Gourmet
2019.08.31

モーニングやランチで絶品タマゴサンドを食べられる京都の喫茶店5選まとめ

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京都におけるタマゴサンドとは、焼いた玉子をはさんだもので、パンは焼かれていないものを指します。絶妙な焼き具合の玉子、吟味されたパンの厚み、そして調味料…そこには、絶対にくずせないバランスがある。シンプルなものにも、店主の創意やこだわりが凝縮されているのです。今回は、京都で美味しいタマゴサンドが食べられる、個性の光る店を厳選しました!

1 スマート珈琲店

昭和7(1932)年創業の老舗店は卵の味で直球勝負

タマゴサンド 京都

ホットケーキ、フレンチトーストの看板メニューの陰で、密かに人気だった「タマゴサンドウィッチ」。それが悔しくて、ここ数年猛アピールをすると同時に味に磨きをかけた3代目店主・元木章(もときあきら)さん。卵は味の濃さが気に入っている滋賀県産。卵の味わいが前面に出るように味付けは塩と少しのバターと辛子のみ。先にパンの水分を抜くことで、半熟玉子を合わせても適度にしっとりなじむそう。パンの一部を台形に切るのは、「食べ物は角が立っているとおいしそうに見えるから」。有次の9寸の三徳牛刀でスパッと切るのも、この店のこだわり。

◆スマート珈琲店
住所 京都府京都市中京区寺町通三条上ル

2 コーヒーショップヤマモト

フレッシュトマトの辛味ソースは、タマゴサンドの新境地

タマゴサンド 京都

コーヒー豆は自家焙煎、料理に使う調味料も手製と、先代から継いだ「オリジナルの味づくり」。タマゴサンドのソースといえば、マヨネーズ/ケチャップ/デミグラスソースが定番のところを2代目店主・山本次郎さんはデミソースにトマトを効かせてひと工夫。酸味豊かなソース、焼き玉子、そこに生トマトもオン!卵とトマトの相性は確かとはいえ、反則のおいしさ。昭和44(1969)年に開業、店は船内をイメージしたそう。ジャズに耳を傾け、深煎りコーヒーを楽しんで。

◆コーヒーショップヤマモト
住所 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺瀬戸川町9-7

3 knot café

大胆にも「だし巻」を挟んだニューヨークスタイル

タマゴサンド 京都

織機の倉庫を改装したカフェは2015年、輸入業を営むオーナーがN.Y.とKYOTOをつなぐ場としてオープン。N.Y.で「スライダー」と呼ばれる小さなバンズのサンドイッチ。これを京都で食べるなら、と考えられたのが“だし巻”。専門店のだし巻玉子、京都ブーランジェリー「ル・プチメック」のバンズ、そしてN.Y.のロースタリーから届くコーヒーといった、和洋折衷・時空間を超えた組み合わせの妙が面白い。もうひとつの人気メニュー・あんバターサンドと交互に食べると京都風味が高まります。

◆knot café(ノット カフェ)
住所 京都府京都市上京区今小路通七本松西入ル東今小路町758-1

4 百春

甘めのデミグラスソースが絶妙

タマゴサンド 京都

食パン1斤の4枚切を2枚に卵は3〜4個、「パンの端は大胆に切り落とす」とはいえ、この見た目。それでもお腹に収まるのは、スフレのような玉子焼きの口どけにあり。「底の小さいソースパンを使うとボールみたいな玉子焼きができるんです。これ、つくるのが毎回楽しくて(笑)。家で自分が食べていたものをお店に出したら好評で」と共同店主を務めるひとり、田丸真由美さん。デミグラスソースは昭和の懐かしの味に寄せてやや甘め。世代違いの女性ふたりが2015年にオープン。その日焙煎した豆を使うコーヒーに象徴されるように、軽食も空間も風通しがよい。

◆百春(ももはる)
住所 京都府京都市中京区寺町通二条上ル常盤木町55 種池ビル2F

5 喫茶チロル

純度100%のサンドイッチ

タマゴサンド 京都

昭和44(1969)年、自宅敷地内に家族で喫茶店を営むことを始め、当時は年中無休のため「他店を研究する時間もないまま」に身内がおいしいと思うものをコツコツとつくり続けてきたそう。ただしタマゴサンドは2代目・秋岡誠さんの代で改良。「昔は薄焼き玉子を重ねたものが定番だったのに、厚焼きに人気が移ったようで。ガラパゴス化したうちの店ですがさすがにフワフワに変えました」。卵を裏ごしする、あえて味の主張のないパンを選ぶなど、たくさんの手間の積み重ねで、マネのできないひと皿が完成します。

◆喫茶チロル
住所 京都府京都市中京区門前町539-3