16年連続で「庭園日本一」! 足立美術館日本庭園の醍醐味を知る

16年連続で「庭園日本一」! 足立美術館日本庭園の醍醐味を知る

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島根県安来市にある足立美術館。「庭園もまた一幅の絵画である」創設者・足立全康が抱いていた確固たる信念によって、足立美術館は近代日本画と日本庭園を二枚看板とした希有な美術館となりました。その美しい庭園は、アメリカの庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」において、16年連続で「庭園日本一」の栄誉に輝いています。

世界中の人々を魅了する足立美術館の名庭

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「本当の素晴らしい庭は人々の心を癒してくれる。とりわけ日本庭園は、憩いの場、心のオアシスとして日本人の感性に極めて近しいものがある」という足立の想いを具現化した庭は全部で6つ。

来館者を迎える「歓迎の庭」にはじまり、雅な風情を湛えた「苔庭」、古来の伝統の手法を基調とした「枯山水庭」、横山大観の作品からインスピレーションを得た「白砂青松庭」など、趣の異なる庭が訪れる人々を魅了するのです。6つの庭園の広さは延べ5万坪にのぼり、ひとつの敷地内にこれほど多彩で変化に富んだ日本庭園を有した美術館は、世界にも類を見ないと言えるでしょう。

足立美術館6庭を徹底解剖

1 入館前から美しい庭を味わえる「歓迎の庭」

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まず来館者を迎えてくれるのが、神々のふる里として知られる出雲の国・安来の、四季折々の自然のイメージを踏襲したというこの庭。足立美術館が建っているのは、創設者・足立全康の生家だった土地です。

2 本館に入ると先ず目に入るのが雅な苔庭「苔庭」

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美術館の中に足を踏み入れると、真っ先に眼前に広がるのがこの「苔庭」。主庭となる「枯山水庭」へと続く側庭であり、苔を主体とした簡素で雅な京風の庭です。一面の苔が穏やかな風情を演出しています。

3 茶庭の形式を踏襲した露地が美しい「寿立庵の庭」

※閉鎖中(2019年1月現在)

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静寂な青松の木立に佇む「寿立庵の庭」は、小堀遠州好みを体現した心休まる茶庭。綺麗さびの世界を感じさせる趣きある風情が魅力です。

4 世界にその名を轟かせる圧巻の庭「枯山水庭」

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延べ5万坪という広大な面積を誇る足立美術館の、主庭となっているのがこの「枯山水庭」。水を用いずに山水の世界を表現した、古来の伝統手法と安来の雄大な自然が織りなす景観は見事の一語です。

5 緑と白のコントラストが眼に鮮やか「白砂青松庭」

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主庭に連なり、借景の中に落ちる「亀鶴の滝」を望む青と白の世界が美しい「白砂青松庭」。こちらは横山大観作の「白沙青松」のもつ清澄なイメージを表現するべく作庭されたといいます。

6 豊かな湧き水が安らぎを感じさせる「池庭」

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自然に見られる州浜や荒磯の風景を体現したこの「池庭」の水は、当地の湧水を利用しており、安来の豊かな自然を感じます。この池の手前側には、足立全康の生家が現在も残されています。

-和樂2014年4月号より-

◆足立美術館
住所 島根県安来市古川町320
公式サイト

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