大河ドラマの配役発表も増えて、そろそろ誰が登場するのか、どんな関係なのかこんがらがっている人もいるだろう! というわけで、今回は登場人物についておさらいがてら、その関係性を紹介しよう!
とりあえず、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の第3次出演者発表までに登場した人物を中心にやっていくから、「相関図に〇〇がいない!」というクレームは、公式で登場するまでもうちょっと待っていてな!
おっと、紹介が遅れたな。鎌倉御家人・三浦胤義(みうら たねよし)が語る、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』予習シリーズ! オレが何者かは第1回参照なッ!
北条一族の姻戚関係
まず主役である北条義時を中心とした「北条一族」の姻戚関係をおさらいしよう!
人物の色分けは同じ一族ごとにしている。何色だから何とか意味はないから深く考えないでくれ。
北条家の人々
まず主役の北条義時(ほうじょう よしとき)!
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父は北条時政(ときまさ)。母は伊東祐親(いとう すけちか)の娘だ。
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同母姉妹に、阿波局(あわのつぼね)。そしておそらく畠山重忠(はたけやま しげただ)の妻がいるんだが、重忠の妻の方は出てくるかどうかは今のところわからんな。
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そして兄姉に、北条政子(ほうじょう まさこ)と北条宗時(むねとき)! この2人は、義時とは異母と考えられているが、ドラマの設定ではどうなるかはわからん。
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そして時政の後妻で、義時たちの継母となる牧の方(まきのかた)だ。
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北条家の親戚①姉妹の結婚相手
義時の配偶者に関しての発表はまだだが、姉の政子の配偶者は言わずと知れた、鎌倉初代将軍の源頼朝(みなもと よりとも)様! この2人の子のうち、大姫(おおひめ)と頼家(よりいえ)様が発表されている。
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そして阿波局の配偶者は、頼朝様の異母弟、阿野全成(あの ぜんせい)殿だ。
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北条家の親戚①母方の親戚
義時の祖父である伊東祐親には娘がたくさんいてな……その1人が時政の配偶者。もう1人が、頼朝様の最初の妻で義時の初恋相手となる八重(やえ)だ。
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伊東祐親の娘のもう1人は、オレの父上・三浦義澄(みうら よしずみ)に嫁いだ。そして兄上(義村)とオレ(胤義)が生まれたってわけ。
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ちなみに、頼朝様は恋多き男だったみたいでさ。伊東にいた時、八重以外にも交際相手がいたみたいなんだ。それが亀。
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伊東祐親の下人、善児(ぜんじ)は歴史に名前がないNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』のオリジナルキャラクターだけど、物語にどう関わってくるのだろうな。
それから、頼朝様と頼家様に仕えた仁田忠常(にった ただつね)殿も、伊豆半島の武士だ。北条とはどう関わるのだろうか。
源氏の姻戚関係
この時代の家系図を1枚で表すのは、はっきり言って無理だ。いや、無理じゃないかもしれないが、1枚で表せられる者がいたら、特殊技能だ。人間国宝として国が保護すべき人材だと思う。
というわけで、次は頼朝様を中心とした源氏周りの姻戚関係をピックアップするぞ!
この系図には、源平合戦より昔の戦の関係図も加えている。ドラマでどこまで描くかわからんが、より鎌倉時代の解像度を上げるための豆知識的に覚えていてほしい。
頼朝様の父世代の因縁
まず頼朝様のお父上・源義朝(よしとも)様にも、多くの妻がいた。その1人がオレの伯母だ。2人の間に生まれたのが、長男の義平(よしひら)殿。頼朝様は3男で、6男に範頼殿。7男に阿野全成殿。そして9男が義経殿だ。
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そして義朝様にも多くの弟がいた。その中の2人が、義賢(よしかた)殿と行家(ゆきいえ)殿だ。
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義朝様と義賢殿は折り合いが悪くてな……。義朝様は南関東の武士団と婚姻関係を結び、義賢殿は北関東の武士団と婚姻関係を結んでいた。そして義賢殿はついに南関東に進出することとなる。まぁ、ここを詳しくやると記事1本書けてしまうので、この関係図からなんとなく察してくれ。
頼朝様と木曾義仲殿の確執
義賢殿が亡くなった時に、生まれたばかりの赤ん坊がいた。それが木曾義仲(きそ よしなか)殿。
時が経って、源平合戦が始まると、頼朝様と義仲殿は同盟を組むことになった。頼朝様の娘大姫と義仲殿のご子息義高(よしたか)殿が許婚(いいなずけ)となった。
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……ちなみに、なんだけど、畠山重忠の母はオレの伯母だという説もあるし、オレも普段Twitterではそのように話している。だけど最近の研究はそうではないというのが主流でな。ドラマではどっちの説を採用するかわからんので、この系図に書いてはいないけど、そこにもちょっと注目して見てほしい。
鎌倉御家人の姻戚関係
さて、いよいよドラマのタイトルでもある、13人の合議制を中心とした相関図。我ながら力作だ。褒め称える準備ができたらスクロールしてくれ。
まず主人公である北条義時、時政親子。義時は頼朝様の家子(いえのこ=血縁関係のある家来)筆頭。時政は頼朝様の舅として13人の合議制に選ばれた。
初代侍所別当(さむらいどころ べっとう)和田義盛(わだ よしもり)と、侍所所司(しょじ)の梶原景時(かじわら かげときどの)殿。鎌倉幕府の軍事・警察機関のツートップだ。
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和田義盛の叔父にあたる、三浦一族の長・三浦義澄。オレと兄上(三浦義村)の父上だ。おそらく相模の武士の代表として選ばれたんだろうな。
政所(まんどころ)の前身である公文所(くもんじょ)の職員、足立遠元(あだち とおもと)殿。その足立一族の者なのかよくわからないけど、頼朝様のマブダチ安達盛長(あだち もりなが)殿。
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安達殿、マジで出自が謎すぎて何一つ断言はできないんだけど、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の公式発表では「武蔵国の武士」となっているので、ドラマでは足立遠元殿の叔父説で行くのかもしれない。
鎌倉幕府の総務省こと、政所別当の大江広元(おおえ ひろもと)殿、公事奉行人(くじぶぎょうにん=政務や行事の執行人)の中原親能(なかはら ちかよし)殿は兄弟だ。
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この2人も出自はあやふやなんだが……一応2人の父とされている藤原光能(ふじわらの みつよし)殿は足立遠元殿の娘を妻に迎えている。……年代的には2人の母ではないと思うが……。
それから中原殿は頼朝様の次女・三幡様の乳母夫(めのと)だ。当時の乳母は、夫婦で幼少期の教育係をしている。中原殿、自分の子のように可愛がっていたな。
そして政所執事の二階堂光行(にかいどう みつゆき)殿は、京都との交渉役を担っている。実は頼朝様の親戚で、母方の祖父の甥にあたる。
鎌倉幕府の裁判所長こと、問注所(もんちゅうどころ)執事の三善康信(みよし やすのぶ)殿も頼朝様の乳母を努めた女性の子だといわれている。
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八田知家(はった ともいえ)殿は、頼朝様の乳母の兄弟。
比企能員(ひき よしかず)殿は、頼朝様の乳母の養子で、頼家様の乳母の夫。そして娘も頼家様に嫁いでいる。
ちなみに比企殿の妻の名前「道」は、三谷幸喜殿オリジナルだ。本名は伝わっていない。オレたちは「比企局」と呼んでいたよ。比企尼とややこしいから、名前を付けたんだと思う。
……うん。13人だけでも非常にややこしいな。こんなややこしい鎌倉幕府で「みんな、仲よくしよう」と言い続けた土肥実平(どい さねひら)殿。土肥殿の娘が兄上に嫁いでるんだ。
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そして、三浦半島と言えば三浦一族だが、房総半島といえば……上総広常(かずさ ひろつね)殿と、千葉常胤(ちば つねたね)殿!
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千葉殿も大河ドラマに出てくるかな~。出て欲しいな~。
朝廷・平家の相関図
さて、最後は京都の人々だ。縦に長くなってしまったので、クリックで拡大推奨だ!
じゃんじゃじゃじゃ~ん!
まあ、縦に長くなってしまったと言ってもドラマでやるであろう世代は、色付き背景部分だ。でもこの時代、頼朝様の親戚でもないのに源氏とか、清盛殿の親戚でもないのに平氏とか出て来てややこしい。だから、数世代前にはこんな風に繋がっていたんだなぁ~と、暇な時にでも眺めて欲しい。
さて、源平合戦での大将といえば、源頼朝様と平清盛殿。
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清盛殿が亡くなった後は、平宗盛(たいらの むねもり)殿に引き継いだ。
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清盛殿の妻の妹が、後白河(ごしらかわ)法皇の妻の1人だった。二人の間に生まれた高倉(たかくら)天皇には、清盛殿の娘が嫁ぎ、安徳(あんとく)天皇が生まれた。
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後白河法皇の別の妻から生まれた以仁王(もちひとおう)は平家に邪魔されて皇位継承者となれなかった。そこでアンチ平家が増えたタイミングで令旨(りょうじ=命令書)を発行する。令旨は源行家殿に託されて頼朝様の元にも届く。これが源平合戦の発端だな。
同じく令旨を受け取った木曾義仲殿に平家は攻められて、京から西へと逃げることとなる。その時に安徳天皇も連れて行く。代わりに即位したのが後鳥羽(ごとば)天皇だ。
それから、後白河法皇の愛妾の1人、丹後局(たんごのつぼね)。出自は諸説あるが、元々は後白河法皇の側近である平業房(たいらの なりふさ)殿の妻だった。
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ちなみに業房殿は平氏であるが、清盛殿とは何世代も前に枝分かれしていて、源平合戦当時ではほぼ他人だ。
後白河法皇の側近としてキャスト発表された平知康(たいらの ともやす)殿。鼓を打つのが上手かったので鼓判官(つづみの ほうがん)と呼ばれていた。彼も平氏だが、どの平氏だかはもはやわからない。
そして甲斐源氏の武田信義(たけだ のぶよし)殿。かの戦国武将、武田信玄のご先祖だ。頼朝様と同じく源氏だが、何世代も前に枝分かれしている。源平合戦の頃は、「御家人」と言うより「同盟者」と言った方がニュアンス的に近いかもな。
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ちなみに源義経殿の支援者となる奥州藤原氏は、義経殿(と頼朝様)のご先祖に大きな借りがあったんだ……。
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というわけで、3次発表までに発表された人物と周辺の関係をザックリと紹介したぞ。これからどんどんリンクを張っていくから、このページをブックマークして目次代わりや、予習の参考にしてくれ!
「鎌倉殿の13人」13人って誰のこと? 人物一覧
「鎌倉殿」とは鎌倉幕府将軍のこと。「鎌倉殿の十三人」は、鎌倉幕府の二代将軍・源頼家を支えた十三人の御家人の物語です。和樂webによる各人物の解説記事はこちら!
1. 伊豆の若武者「北条義時」(小栗旬)
2. 義時の父「北条時政」(坂東彌十郎)
3. 御家人筆頭「梶原景時」(中村獅童)
4. 頼朝の側近「比企能員」(佐藤二朗)
5. 頼朝の従者「安達盛長」(野添義弘)
6. 鎌倉幕府 軍事長官「和田義盛」(横田栄司)
7. 鎌倉幕府 行政長官「大江広元」(栗原英雄)
8. 鎌倉幕府 司法長官「三善康信」(小林隆)
9. 三浦党の惣領「三浦義澄」(佐藤B作)
10. 朝廷・坂東の事情通「中原親能」(川島潤哉)
11. 頼朝の親戚「二階堂行政」(野仲イサオ)
12. 文武両道「足立遠元」(大野泰広)
13. 下野国の名門武士「八田知家」(市原隼人)
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源氏と平氏の違いや戦いを3分でおさらい!
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