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2021.11.01

熱いぜ!土鍋ちゃん!信楽の陶芸家・篠原希とつくったオリジナル「おかゆ鍋」「パエリア鍋」発売開始

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鍋料理の季節。大家族でもひとり暮らしでも、土鍋のひとつくらい持っているでしょう。ご飯は土鍋で炊く、という人もいるでしょう。約1万2000年前の縄文時代から、土でつくったうつわを煮炊きに使用してきた日本人にとって、土鍋はなくてはならない万能調理器具。そんな便利な土鍋について少々考えてみました。その土鍋、好きで使ってる?

オリジナル商品「いつでもおかゆ鍋」「Love&Peace紋パエリア鍋」が、2021年11月1日(月)から公式通販にて発売開始となりました。制作は、信楽に工房を構える陶芸家の篠原希(しのはら のぞむ)さんです。

2020年9月発売後、瞬く間に完売した「JOMONごはん鍋」に続き、今回は、一つの料理に特化した「専用土鍋」をつくりました。キュートなフォルムの「おかゆ鍋(限定各20点)」と平たくて蓋がない「パエリア鍋(限定30点)」。これからの寒い季節、食卓を彩る個性的な土鍋です。

“便利”より“わくわく”する専用土鍋をつくろう!

隣り合う滋賀県甲賀市と三重県伊賀市は、古くから良質の陶土を産出するやきものの町。その甲賀市信楽に移り住み、信楽と伊賀それぞれに窯と工房をもって30年以上作陶を続ける篠原希さん。

写真右:篠原希さん 写真左:妻の佳江さん

「若い頃は、大量生産の土鍋を使いたくなかった」という篠原さん。「どれも同じような姿形だし、全然楽しくない。調理時も、食卓に出しても、わくわくするような土鍋のほうがいいのに」と感じていたとか。「それなら自分で作ろう!」とオリジナルの土鍋を作り始めたのだそうです。

今回は「万能でなくて構わない、一芸に秀でたわくわくする土鍋!」という和樂webの提案に共感し、「おかゆ鍋」と「パエリア鍋」を制作することになりました。

土地の空気や景色も陶工房篠原のやきものになる

信楽は2017年に日本遺産に登録された“日本六古窯(にほんろっこよう)”のひとつで、13世紀の鎌倉時代から現代まで生産が続く、日本のやきものの代表産地です。登り窯や穴窯という古来の窯などで長時間高温で焼き、土に交ざっている長石がガラス化したり、灰が付着して釉薬となったりして、思いがけない景色をつくりだします。

「豊富な材料を含んだ土そのものが、信楽のやきものの特徴。面白い土があるから面白いやきものができる、そこが魅力なんです」と篠原さん。

信楽という土地がやきものにもたらすのは土だけではありません。天からの恵みの雨は山々に蓄えられ、ゆっくり濾過されながら里へと注がれますが、そんな環境で育まれた雑木は篠原さんの窯に不可欠な薪になります。工房の目の前の山や広い空、夏には蛍が舞う田畑の景色も、篠原さんのやきものの原点なのでしょう。

「何室も連なる登り窯とは違い、穴窯は1室だけ。その穴窯のなかでも僕の窯は小さいんですが、この窯でしか焼けないものがあるし、僕が欲しいものしかつくれない。4昼夜焚き続けるので体力的にはきついんですが、もううれしくて(笑)」

どんな仕上がりもOK、キュートな土鍋! 限定各20点「いつでもおかゆ鍋」

お粥が食べたくなる、お粥をつくりたくなる土鍋がほしい! そんな想いでつくったのが片手型のお粥専用土鍋「いつでもおかゆ鍋」。コロンとした全体像がなんとも愛らしい土鍋です。火が当たる面積を広くし、お米を効率よく対流させてムラなく加熱する丸い底は「おいしく炊ける根拠」。片手と注ぎ口は、愛すべき土鍋の仕上げです。

デザインは2種類。幾何学的な文様を連ねた「彩紋(さいもん)」も、にじみと色合いが織り成す不思議な柄の「鉄彩(てっさい)」も、篠原さんのオリジナルです。へしゃげたような蓋のつまみは、鍋つかみを用いたときに、つまみやすさを実感するはず。水加減も炊き具合もご自由に。どんなふうに炊き上がってもおいしいお粥専用土鍋です。

「彩紋」は、古代の土器にも見られる円や波状線などによる文様。今回はいろいろな組み合わせで試作

ベースになる釉薬をかけた上に酸化鉄で柄を描き、焼成によってにじんだような趣きになる「鉄彩」

陶工房篠原×和樂「いつでもおかゆ鍋」商品情報

価格:「彩紋」「鉄彩」各20,020円(税込)
限定数:「彩紋」「鉄彩」各20点
サイズ:約経18cm×高さ17cm(蓋含む)、約1.7kg
容量:約1,100ml。2合炊き用
製造:日本
素材:信楽陶土(土鍋土)

※レシピ付属
※直火使用可
※IH、電子レンジ、オーブン、食洗機不可
※柄や色味、サイズや重量に個体差が生じますが、手づくり品の味わいとしてご理解ください
※デザインは選べません
※不良品以外の返品交換不可

調理時館30分で自慢料理が完成! 限定30点「Love&Peace紋パエリア鍋」

夫がつくるうつわを使う篠原家では、「このうつわにはこんな料理を盛り付けて…」と、うつわ主体の食事になることも。そんな妻・佳江(よしえ)さんの姿を見て、「逆に料理から発想してつくろう」と思い立ったとか。そうしてできあがったのが今回の「Love&Peace紋パエリア鍋」のベースになった「平土鍋(ひらどなべ)」です。

今回、和樂のためにつくってくれたのは、調理時間30分、失敗しない、おいしい…自信満々のパエリアでもてなせる土鍋です。平土鍋をほんの少し改良し、隠し文字的デザインでよりたのしい1点物をつくりました。

自信のもてるレシピがひとつでもあったら、日々の食事ももてなしの料理も、すごく楽しくなるはず。浮かび上がった「Love&Peace」の文様はそのおまじない?

陶工房篠原×和樂「Love&Peace紋パエリア鍋」商品情報

価格:13,420円(税込)
限定数:各30点
サイズ:約経21.5cm×高さ3.5cm、約750g
製造:日本
素材:信楽陶土(土鍋土)

※レシピ付属
※直火、オーブン使用可
※IH、電子レンジ、食洗機不可
※柄や色味、サイズや重量に個体差が生じますが、手づくり品の味わいとしてご理解ください
※デザインは選べません
※不良品以外の返品交換不可
撮影:伊藤信(信楽取材分)、小池紀行(パイルドライバー)