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2020.02.20

農耕民族から遊牧民族へ?災害時の避難場所にも役立つキャンパーモデルの車が大人気!

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今、キャンパーモデルの車が大人気。
最近開催された日本最大級のジャパンキャンピングカーショーでもその傾向が色濃く出ていて、こうした車の出典台数も今年は一気に増加。

軽トラック、軽自動車、ミニバンなどは、日本の土地に根差した我が国ならではの工夫が豊富に搭載されているので、もともと国内でもよく売れている車。このような売れ筋の車をベースとして、快適な車中泊もできるように専門業者などによってキャンピングカーの要素も取り込んで改造されているのが、今、大人気となっているキャンパーモデルというカテゴリーの車たちなのです。

このタイプの車の人気で今後、乗用車の概念や標準装備されるものもさらに変わってくるのでしょう。
今回は、災害時の家族の避難場所としての利用を想定して購入されるケースも急増しているキャンパーモデルの車の魅力を覗いてみます。

日本の道の約8割が実は狭い道なんです!


車でよく旅をする人であれば、なおさら憧れの存在のキャンピングカー。
かつては、キャンピングカーと言えば、日本よりも歴史がある西洋の専門業者から輸入されて、はるばるやってくる大型のものが大半でした。
でも残念なことに、内装や設備などはモバイルハウスのようにすばらしくても、日本の道を走るにはサイスが大きすぎ!
車体の重さから燃費も非常に食うので地球やお財布にも優しくない!!

このよう難題ポイントで、欲しくてもなかなか購入まで踏み切れない人も多かったのは事実。
最近は小型化されたものも増えていますが、それでも日本の田舎道を走るには、それなりの運転テクニックと勇気がいります!

田舎道の走行には、その土地に根差した地元の暗黙のルールあり!


そして、何よりも真っ先に知っておきたいのが、国内の約8割もの道が軽自動車が通れるくらいの幅しかなくて狭い!と言われている事実。知っていましたか?
田舎へ行くと、対向車を交わすのもやっとの1車線だけの道も続々と登場!!
こうしたエリアに入ると、郵便配達の車も含めて、地元の車はすべて軽自動車。
車で全国を旅し始めた7年前くらいには、この光景を最初、不思議に思いましたが、身をもって体験して、この理由にもすぐに納得しました。

こうした田舎道には、その土地に根差した地元の人々の走行の暗黙のルールがあります。
たまに、「地元車優先」と書かれた看板を見かけるのもこうした理由によるものでしょう。
多くのこうした道の所々には、道が部分的に膨らんでいる所があります。こうした場所では減速して端に寄り、対向車が向かって来ているのがあらかじめ分かっているのなら、そのエリアで待ち、対向車がそこを通過したら自分が進みます。

でも見通しの悪い場所では、途中、狭い1車線上でお見合い状態になってしまうことも…。そんな時は、どちらかが狭い道の上でそのエリアまでバックして戻らないと通れないのです!
これは、地元の人にしてみれば非常に迷惑な話ですが、特に初めて来たような観光客にとっては恐怖で悲惨な経験にもなりえるのです。
「地元車優先」と書かれた看板があったのなら、こうした事態でバックしてさがるのはどちらなのか? この答、もうお分かりですよね。


こうした体験などにより、せっかく立派なキャンピングカーを買っても、おのずと行き先が高速道路経由で行ける場所や整備されて道幅が広い都市部などくらいに限られていってしまい、やがては乗らなくなって手放して、コンパクトなキャンパーモデルや小型化されたハイエース程度の車に買い替えを行う人も少なくないという隠れた事実もよく聞かされてきました。

そして、現在は、家族の災害時の避難場所として、こうして売り払われた走行距離が少なめの大型の中古のキャンピングカーを購入する人も結構いるんだとか。
確かにこうした車は、大容量のサブバッテリーを搭載し自家発電もできるので家電もかなり使えるし、就寝やリビングスペース、シャワールーム、キッチン、トイレなどもしっかり確保されている。そこに最新のハイテク技術なども組み合わせるとオフグリッドであっても都心などの普段生活している住居にいるよりも自立したこの空間で新しい感覚の快適さや無限の自由と創造性も楽しめる。

高台の安全な場所などに駐車場を借りて、災害の避難時には普段乗りの乗用車でそこに向かって避難する!という使い方だけではなく、週末の逃避行に別荘代わりとかねて使用することなどだってできる。
また、最近はオフィスの代わりとして購入してしまう人も増加しているとのこと。
まさに、動くオフィス!
業種によっては、最大限にこのメリットを利用できるのではないでしょうか。

1台で何度もおいしいキャンパーモデル


しかし、キャンピングカーは乗用車より維持費もかかるので、普段乗らないのに災害時などの特別な時だけに使用するのに維持するなんて…というのも正直なところ。
そこで、ベースとなる車に日本でもよく売れている軽自動車やミニバンなどを使用し、車中泊も快適にできるように専門業者などによって改造されたキャンパーモデルがここ最近、大人気となっているわけです。

こうした車が初登場したのは何年も前のことで、その際に話題にもなりましたが、当時はサブバッテリー関連の技術が現在ほど充実していませんでした。しかし、現在、この装備や技術が充実してきており、車内で電子レンジやドライヤーなどの家電も使える大容量のサブバッテリーを積んだモデルも増え、非常時にも役立つので大人気となっています。

狭いスペースを有効活用するのは日本のお家芸


1台で何度もおいしいキャンパーモデルの車が人気となっている大きな理由の1つが、キャンピングカーとは異なり、外観が普通の乗用車だから!という点。
これにより、日常使いで普通の乗用車としても使えるし、駐車場も普段通りでOK。キャンピングカーのように維持費がかさむこともありません。

また、週末やお休みの時にアウトドアや車中泊旅行をしたければ、椅子を就寝モードにしてたためば、リビングや就寝スペースだってすぐにできます。
そして、こうしたモデルの大多数の車内には、家電が使えるコンセントも付いているので、搭載されているサブバッテリーの容量内であれば、家電で調理したり、パソコンで仕事をしたり、車内で寝そべってテレビを見たりなどもできて快適。

気づかないほどに無駄なく収納されているテーブルを必要に応じてスマートに出して使用するなんてことは朝飯前!モデルによっては、軽自動車なのに電子レンジとミニ冷蔵・冷凍庫をあらかじめ装備していたり、荷台部分に収納されている引き出しを外に向かって開けるとミニシンク、卓上ガスコンロなどが出てきて、そのままアウトドア調理ができる車など、用途に応じて様々な内装があるんです。

外観は普通の乗用車なのに、一歩車内に入れば無駄がない様々な驚きの仕掛けが満載で、魔法の小箱のような車内に感動の嵐!
専門業者にカスタムメードでオーダーすることもできるし、車中泊の際にも快適な様々な設備がすでに搭載された改造済みの新車を購入する人も多い。

中には規格品のキットを買ってきて簡単なD.I.Y.をする人から全て自分で改造してしまう人もいます。さらにこうした人々の中には、Wifi設備も入れてスマートホームのように車内の照明や様々な施設を音声で動かせるようにしている人も! 手を伸ばせば全てが届くような距離にあったとしても、さらに動かずにすべてを動かせる心地良さは、人間をダメにしてしまうほどの危険すら感じる快適スペース。
まさに自分仕様の近未来的な動くワンルーム。

限られた空間を簡単に拡張できるポップアップルーフ


車の天井部分にあるポップアップルーフは、現在、多くのキャンパーモデルに装備されており、ここ最近、激増しているキャンパーモデルの人気のギミックの1つ。また、車内とはつながっていないので出入りは外からになってしまいますが、手軽に後付けできるルーフテントも人気とのこと。
ポップアップルーフ自体は昔からあり、登場した当時はあまり人気とはならずに消えかかっていたようですが、現在はキャンパーモデルの火付け役になったほど大人気となっているんです。

軽自動車やミニバンなどは、昔に比べれば車内スペースがかなり広くなっていますが、それでも、大人4人が乗れる車であっても就寝時は大人2人ほどしか寝れるスペースが確保できないという就寝時のスペース不足が、家族での車中泊や車内避難生活をする人にとって、これまで大きな悩みの種の1つとなっていました。
この点を解決しているのが、再び脚光を浴びるようになったポップアップルーフ。
天井部分にあるポップアップルーフを押し上げることで、車内の天井の上にテントを広げたような空間がもう1部屋増えるので、車種にもよりますが、その空間にさらに大人2人位が就寝できるようになります。

昨今の異常気象で頻発する想定外の災害の自衛策の1つとして、車が家族全員の一時的な避難場所の1つとして人々により多く認識されるようになったこともこうしたタイプの車の人気の大きな理由の1つとなっているようです。
このような車が1台あれば、家族の一員の猫や犬なども一緒に過ごせる一家全員の一時的な避難場所にもなりますし、これまで以上に就寝時もスペースを確保できます。

また、ポップアップ式なので、普段は通常のルーフとあまり高さが変わらないことから、普段使いでショッピングへ出かけて地下駐車場に停める際などにも高さ制限をさほど気にせずに使えるという安心感もあります。

サイドやリア部分などにも増設可能な空間


そして、ポップアップルーフに加えて、助手席側の車外にもう1部屋分の空間を簡単に増設できるテントのようなものも人気となっています。
これにより、助手席を開けっぱなしにすれば、車内とつながったプライベート空間を車外にも簡単に広げることができるわけです。
ミニバンなどは、同様に荷室のドア部分も開けっ放しにして、後部にもう1部屋分の空間を車外に増設することも可能となっているようです。

これはアウトドアライフでも楽しめますが、大型災害などによる長期に渡ってしまうような避難生活時にもプライベート空間を広くとれるこのアイデアは素晴らしいですし、様々な用途に合わせて大活躍もすることでしょう。
例えば、たいていのキャンピングカーにはあって、キャンパーモデルには無いトイレ。災害時の避難場所として車内を使用する人にとってもトイレは大事。
仮に、近隣の避難施設内にトイレがあったとしても、大きな災害などでは水道や下水施設も機能しなくなることがほとんどです。

そこで、車外に増設した空間にポータブルトイレ、もしくはバケツなどの代用品を置いて、その中に防臭袋を入れて用を足し、その後、抗菌防臭効果もある凝固剤などをかけて袋を閉じて始末すれば、避難時の衛生的なトイレも家庭用に仮設できると思います。防臭袋や抗菌防臭効果もある凝固剤なども非常時に備えて用意しておくとよいでしょう。

こうした車外にも増設できる空間とポップアップルーフによる空間を合わせれば、少なくとも車を中心に4部屋ほどもプライベート空間を確保することが可能となりますが、このアイデアを利用してもっと空間を広げることも可能でしょう。
こうしたことを可能とする後付けもできるオプション品も色々と出回り始めているのも嬉しいです。

車内で家電も使えるサブバッテリーは災害時も大活躍


また、ポップアップルーフの人気で、これまで大変だったルーフ部分での冬の就寝時の寒さ問題を改善する商品も色々と出回り始めています。
取り外し可能な特殊素材の防寒仕様ルーフ室内カバー、エンジンを切った後でも使用できる小型で優秀なFFヒーターというエアコンよりも早く室内を温めることができる燃焼式ヒーターなどが特に現在は人気があり、こうした問題もかなり改善されてきているようです。

そして、最近のキャンパーモデルにおいて標準装備されている車が大半となっているのが、サブバッテリー。容量にもよりますが、サブバッテリーがあれば、エンジンを切っても、車内の照明や家電、小型空調設備などが使えるわけです。エンジンを切らなくてはいけない場所で駐車する際や避難生活の際などにも欠かせません。

これはキャンパーモデルだけでなく、最近のハイブリット車や電気自動車でも可能となっていることですが、災害による停電時などに、搭載されている大容量のサブバッテリーから電力を家の家電へ供給できるという車も多くあります。また、ハイブリット車の中には、ガソリンで発電しながら、サブバッテリーに蓄電できたり、発電と同時に家庭用の電気として給電もできる車などもあり、災害時にも大活躍するサブバッテリーに加えて、給電機能があるこうした車も昨今の社会事情にも反映して大人気となっています。

記憶に新しいところでは、2019年に千葉県で大きな被害を残した台風災害による長期間の停電でもこうした車が大活躍したという話もよく聞きました。
災害時にも役立つこうした機能や設備は、今後、標準搭載化されていくのではないでしょうか。

また、最大出力が大きなサブバッテリーが最初から積んであれば問題はないですが、そうでない場合は、快適な車中泊のためにもポータブルバッテリーを別途用意するという簡単で手っとり早い方法もおすすめです。
最近は、ポータブルバッテリーの種類も非常に増え、大きな最大出力にも対応しているものやサイズがコンパクト化している新製品が続々と登場し続けています。

さらに、折りたたみ式などのソーラーパネルから発電して蓄電することもできるポータブルバッテリーもだんだん標準化してきています。欲を言えば、もっと短時間で効率的に電力をソーラーパネルから蓄電できる技術が備われば、1家に1台は備えて置きたい必需品としても認識されていくことでしょう。
そうは言っても、ソーラーパネルに加え、家庭用電源のコンセントや車のシガーソケットなどからも蓄電することもできる新型モデルが多く出回っており、価格も大分手頃になってきているので、1つくらいは予備に備えておくと非常時にも安心です。

アウトドアや車中泊旅行を楽しむことは避難訓練にもつながる


これまでは、大手の車メーカーの人気車種をベースに専門業者によって快適な車中泊にも対応できるように改造されたモデルがほとんどでしたが、こうした業者によるキャンパーモデルの人気で、最近は、大手の車メーカーでも災害時の避難も想定した車中泊にも最適な車の新モデルの開発にも大きな力が注がれているようです。

この背景には、頻発している昨今の災害で家族全員の一時的な避難場所として車内が多くのケースで利用されていたという事実とその際にかなりの不便さや問題点があったことに加えて、こうした問題点が改善された車の需要が社会的にも今後さらに大きくなることが差し迫って目に見えているからです。

今後、標準装備として、ソーラーパネルやガソリンなどによる発電システム、効率的に行える大容量の蓄電システム、誰でも簡単に行える給電システムなども付いたハイブリット車や電気自動車のキャンパーモデルのような車が一気に増えていけば、災害時の電力供給もさらに自立して各自で行えますし、走行時もさらに地球に優しくなっていきます。
このように1台で何度もおいしい多彩な使い方もできる車が今後の主流となっていくのでしょう。

キャンパーモデルの人気が年々拡大していく中で、アウトドアや車中泊の旅を楽しむ人々の人口も当然増えています。このようなレジャーでの遊びを通してオフグリッド的な生活も定期的に楽しむことは、知らない間に災害時の避難訓練にもなっています。これも1台で何度もおいしいキャンパーモデルのメリットでしょう。

より美しく快適な車中泊へ


昨今の社会事情に反映してキャンパーモデルが人気となっていますが、これをきっかけに、より美しく快適に車中泊も楽しめる車だけではなく、それを正しく使いこなせる人々が増えることも大事だと思うのです。
この場合の「美しく」とは、地球環境をこれ以上汚すことなく、失われた自然を再生する方向へ楽しみながらできる限り貢献していくこと。これを自然に楽しく行える人と、可能な限りオフグリッドでも快適に車中泊ができるエコでハイテクな車の登場による相乗効果で初めて無限の素晴らしい可能性に満ちた未来が広がっていくことができるのではないでしょうか。

余暇でこのようなレジャーを通した遊びを定期的に満喫していれば、日常生活の意識も自然と変わっていき、災害時にも自立することができる。さらには、結果的に、オフグリッドな自立した生活を日常化する人も増えてくるだろうし、こうした生活を快適にできるように支援するハイテクな商品ももっとたくさん出回るようになるはず。

日本人は農耕民族から遊牧民族化へ?


もしかすると、この動くマイルームでもあるキャンパーモデルの人気は、今後の家に対する概念やそれに対して求められるものにも変革を起こしていくのかもしれない。
最新技術が盛り込まれた災害に強い家を建てる人もいることでしょう。
でも、年々、想定外の災害が起きる昨今、災害を免れることができる場所も変動的になっていくだろうから、自分が信じる安全な地へと転々としながら遊牧民族のような暮らしをする人々も今後、増えていくのかもしれない。
そして、モバイルオフィスも今後、もっと増えていくでしょう。

テクノロジーの進化で働き方も多様に広がり、ネット社会によって昔よりも世界中の様々な人々と格段に仕事もしやすくなっている現代。
若い人ならなおさら、車の免許は取れるうちに取っておいた方が良いのでは?

書いた人

猫と旅が大好きな、音楽家、創作家、渡り鳥、遊牧民。7年前、ノラの子猫に出会い、人生初、猫のいる生活がスタート。以来、自分の人生価値観が大きく変わる。愛猫を連れ、車旅を楽しむも、天才的な方向音痴っぷりを毎度発揮。愛猫のテレパシーと自分の直感だけを頼りに今日も前へ進む。