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京都の幽霊も買いに来た!?400年続く琥珀色の飴

みなとや幽霊子育飴本舗

その昔、1599(慶長4)年ですからもう400年以上前ですね、私ども、当時から飴屋を営んでおりましたが、ある夜、表の戸をたたく音がして〝飴をいただきにまいりました〟と声がしたんだそうです。主人が戸をあけると、外には髪の長ーい女の人が立っていて…」

いい声で話す20代目主人・段塚きみ子さんの口上が聞きたくて、つい店をのぞいてしまう。幽霊に水飴を売ったという「みなとや」は、日本で最も古い飴屋。

麦芽糖とザラメを溶かし、固めてから金づちで砕いてつくる琥珀色の飴は、「つくり方も味も、幽霊が買いに来た当時と変わりません」。幽霊がこの飴をお乳代わりにして赤ん坊を育てたというだけあって、滋養たっぷりの懐かしい味だ。

水木しげるさんも買いに来ていたそうで、この飴伝説が『ゲゲゲの鬼太郎』につながったという逸話にも惹かれるが、何しろ、心奪われるのはこのパッケージである。なんてカッコいいグラフィック! 

「昔からずっと変わらないです。〝幽霊〟の字も、今はこんな書体、ないでしょう」と段塚さん。「本当にそうですね!」と、思わず手を取りあって讃えたくなる美しさ。昔の日本人のデザイン感覚って凄い。看板も見事。

場所は東山の松原通。口から阿弥陀仏が飛び出た空也上人像で有名な六波羅蜜寺の近く。飴を買ったあとは、鴨川近くのレトロな食堂「富久家」で、芸妓さん発案のオムライスを食べたい。

みなとや幽霊子育飴本舗
(みなとやゆうれいこそだてあめほんぽ)

住所/京都市東山区松原通大和大路東入ル2丁目轆轤町80-1 地図
営業時間/10時〜16時
定休日/無休(不定期)
幽霊子育飴90g¥300、170g¥500

「冥界への入り口」といわれる六道の辻にあり、幽霊の赤ん坊は成長して立本寺の僧侶になったとか。店頭でしか買えない子育飴は、早い時間に売り切れることも。

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