歴史は古代エジプトまで遡る!?が、今宵はおかん直伝・究極ずぼらメシ「大根おろしごはん」で

歴史は古代エジプトまで遡る!?が、今宵はおかん直伝・究極ずぼらメシ「大根おろしごはん」で

煮物、漬物、薬味まで和食には欠かせない大根。しかし大根の起源を探ってみると、ルーツはなんと古代エジプト! 和食に欠かせない食材がはるか彼方のアフリカから入ってきているとは、驚きです。
日本では江戸時代には庶民に広まりすでに馴染み深い大根ですが、異国の地が起源ということはもしかして、和食のみならずさまざまな食べ方ができるのでは?
答えは……イエス! 今回は大根大好きの筆者が、大根における日本の食文化とより美味しく食べられる意外なレシピを紹介したいと思います。

室町時代にはすでに大根のおろし器が存在していた!

前述したようにエジプトで大根が食されていたのは今から約5000年前。ピラミッドを建設する従事者の食料として用いられていたという記録が残っています。水分の多い大根が砂漠の地で栽培できるのかという疑問が頭をもたげますが、そもそも大根の原種はむしろラディッシュに近いもので、私たちが考える大根とは少し違っているようです。
その後、中国や朝鮮から日本に入ってきたという説が有力な大根は『古事記』のなかで仁徳天皇が読んだ詠に「於朋泥(おほね)」という名前で登場します。つまり約1700前には日本にも大根があったということになりますね。
「だいこん」という名前で呼ばれるようになったのは室町時代前後。その頃すでに陶器のおろし器があったそうで、時代が進むにつれ金属製のおろし金が出てきます。爆発的に大根が広まったのは江戸時代。各地で大根が栽培されるようになり、この頃にはすでに90種もの大根が存在していたとも言われています。
少し余談になりますが、沢庵漬けが江戸時代の僧・沢庵宗彭(たくあんそうほう)によって考案されたという説は有名ですよね。それ以外にも平安時代の僧・良源(りょうげん)が考案した定心房(じょうしんぼう)を大根の漬物の始祖とする説もあるなど、保存が効き、どこでも栽培できる大根は昔から万民に親しまれる野菜だったんですね。

栄養は?効能は?食べる上でのメリットは

こんなにも親しまれている大根ですが、野菜として特筆した栄養素があるわけではありません。栄養があるのはむしろ大根の葉のほうだったりするぐらいです。でも、大根おろしにするだけで手軽に美味しく、そして大量に食べられる大根は生食野菜としてはとても優秀。また大根にはアミラーゼという消化酵素が含まれていて、胃もたれや胸焼けを防ぐ効果が期待できます。またオキシターゼというすぐれた解毒作用のある酵素もあり、お刺身なんかに大根のツマが添えられているのもそのためなんですね。でもこれらの成分は熱にとても弱いため、効率よく摂取するためには生食がおすすめです。

和食以外でも万能選手!手軽で美味しい大根レシピ

大根は生食こそ真なり、とはいえ美味しく食べたいのも人情。定番の和食メニューに終始しがちな大根ですが、ちょっと変わった洋風アレンジでも美味しくいただけるんですよ。

洋風ふろふき大根

【材料】
■ 大根
■ コンソメ(固形でも顆粒でも可)
■ お好みのパスタソース

大根を10cmくらいの輪切りにします。皮を剥き、面取り、片面に隠し包丁を十字に入れます。大根は半分から下(葉とは逆の根っこに近い方)を使う方がベター。皮は「ちょっともったいないかも」くらいのイメージで厚めに剥いたほうが味が染み込みやすくなります。めんどくさい人は面取りも、隠し包丁もナシでOK。そのぶん、ちょっぴり長めに煮込みます。

大根が隠れるぐらいの水を注ぎコトコト煮ます。ときどきアクを取り、爪楊枝などで煮具合を確認しましょう。大根が煮えたら煮汁を半分ほど捨てコンソメを投入。できれば蓋をして、味が染み込むまで弱火でゆっくり煮込みます。コンソメの分量は、おでんの味より少し濃いくらいのイメージ。材料が多ければ調味料も多くなるし、お鍋が大きければ水も多くすればOKです。分量に縛られることなく、これくらいで美味しくなるかなという想像力があれば十分です。

大根は水分が多いので、ソースは濃厚なほどベター。コンソメを濃くすると単純にしょっぱいくなるので、ソースを濃厚にしましょう。手間をかけたくないときは、市販のパスタソースで代用しても可。このときはポルチーニのクリームソースを使いました。
またコンソメスープにトマトジュースやケチャップを少し加えてトマトベースにしたり、ソースの代わりにとろけるチーズをかけてレンジで温めたりと、アイデア次第でいくらでもアレンジできます。

最後にもうひとつ!筆者の母直伝・究極ずぼらメシ「大根おろしごはん」

【材料】
■ 大根おろし
■ 味ぽん
■ 刻みのり
■ ごはん

ほかほかのご飯にだいこんおろしと味ぽんをたっぷりかけ、刻みのりを散らすだけのレシピといえるかどうかも怪しいメニューです。でも、食欲のないとき、最近暴飲暴食が続いているなというときは、これでバッチリです。大根を生食で食べられるうえに、消化酵素のアミラーゼが胃にも優しいなどメリットたっぷり。こんなの大丈夫? と思われる方も多いかもしれませんが「ワサビ丼」をイメージしていただければ。味ぽんは塩っぱくなりにくいので、やや多めにかけても大丈夫。お好みで刻みネギや一味を足しても美味しいですよ。

年中手に入り、胃にも家計にも優しい大根を見直してみよう

肉や魚もふくめ、食材の値段は年々高くなっています。今回紹介した大根でさえ数年前と比べると上がっていますが、それでも頑張ってくれている方ではないでしょうか。
よほどのことがない限り、年中手に入れることができ、さまざまなアレンジができる大根を、この機会に脇役から主役として扱ってみてはいかがでしょう。紹介した以外にも面白いアレンジレシピが誕生するかもしれませんよ。

歴史は古代エジプトまで遡る!?が、今宵はおかん直伝・究極ずぼらメシ「大根おろしごはん」で
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