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近代建築も魅力の一つ!京都のレトロな街歩き、2泊3日の旅ルート【後半】

近代建築をめぐる旅初日は、七条から祇園で、モダンと浪漫が交差するレトロな建築を堪能しました。2日目は二条から三条で昭和モダンを、最終日は今出川から御所界隈をのんびり歩き、街中の身近な近代建築に出会いにいきます。

2日目は昭和モダンを訪ねて、二条から三条へ

①
京都では、人気ショップや最新カフェとレトロな近代建築とが、美しく共存している光景をよく見かけます。たとえば三条通には、お洒落な店に交じって、赤レンガ造の「中京郵便局」やアール・デコな「1928ビル」など名建築がめじろおし。なかでもぜひ体感したいのは、明治39年竣工の「京都文化博物館別館(旧日本銀行京都支店)」。19世紀後半のイギリス建築を思わせる外観はもちろん、屋内の巨大吹き抜け空間は圧巻。その迫力と装飾美に見とれるばかりです。

京都文化博物館別館

②京都文化博物館別館の吹き抜け

文明開化の香りを伝える

戦前の小学校を文化芸術拠点施設として活用しているのは「京都芸術センター」。板張り廊下や教室、窓から見おろす校庭…旅先でノスタルジックな気分に浸るのもいいものです。明治36年に完成した「京都ハリストス正教会」も、穏やかな気持ちで訪れたい場所。ロシア・ビザンチン様式がベースの木造で、控えめなとんがり屋根が素敵です。

京都芸術センター

③ヨーロッパ風にデザインした校舎の趣はほぼ当時のまま

京都ハリストス正教会

④京都ハリストス正教会は、現存する日本正教会の聖堂の中でも、初期の木造建築

昭和の建築の面白さがここに!

たまごサンド好きが通う「喫茶マドラグ」でお昼にしたら、次は昭和の建築を訪ねましょう。「京都市役所」は京都の名建築家・武田五一らの設計。骨格はネオ・バロック的ですが、ディテールを東洋風のモチーフに換えている点が面白いのです。たとえば中央の塔屋には、毛筆をかたどった装飾が!また、昭和8年竣工の「京都市美術館」は、西洋的モダニズム建築に和風の瓦屋根を載せた、和洋折衷の帝冠様式。ステンドグラスや床タイルなど、幾何学デザインの内装も見のがせません。

京都市役所

⑤バロック風建築の京都市役所

京都市美術館

⑥京都市美術館の階段室。内装はバロック風で、和風建築を象徴する格天井に、西洋のステンドグラスの組み合わせ

レトロな老舗カフェでひと休憩

昭和モダン散策の終点は、昭和9年創業の「フランソア喫茶室」。画家の藤田嗣治が愛したサロンの雰囲気を、今もゆったり味わえます。

フランソア喫茶室

⑦クラシック音楽が似合うフランソア喫茶室。建築デザインはイタリアンバロック様式

最終日は今出川から御所界隈をのんびり歩く

進々堂 京大北門前1
焼きたてパンとレトロな近代建築。なんとも京都らしい組み合わせでスタートする3日目。今出川の「進々堂 京大北門前」は、昭和5年、店主自らが設計したパン屋&喫茶店です。人間国宝・黒田辰秋のテーブルとベンチでゆっくり朝食をいただいたら、まずは北白川へ向かいましょう。

進々堂 京大北門前

⑦進々堂 京大北門前のアール・ヌーヴォー風ショーケースには、バゲットなどが並ぶ

異国に連れていってくれる、不思議な建築

閑静な住宅街に突然現れるのは、白い外壁にエキゾチックな意匠をめぐらせた「京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター」。スペイン僧院を模したロマネスク風建物を見上げれば、一瞬、見知らぬ国を旅しているような感覚に。いい建築には不思議な力があるものです。

京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター

⑨スパニッシュ・ロマネスクと呼ばれるデザインは、京都の名建築家・武田五一と東畑謙三が手がけたもの

洒落たランチでハイカラ気分

鴨川沿いを南へ下ると、同志社大学創立者、新島襄の私邸「新島旧邸」が見えてきます。ここは明治初期に建てられた洋風木造住宅。さぞかしハイカラな暮らしだったのだろう……と想像したところで、本日の昼食もハイカラに。「はふう 本店」の極上ビフカツとしゃれ込みます。可憐で上品なレンガ造の「聖アグネス教会」を眺めたら、御所の西にある「京都府庁旧本館」へ。竣工は明治37年。現役で使われる官公庁建築としては国内で最も古く、美しい大理石の階段から広間のインテリアや壁紙まで、さすがの貫禄、見事です。

新島旧邸

⑩明治11年築の和洋折衷住宅、新島旧邸

はふう 本店

⑪箸で切れるほどやわらかジューシーな極上ビフカツ

聖アグネス教会

⑫聖アグネス教会の聖堂は明治31年に完成

京都府庁旧本館

⑬京都府庁旧本館では、京都の名庭師・七代目小川治兵衛が手がけた中庭も見学できる

旅の終わりは、近代建築のシンボルへ

さて、近代建築の旅をしめくくるのは「同志社大学」。構内には、クラーク記念館をはじめとする明治中期の名建築が数多く並びます。中でもレンガ造の礼拝堂は、飾り気のないつくりだからこそ厳かで美しい。建築がもたらす喜びは、100年前も今も変わらない、と心震える瞬間です。

同志社大学

⑭左/クラーク記念館は明治26年竣工。ドイツ風の塔が印象的 右/礼拝堂はアメリカ風ゴシック建築

近代建築も魅力の1つ!京都のレトロな街歩き、2泊3日の旅ルート【前半】はこちらから!

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