ZXC_7829-620x929方丈の室中から眺めると、前庭のすぐ向こうに国宝の唐門が見える。方丈の他の部屋は畳敷きになっているのだが、室中は、奥にある仏間の前にあって礼拝(らいはい)や法会(ほうえ)をを行うため、板敷きになっている。磨き抜かれた板のつややかさは、日々の作務修行の賜物。

ZXC_7900-620x414禅宗様式の代表的建築である法堂の天井には、狩野探幽が35歳の時に手がけた堂々たる『龍図』が描かれている。どこから見ても睨(にら)み据えられているような迫力ある絵は、「八方睨みの龍」として名高い。

大徳寺本坊の名宝を目にするチャンスは今!

通常非公開の「大徳寺本坊」では紅葉シーズンに先駆けて、特別公開が行われています。現在、狩野永徳(かのうえいとく)筆の国宝襖絵を創建450年記念で特別公開されている大徳寺の塔頭「聚光院(じゅこういん)」と併せて、ひと足早い秋の京都旅へ出かけてみませんか?

2016年秋 寺院特別公開

大徳寺本坊(方丈・唐門・法堂龍)

公開期間/9月17日(土)~10月7日(金)※会期は終了しています。
公開内容/方丈(国宝)、狩野探幽筆方丈壁画(重文)、方丈庭園(史跡・特別名勝)、唐門(国宝)、法堂(重文)
拝観時間/9時30分~16時(受け付け終了)
拝観料/800円(中高生500円)
拝観休止/10月4日11時30分~14時30分
◆特別公開ホームページ 地図

karamon-620x231いずれも国宝の唐門のディテール。大徳寺本坊の方丈前庭に立つ唐門は、なんと、豊臣秀吉の別邸「聚楽第(じゅらくだい)」の遺構とされるもの。絢爛豪華な彫刻や金具は日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)の「日暮門(ひぐらしもん)」のモデルであり、平成の修復によって創建当時の極彩色がよみがえった。

写真/小西康夫

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