Shop
2019.04.30

いつでもどこでもお茶の時間を楽しめる! 岡山県産の素敵な茶箱が完成しました

この記事を書いた人

どんな場所でも茶の間に早変わり。自由にお茶のある時間がはじめられる「茶箱」を、岡山のクリエーターたちと共につくりました! オカモチ型の茶箱に、急須、茶筒、そして花器。いつでもどこでもお茶タイムが楽しめる、その名も「DOKODEMO茶箱」。詳細や完成するまでの物語をご紹介します!

「DOKODEMO茶箱」のセット内容

眺めて触って使って。いつでもどこでもお茶の時間を楽しみたくなる「DOKODEMO茶箱」。そのセット内容は以下5つ!

・茶箱
・宝瓶
・茶杯
・茶筒
・花器

どんな人がつくっているの?

備前焼陶工・木村肇さん

DOKODEMO茶箱セットのなかでも、ダントツの可愛さを誇る「宝瓶(ほうひん)」と「茶杯」。つくってくださったのは和樂ではおなじみ、備前焼窯元の一陽窯3代目・木村肇(はじめ)さんです。

木工作家・小林克久さん

日本の曲げわっぱにも似たシェーカーボックスなどをつくる木工作家の小林克久さん。伝統的な製法を踏襲しながらさまざまなオリジナル商品を制作しています。「DOKODEMO茶箱」のセットにもなっている茶筒も小林さん作。中蓋付きで密閉性が高いので、湿気からしっかりと守ってくれます。

家具作家・木多隆志さん

家具作家の木多隆志さんは、父から継いだ溶接の技術を生かし、鉄や真鍮(しんちゅう)、ステンレスなどの金属と、革や木、織物などの異素材を組み合わせた家具や小物をデザインして制作しています。今回の茶箱は、木多さんの工房KITA WORKSの商品だった“OKAMOCHI”をアレンジ。セットされる道具のサイズに合わせ、蓋を付け、ハンドルが倒れる仕様にしました。

ものづくりから生まれる“ものがたり”

誕生秘話

今回のこの茶箱制作にきっかけとなったのは、木村さんが茶道具入れとして使っていた木多さん作のオカモチでした。

そもそも木村さんと和樂の出会いは、「抹茶をふだんから飲んでいる人」としての昨年6・7月号での取材。抹茶茶碗や茶筅、茶入、紅茶の茶葉が入った茶筒(これが小林さんのシェーカーボックスでした)、そしてスウェーデンのヴィンテージポットがオカモチに入っている様子がとってもキュートだったのです。備前焼、素木の茶筒、スカイブルーのポット。異素材で色合いも違う道具がハンドル付きのステンレスの箱に…キュンときませんか?

そこで木村さんの茶箱をヒントに、一陽窯の急須と湯飲み茶碗、小林さんの茶筒の3点がぴったり納まるサイズで、オリジナルの工夫を施した和樂仕様のオカモチをつくりました。これが「DOKODEMO茶箱」の制作に繋がったのです。

一陽窯の「宝瓶」と「茶杯」はまるんとフォルムがかわいい!

急須は把手のない宝瓶と呼ばれるもの。玉露や上級煎茶などで使われる急須です。熱いお湯で淹れる場合には熱伝導を抑える把手が必要ですが、湯冷ましを用いてうまみを引き出す上級茶葉の場合には把手が不要。把手がないと収納にも便利です。

そして何よりかわいいのがぽっちゃり体型! 昨年、担当記者もひと目ぼれして購入し、すでに半年以上愛用しています。蓋のつまみを手のひらでおさえながら、その手で本体上部を摑んで注ぐという使い方も新鮮。眺めてよし、使ってよし、毎日お茶を淹れるのが楽しくて仕方ありません。

そんな一陽窯の宝瓶とセットにした湯飲み茶碗の茶杯は形が独特。全体的にはスリムな印象ですが、底から口に向かって広くなっていて、まあるいフォルムの底付近にはひと筋のデザインが。3〜4口飲みたいときにちょうどいい絶妙なサイズです。

スワローテールがとってもおしゃれな「茶筒」

茶筒のシェーカーボックスは、18世紀後期から約200年間、アメリカ北東部のある地域で活動したキリスト教の一派であるシェーカー教徒の、伝統的な木製の箱です。

俗世を離れた田園地帯で農業や牧畜をし、質実さを尊んだ彼らがつくりだしたまさに“用の美”といえるシェーカーボックス。

木工作家の小林さんが制作過程で出る端材の活用を考えていたときに出合ったのが、このシェーカーボックスでした。スワローテールと呼ばれる貼り合わせ部分の独特なデザインに惹かれ、作家性のおしつけがなく使い手の自由度が高いこの木箱に、小林さんは夢中になったのだとか。

オーバル型にラウンド型、さまざまな大きさ、蓋付き、蓋なし、ハンドル付き、塗装のあるなしなどバリエーションも豊富で、小林さんは密閉性の高い中蓋を用いた茶筒もつくっています。そんななかから、今回の茶箱セットには中蓋につまみのないラウンドタイプを選択しました。

「オカモチ」のシャープ×レトロなデザインに編集部一同ベタ惚れ

そして木多さんが仕上げたくれたのが今回のセットの主役「オカモチ」です。宝瓶などのサイズに合わせ、蓋を付け、収納しやすいようハンドルはスイングタイプに仕様変更しました。

▲和樂web編集長・セバスチャン高木もお気に入り♪

そもそもこの商品は、木村さんが「こんなものが欲しい」と木多さんに注文して生まれたもの。そのバージョンアップ版を今回の茶箱のために特別に制作していただいたのです。

一輪のお花と共にお茶タイムを…

最後にご紹介するのが、実はこの「DOKODEMO茶箱」のキモともいえる花器、一輪挿しです。宝瓶、茶杯、茶筒に茶箱で完成の予定でしたが、「この隙間に布巾を入れたり…あ、一輪挿しもあったらよくない?」ということで急遽追加となりました。

花器をセットに加えることで、庭でも道端でも、ちょっとした草花を見つけてここに入れてみようという気持ちになります。そのひと手間が、お茶を淹れて飲むささやかな時間をさらに豊かなものにしてくれるはず…と確信しての追加です。

「DOKODEMO茶箱」と一緒にお茶のある時間をはじめませんか?

お茶を淹れるためにお湯を沸かしたり道具を用意したり。お茶菓子があってもなくても。ひとりでも、だれかとおしゃべりしながらでも。お茶を飲むとは、すなわち時間を楽しむことなのです。

単体でも美しく機能も優れ、茶箱として納まった様子がなんとも愛らしい。この茶箱で、そんなお茶の時間をはじめませんか?

「DOKODEMO茶箱」ご購入はこちらから!

あわせて読みたい