出雲から松江へ、神話にゆかりの地を訪ねる旅ガイド

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目次

古社と神社巡り

出雲という「神の都」の奥深さに触れるべく、訪れたい場所があります。宍道湖の北東、山際に立つ佐太神社は出雲国二ノ宮とされた神階の高さを誇る古社です。今も続く神在祭は、古式が守られています。主祭神は『出雲国風土記』にその出生が記された佐太大神。猿田彦大神と御同神で、「お導き」のご利益が。大社造りが三殿並んだ貴重な構造の社殿の中央、正中殿に鎮まっています。
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宍道湖の南東には聖樹の椿が見事な枝振りを見せる八重垣神社。愛の象徴である椿がつやつやとして、佐久佐女の森には大杉の木立が深閑と立ち、神代の物語へ誘う境内が心に沁みます。

出雲大社の北西、日御碕の急峻な土地に夕日を浴びて輝くのは日御碕神社です。天照大神が夜を守る日沈宮と、弟神の素戔嗚尊が坐す神の宮の二社からなります。浜辺へ降りると、かつて日沈宮があった経島に木製の鳥居が立つのを望むことができます。稲佐の浜から古社まで、出雲の聖地はどこも美しいのです。

稲佐の浜(出雲)

島には豊玉毘古命を祀る。島の上の松は松枯れで失われ、現在の島はこんもり丸い姿。夕日が沈む絶景を狙って訪れたい。
スクリーンショット 2017-02-28 12.00.54住所/島根県出雲市大社町杵築北稲佐 地図

日御碕神社(出雲)

拝殿と本殿が続く権現造りの社殿は、桃山時代の特徴を残し、石造建造物などとともに重要文化財に指定されている。
スクリーンショット 2017-02-28 12.01.41住所/島根県出雲市大社町日御碕455 地図

八重垣神社(松江)

宝物館では1100年以上前に神社の壁に描かれたとされる貴重な六神像が拝せる(拝観料¥200)。平安時代の宮廷画家、巨勢金岡の筆とされ、国の重要文化財。
スクリーンショット 2017-02-28 12.01.27住所/島根県松江市佐草町227 地図

佐太神社(松江)

三棟の大社造りのうち南殿(左)は御神座が通常とは逆という珍しい構造。「佐陀神能」はユネスコ無形文化遺産に登録されている。
スクリーンショット 2017-02-28 12.01.11住所/島根県松江市鹿島町佐陀宮内73 地図

山陰の自然と人々に守られてきた出雲の古社は厳しくも大らかな表情がある

36-_UJN6801日御碕神社の御守所にて。災い除けの御神砂守などの授与品からおみくじまで充実。祭神・素盞嗚尊は、自らの住まいを柏の葉を投げて止まったところにすると占い、柏葉が舞い降りたのがこの地だった。

35-YHN_5921素盞嗚尊と稲田姫命の夫婦神を祀る八重垣神社。大杉の立つ森に神秘の「鏡の池」もある。

34-YHN_7980_1佐太神社の隨神門。田園に囲まれた長い参道から境内に入ると、重要文化財の社殿がそびえる。

37-_UJN6296大社町には、毎月1日の早朝、人々が稲佐の浜で海水を汲み、大社に参拝する民間の潮汲み神事もある。

-撮影/篠原宏明-

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