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2017.12.07

身も心もとろけるような幸せを。広島県尾道市から「ガンツウ」で最高の船旅へ!

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キラキラ輝く穏やかな海、近づいては遠ざかる瀬戸内の島々、いくえにも重なるなだらかな稜線。なつかしい日本の原風景を船上から眺める、そんなガンツウの旅へ出かけてみませんか?

ガンツウとは、「せとうちの海に浮かぶ、ちいさな宿」。2017年10月に就航した居心地のよい客船です。頭も心もからっぽにして海を漂えば、忘れがたい景色と新鮮な感動が胸いっぱいに満ちてきます。

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↑この客船がガンツウです!大きな切妻屋根と上質な木を使った空間を持ち、心地よい家のよう

日常を忘れ、美しい景色に身を委ねる。身も心もとろけるような船旅が待っています

思いがけない景色や想像もしなかった感動に出合えるからこそ、旅は素敵で面白い。日常に戻った後も「幸せだったな・・」と胸の奥が熱くなるような。

10月に航海が始まったばかりの「ガンツウ」は、広島県尾道市の港から出航し、瀬戸内を周遊する客船です。客室は19と小規模ですが、海をのぞむテラスや露天風呂が備わった空間は、このうえなく快適。日中はゆっくり海を漂い、夜は沖に錨を下ろして静かに錨泊しながら航海を続けます。

また、船にはテンダーボートと呼ばれるモダンな小舟も搭載。旅の途中でこのボートに乗り込み、国宝・嚴島神社を有する宮島や、あるいはアートの聖地・直島、江戸時代の風情が残る港町、鞆の浦に立ち寄ることもできるのです。

「瀬戸内の景色は、海の上から見るのがいちばん美しい」。

瀬戸内を愛する地元の人々の思いから始まった客船ゆえ、何より心を掴まれるのは、船からの眺めです。刻一刻とうつろう海の色。霞の向こうに現れる水墨画のような島々。美しい景色が絵巻物のごとく流れていくのをただただ眺めているだけで、豊かな気持ちになっていきます。

「瀬戸内には、『七色の光』があるといわれているんですよ。常に表情が変わるので、毎日でも見飽きることがありません」と話す地元出身クルーの、うれしくてたまらないといった笑顔にも心が和みます。

DMA-1709221709船の上からしか見ることのできない瀬戸内海の美しさを、朝に夕に味わえる

日本美溢れる船のデザイン

ガンツウのもうひとつの特徴は、三角形の切妻屋根をもつ「家」のような姿です。しかも、「家」なのは見た目だけではありません。木を贅沢に使った船内は居住性も抜群。凛とした空気、温かな質感、自然と一体化するデザイン、日本の建築美を結実させた「心地いい家」で過ごせるように考えられているのです。

DMA-170921 0190深い軒や縁側など、日本の建築美をふんだんに取り入れた船内

たとえば船のサイドデッキにはヒノキの縁側。靴を脱いで深く腰掛ければ、大きな軒で切り取られたパノラマのような景色が目の前に広がります。クリ材を貼った舳先のデッキに出て、夕日が沈む瞬間や船体が海峡を振り抜けていく時のワクワクを、ほかのゲストと共有するのも楽しいもの。

船の設計を手がけた建築家の堀部安嗣さんは、「景色が動いていくことの楽しさや海の季節感など、船でしか味わえないライブ感を大事にした」と話します。それは、少しおおげさに言えば、「生きている喜び」を感じられる空間といえるかもしれません。

「5年10年、多くのゲストに住んでもらうことで生じる経年変化も楽しみ」

天井にまで上質な木を使った客室では、ベッドからも浴室からも瀬戸内の景色をのぞめます。早朝の海が目覚める前のきらめきも、満天の星空しか見えない夜の海もすぐそこに。日常を忘れ、波の音に身をゆだねる、本当の贅沢は、こんなかたちにあるのかもしれません。

DMA-170921 0560船首の位置にある「ザ ガンツウスイート」。船が進む先の景色を眺めながら過ごせる

guntû Gallery

客船「ガンツウ」のツアー申し込みは、東京・日比谷の帝国ホテル本館にある「ガンツウ ギャラリー」(予約制)で受付。03-6823-6055 (10〜18時) 水曜休

問い合わせ先:guntû Gallery