御朱印集めとは? 全国特別御朱印6箇所をまとめてガイド

御朱印集めとは? 全国特別御朱印6箇所をまとめてガイド

目次

御朱印は聖地巡礼からはじまりました

御朱印めぐりの発祥は、霊場を巡拝するお遍路にあるといわれています。その発端は、1200年前にはじまった四国八十八ヶ所霊場や、近畿地方の西国三十三所観音霊場。御朱印ブームの秘密を探るため、その聖地巡礼の一端を和樂スタッフが体験、いにしえの旅に思いを馳せてきました。

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御朱印のふるさと、四国巡礼へ

御朱印を語るなら、「やはり聖地といわれる四国の霊場へ行かねば…」という思いで徳島へ。日帰り取材だったため歩いてめぐるのは断念し、徳島空港から車を走らせること30分、まずは第一霊場の霊山寺(りょうぜんじ)を参拝します。

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駐車場にある売店はさすが第一霊場、装束一式から菅笠(すげがさ)や金剛杖(こんごうづえ)、納経帖、数珠や線香など、さまざまなお遍路グッズが揃っています。正式な遍路装束に身を包んでもよし、法被(はっぴ)やベスト式の白衣(びゃくえ)と輪袈裟(わげさ)の簡略装束でもよし!

身支度を整えたら、まずは山門前で一礼。手水舎(てみずしゃ)で手と口を清め、本堂に参拝してから御朱印をいただきます。ここ四国では「御朱印」ではなく「納経印(のうきょういん)」と呼ぶのだそう。だから「御朱印帖」も「納経帖」といい、御朱印は写経を納めた証としていただくもの…という本来の意味を感じます。

「元祖御朱印めぐり」でいただいたのは、惚れ惚れする美デザイン!

取材のためご住職から話を伺い、いよいよ納経印をいただきます。四国のお遍路には専用の納経帖(下の写真)がありますが、旅行時の立ち寄り参拝なら普段使っている御朱印帖で構いません。

DMA-AYA_0003写真/四国巡礼バージョンにはこんな専用納経帖も

2014年末から各所で御朱印をいただいている記者も、マイ御朱印帖を開いて「お願いします」と手渡します。朱印を捺し、墨書きを施すさまを目の前で拝見するのも、御朱印をいただく楽しみのひとつ。すっと背筋を伸ばして少し前かがみになり、さらさらっと筆を運ぶさまは、どこの寺社で拝見しても気持ちのいいものです。

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次は霊山寺から車なら2分程度の極楽寺(ごくらくじ)。現代人のなまった脚でも、徒歩10分程度の距離です。参拝して納経印をいただき、門前の土産物屋でうどんと名物のお餅を食べたら、第三霊場の金泉寺(こんせんじ)へ。3つのお寺に参拝して納経印をいただき、出会った参拝者と話をしていたら、そろそろ帰路につく時間(なにしろ日帰り取材ですから)。プチお遍路の徳島ショートトリップでしたが、思いのほかゆっくりでき、心が洗われた体験でした。

四国のお遍路は、アクセスも便利なこのお寺からはじめましょう!

四国第一霊場 霊山寺(りょうぜんじ)

「一番さん」という愛称で親しまれている、四国お遍路発願(はつがん)の寺。天平年間(729~749年)に聖武天皇の勅願により行基(ぎょうき)が開山。弘仁6(815)年、弘法大師がこの寺で煩悩を浄化し救済を図るため修行し、霊場の開設と成就を祈願したと伝わります。本尊は釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)。

住所 徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126

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四国第二霊場 極楽寺(ごくらくじ)

ここも行基開祖の寺。八十八ヶ所霊場のうち28の寺が行基によります。弘法大師が霊山寺の修法(しゅほう)と同じ年に、ここで阿弥陀経を37日間読経し、現れた阿弥陀如来の姿を彫って本尊としました。境内には弘法大師お手植えと伝わる樹齢1200余年の大杉が。幹に触れば長寿を得るといわれています。

住所 徳島県鳴門市大麻町檜段の上12

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四国第三霊場 金泉寺(こんせんじ)

霊山寺同様、聖武天皇により行基が開山したお寺。本尊・釈迦如来の脇には阿弥陀如来と薬師如来が。弘仁年間(810~824年)の弘法大師四国巡教の折に、霊水を掘り当てたという井戸が境内に残っています。花鳥を描いた護摩堂の格天井や、「新平家物語」に登場する弁慶の力石なども。

住所 徳島県板野郡板野町大寺亀山下66

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【全国特別御朱印ガイド】

年に一度しかいただけない! 60年に一度の御朱印も! 神さまや仏さまと縁を結びながら、御朱印めぐりを楽しむのに知っておきたいのが、限定期間しかいただけない特別な御朱印です。旅の予定に、ぜひこの期間を組み込んで!

小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)

6月30日・7月1日 限定
富士山の溶岩を運んで築かれた富士塚のある神社。毎年大祓(おおはらえ)と山開きに際して祭礼が行われ、その2日間のみ山開きの御朱印がいただけます。境内にはもうひとつ富士塚をもつ十条冨士神社があり、同様に御朱印を授与。

住所 東京都台東区下谷2-13-14

円覚寺(えんがくじ)

11月上旬 限定
鎌倉五山の古寺。収蔵文化財の虫干しを兼ねて展示する宝物風入(ほうもつかぜいれ)という行事があり、その期間中に国宝の舎利殿がある塔頭・正続院(しょうぞくいん)を公開。「舎利膽禮(しゃりたんれい)」と墨書きされる御朱印が授与されます。

住所 神奈川県鎌倉市山ノ内409

八坂神社(やさかじんじゃ)

7月1日〜31日 限定
平安時代、流行した疫病の除去を祈ったのがはじまりの祇園祭。その1か月期間限定の御朱印が、「祇園 御霊会」と墨書きされた御朱印。祇園祭を象徴する山鉾が印刷された用紙にいただきます。

住所 京都府京都市東山区祇園町北側625

六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)

8月7日〜10日 限定
お盆に帰ってくる先祖の霊のため、鐘をつく六道まいりという行事の際に授与されるのが、紺色の紙に金粉を溶いた顔料で書かれた御朱印。本尊の薬師如来のほか、日光菩薩、月光菩薩、閻魔大王などが書かれます。

住所 京都府京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町595

仁和寺(にんなじ)

毎月8日 限定
通常は「阿弥陀如来」や「旧御室御所(きゅうおむろごしょ)」などの御朱印がいただけますが、薬師如来の縁日である8日にのみ授与される御朱印が「薬師如来」の墨書き。国宝の薬師如来は秘仏のため公開されないので、せめて御朱印を…。

住所 京都府京都市右京区御室大内33

興福寺 北円堂(こうほくじ ほくえんどう)

春と秋の特別公開時 限定
国宝の北円堂の内部は通常非公開ですが、春と秋に特別開扉があり、弥勒如来などの国宝仏を拝見することができます。この公開日にのみいただけるのが、「北円堂」と書
かれた御朱印。

住所 奈良県奈良市登大路町48

DMA-150406 0462何度もめぐって信仰を深める信者が多い四国のお遍路。2順め以降は納経帖(のうきょうちょう=御朱印帖)を新調せず、印だけを重ねて捺していただく〝重ね印〟の風習が。巡拝を重ねるほど朱く染まっていきます。

写真/篠原宏明

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