日本最古のアンチエイジング食材?新わかめを使ったおすすめ簡単料理

日本最古のアンチエイジング食材?新わかめを使ったおすすめ簡単料理

春にぜひ味わいたい食材のひとつ、わかめ。1年中出回っていますが、3~5月の新わかめは本当に美味しいです。

そんなわかめと日本人の間には奥深い関係があり、「若返りの妙薬」としても人々に親しまれてきたことをご存知でしょうか。

和樂webでは歴史上の美女の記事が人気を集めているようですが、(他人事ではなくて)自分自身も美しくありたいですね!わかめは、そんな方にもぴったりの食材と言えそうです。

かくいう私自身は昆布好きがこうじて「昆布大使(日本昆布協会認定)」を務めていますが、実はわかめも大好き!(昆布からわかめに浮気しているわけではありません笑)

そこで今回は、わかめへの深い愛とともに、わかめの歴史や魅力をお届けしたいと思います。

日本人とわかめの奥深い関係

日本で暮らしているとわかめや昆布などを食べる機会はとても多いですが、世界の国々のなかで海藻を食べる習慣があるのは、実は日本と韓国だけ。

日本では、なんと縄文時代から食べられてきたのだとか。当時はまだ塩を作る「製塩」の技術がなかったため、わかめを食べることで塩分を補給していたのではないかと言われています。

奈良時代には、わかめを詠んだ歌が日本最古の歌集『万葉集』のなかにも数多く収録されています。よく登場する「布(め)」という言葉は、海藻のなかでもわかめを意味しているものが多く、人々に親しまれていた様子が伺えます。

江戸時代に入ると、わかめは庶民の間にも広まっていきます。当時は、吸い物などによく利用されていたのだとか。わかめは「若芽」「若女」にも通じるという意味もあって、古くから「若返りの妙薬」として多くの人々に愛されてきました。

また、わかめは縁起物としても貴重な食材です。出雲地方の「和布(わかめ)刈神事」ではわかめを神様にお供えしたり、北九州市では「和布刈(めかり)神事」として五穀豊穣を願ったりするなど、わかめを祭る神事は現在も全国各地に残っています。

わかめの栄養は?

縄文時代から食べられてきたわかめですが、昨今の研究によりさまざまな栄養を含むことが分かってきました。

代表的なものとしては、甲状腺ホルモンの原料となり髪や皮膚の健康を保つ「ヨウ素」や、お腹の調子を整えたりコレステロールや血圧を下げたりする効果が期待できる食物繊維の一種「アルギン酸」など。

その他、海のなかで育つことからミネラル分も豊富です。さらに、別名「海の野菜」とも呼ばれるほど、たっぷりのビタミン群を含有しています。ただしわかめに含まれる水溶性の食物繊維や一部のビタミン群は水に溶けやすい性質があるため、水での戻し過ぎや、加熱し過ぎには注意が必要です。

また、わかめと言えば「ヘルシー食材」というイメージが強いですが、実際に生のわかめのカロリーは100gにつき16キロカロリー。非常に低カロリーです。食物繊維が豊富で食べ応えがあるので、ダイエット中の方にもぴったりの食材と言えそうです。古くから「若返りの妙薬」と呼ばれてきた理由も、何だか分かるような気がしますね!

ちなみに薬膳では、わかめの効能は「清熱(せいねつ」「利水(りすい)」「軟堅(なんけん)」。身体の余分な熱や水分を取り除き、しこりや便などの集積物を柔らかくする働きがあるとされています。つまり、「何となく、むくみやすい」「身体が火照りやすい」という方にもおすすめの食材なんです。

わかめの旬は3~5月

スーパーなどに行くと一年中購入することができますが、わかめの旬は春~初夏。たけのこが出始める時期と重なっており、たけのことわかめを組み合わせた「若竹煮」は、春の定番料理のひとつですね。

この時期のわかめは「新わかめ」とも呼ばれ、肉厚で独特の食感や香りがあり、乾燥したものや塩蔵のものにはない味わいがあります。乾燥したわかめに比べて、体内の余分な水分や塩分を排出する働きが期待されてる「カリウム」が多く含まれていると言われています。

ちなみに、一般的によく流通している「塩蔵わかめ」は、旬の時期に収穫したわかめを「湯通し」した後、塩をまぶして水分を抜いたもの。こうすることで素材の美味しさを保ちながら、いつでも美味しくわかめを食べることができます。わかめの産地では、シーズンになると毎日のようにこの塩蔵わかめを作っているのだとか。

他にもあまり日持ちのしないわかめを美味しく食べる方法として、そのまま干して乾燥させた「素干しわかめ」や灰をまぶして乾燥させた「灰干しわかめ」、生のわかめや塩蔵わかめをカットして乾燥させた「カットわかめ」などがあります。

5月5日は「わかめの日」

さてさて。5月5日と言えば「子どもの日」ですが、同時に「わかめの日」でもあることをご存知でしょうか。1983年(昭和58年)に日本わかめ協会により定められました。「どうしてこの日なの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

日本と同様にわかめをよく食べる韓国では、昔から「わかめは血をきれいにする」「母乳の出を良くする」と言われ、妊娠中や産後の女性にわかめを食べさせる食文化があります。出産祝いとしてわかめをプレゼントする習慣もあるのだとか。

こうした習わしからも分かるように「わかめと子ども」には深い関係があります。そこから、子どもの日である5月5日がわかめの日となったのです!

栄養が豊富で海藻のなかでも比較的食べやすいことから、わかめは子どもにもぴったり。わかめがちょうど美味しい時期でもあるので、子どもの日はわかめ料理でお祝いしてみてはいかがでしょうか。

新わかめを使った、おすすめ簡単料理!

コリコリとした食感と磯の香りが美味しい、新わかめ。この時期ならではの旬の味覚を、シンプルな調理法でたっぷりといただきたいですね!

新わかめは、わかめの産地などではわさび醤油や生姜醤油を付けて「お刺身」で食べることが多いそうです。鮮度のよいフレッシュな新わかめは、鰹節や生姜などと一緒にポン酢などを乗せて、和え物にするのもいいですね。今が旬の「新玉ねぎ」を組み合わせるのもよく合います。

わかめを使った定番料理と言えば「豆腐とわかめの味噌汁」ですが、わかめをたっぷり食べたいという時におすすめなのが「わかめスープ」。美しい女性が多いことで知られる韓国ですが、現地では日常的に食べられています(私自身も3年ほど前に韓国を訪れて以来、その美味しさに魅了され旬の時期には本当によく作っています)。

作り方は、鶏ガラや塩味ベースのスープを煮立てて、わかめを入れて一煮立ちさせれば出来上がり。仕上げに、ごま油や白ごまを少々振るのもおすすめです。

他にも、わかめごはんやわかめうどん、わかめの炒めものなども簡単に作れて美味しいですね!

*もし茶色~黒色の生のわかめが手に入ったら、緑色に変わるまでさっと熱湯で茹でた後、しっかりと水気を切ってから調理してください。(我が家では、この時期になると生わかめをたっぷり茹でて冷凍保存しています。水分と空気をしっかり抜けば長期間美味しくいただけます!)

わかめは、美しくありたい人の味方!

縄文時代から食べられ、「若返りの妙薬」としても人々に愛されてきた、わかめ。

美味しいだけではなく身体を健やかに整えてくれるわかめは、今も昔も美しくありたいと願う人たちの強い味方とも言えそうです。

新わかめの旬は、今だけ。この春はぜひ、新わかめをたっぷりと味わってみませんか。

日本最古のアンチエイジング食材?新わかめを使ったおすすめ簡単料理
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