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2020.11.28

必須アイテムはタンバリン?讃岐「中野うどん学校」うどん打ち体験でテンション爆上げ!

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讃岐うどんの聖地として広く知られている香川県。県内には喫茶店の数を上回るうどんの名店がひしめいています。うどん店を食べ歩く「うどんツアー」に訪れる観光客も多く、うどんの知識が豊富なドライバーが好みのうどん店を効率よく案内してくれる「うどんタクシー」なるものも存在しています。

そして食べ歩きだけでは飽き足らないうどん好き達に好評なのが本場讃岐の「うどん打ち体験」です。数ある体験教室の中でもSNS等で話題を集めているのが「中野うどん学校」です。

何でもうどん打ち体験に新たなエンターテインメント性を取り入れているという噂。いても経ってもいられず、実際に体験に参加させてもらうことにしました。さてどんな「うどん打ち」が待っているのでしょうか? レポートで詳しくご紹介します。

金比羅さんのお膝元「中野うどん学校」に入学

やってきたのは香川県仲多度郡琴平町。うどん打ちの体験教室を開催しているのは金比羅参りの観光客で賑わう参道に位置する「中野うどん学校」。先代・昭中野吉貫(なかのよしつら)氏が団体客に事前に打った作り置きのうどんではなく、打ち立てのうどんを提供したいと考えました。そこで「それならばお客さんに打ってもらえばいい」と考え出したのが“うどん打ち体験教室”でした。当時は座学中心の体験でしたが平成に入った頃、パート従業員の松永澄子さんが「淡々とうどんを打つだけではつまらんやろ(面白くないだろう)」と音楽に合わせてうどん打ちを行う通称“うどんダンス”を考案しました。参加者が踊りながらうどんを打つというユニークな内容が次第にSNSを通じて広まり、大人気となりました。今や週末や休日などは予約が取りにくくなっているほどの大盛況ぶりです。

うどんを伸ばして切って……はウォームアップ!?

受付を済まし、待機していると「本日〇時からの入学の方はこちらに!」とアナウンスがあり教室に案内されました。グループごとにテーブルにつきますが、お隣のテーブルとの間にはアクリル板が設置されており、コロナ対策も万全です。
テーブル上にはエプロン、麺を伸ばすための麺棒なども用意され、準備万端整っています。

期待が高まる中、前掛け姿の講師が登壇。いよいよ授業開始です。

まずは各自に職人がこねた生地が配られ、麺棒で伸ばすレッスン。伸ばす長さや幅など的確に指示してもらえるので思ったよりずっと簡単。指示に従いながらアッと言う間に生地を伸ばすことができました。後は生地を折り畳み、配られた見本を見ながら3㎜幅に包丁で切っていくだけ。あっという間にうどんが完成。意外と簡単だったな……と思っていたら、実はここまでがウォームアップだったのです。

まさか!うどん生地作りにタンバリン登場

ボウルに入った粉と容器に入った塩水が配られると本格的なうどん打ちがスタート。

先生の「グループごとにリーダーとサブリーダーを決めて下さい!」の指示を受け、選出している中、なぜかタンバリンも配られる。エッ? タンバリン……マジか……! との思いをよそに、リズミカルなJ-POPが会場に爆音で流れ始めました。まって、何コレ!!

粉の中に塩水を入れたら「さあ、リーダーが混ぜる!サブリーダーは応援!」との指示が飛ぶ。

先生に言われるがまま、必至で生地を混ぜるリーダーとリズミカルな曲に合わせタンバリンでタンタンタンタン♪シャララララ~~~ン♪と必死に応援するサブリーダーの皆さん。他のメンバーはその様子を撮影したり、はたまた一緒に応援したりと思い思いに盛り上がっている様子です。

ピタリと曲がストップ!

「混ぜ終わった生地をビニール袋に入れて」との指示と同時に、会場の通路にカーペットが敷かれます。いよいよ「うどん踏み」に突入です。「うどん踏み」とは生地を足で踏むことで讃岐うどん独特のコシが生まれる奥義のこと。

「うどん踏み」が始まると踏む人、応援する人に分かれ再びノリノリのBGMに合わせ“うどんダンス”がスタート。足踏みも軽やかなステップで、手も前後左右に振りながらダイナミックにダンシ~~~ン! バイブスもブチ上がるカオスな空間!老いも若きもパリピ状態です! イエ~~~~イ!

まさにここは”THE UDON CLUB”!

応援団も片手にタンバリン、片手にスマホと忙しくサポート。しかしこの会場の一体感たるや、ライブ会場を思わせる盛り上がりっぷり。子どもからお年寄りまで皆で楽しめるエンターティメント性のあるアクティビティではないでしょうか。

軸が綿棒? 卒業証書のこだわりもすごい!

踏んだ後の生地はしばらく寝かせる必要があるため、このまま各自持ち帰ることになるのですが、ラストにサプライズが。

生徒には講師から巻物風になった卒業証書が授与されます。中には卒業証書と共にうどんの打ち方、粉と塩水の配分などのレシピも記載されているのですが、巻物の軸はなんと麺棒になっているという粋な計らいが。これでいつでも自宅にいながらにして讃岐うどん打ちができるというもの。

体験後には最初に生地を伸ばして切ったうどんが目の前で茹で上がられ、アツアツを頂くことができます。自分で打ったうどんのお味はいかに?
実際に参加した家族連れも「こんなに盛り上がるとは思っていなかった」と大満足の様子。

「うどん巡りをしてきたけれど、自分で打ったうどんが一番美味しかった、とおっしゃるお客様も多く、喜んでいただいています」と代表取締役の羽藤裕子さん。BGMには有名なアイドルの曲も使われているのでそのあたりのことは……とこちらの不安げな表情を察してか「JASRACには使用料をお支払いしておりますのでご安心を」と笑顔の羽藤代表。ホッ。

ちなみに団体貸切の場合には好きな曲の持ち込みもOKとのことなので、推しの曲でうどん打ちも可能です。体験の所要時間は約45分ほど。当日は動きやすい服装がおすすめです。
琴平町の他、高松市内でも体験が可能。空きがあれば当日参加もOKですがオンラインからの予約が安心です。

讃岐うどんの聖地、うどん県(香川県)ならではのうどん打ち体験ですが、家族や友人とテンション高く参加できる「中野うどん学校」は動画や写真に残しても“映える”こと間違いなし。うどん店巡りの最高のオプションと言えそうです。

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中野うどん学校 基本情報

店舗名: 中野うどん学校琴平校
住所: 香川県仲多度郡琴平町796番地 高松空港より車で40分
営業時間: 8:30-18:00
定休日:年中無休
料金:1名1,600円(税別・2名~予約可)うどん打ち体験+自作うどん試食+掛け軸
電話:0877-75-0001
公式webサイト: https://www.nakanoya.net/school/index.html

書いた人

せとうちに暮らすカエル好きライター。大雨の中、取材先に向かう山道で迷いイノシシに遭遇した経験あり。京都国立博物館トラりんの強火おたく。ジャニヲタ。@yukkisetouchi