2526、10回目の連載
2025年もあっという間に終わり、そして2026年もまたあっという間に日々が過ぎ去っています。そして間もなく僕は、25歳から26歳になります。
この1年は、映画『爆弾』、舞台『ハムレット』、谷口裕和先生の舞踊の会、そして 時代劇『あきない世傳』シーズン2・3など、たくさんのお仕事をさせていただきました。それぞれが、とてもありがたいお仕事でした。
どれが一番という選び方はできませんが、大きなチャレンジとして思い浮かぶのは『ハムレット』です。あの舞台を終えてから自分の中で燃え始めた何かは、さらに熱を増し「とにかくお芝居をしたい」という気持ちが膨れ上がっています。今年も様々な分野のお仕事をさせていただき、多くのものを吸収できたらと意気込んでいます。
その願望? 欲望? が増えれば増えるほどに、自分の未熟さや時間の早さ、虚しさなどなど、ネガティブな要素も心に舞い込んできてしまう時もあります。日々を元気に過ごせていることにまず感謝しなければいけない。そう自分に言い聞かせつつも、心の闇を見つめるとその深さに溺れてしまいそうになります。
正直に素直に欲張ってしまえ
今年の課題といったものを考えてみました。しかし日々の感謝や目指すところは、今年の課題ではなく人生の課題となってしまいます。それでも強いて言語化するならば、「欲張る」が抱負でしょうか。
欲張って、目に見えるもの見えないもの全てをこの身体や心に吸収しまくりたいです。
人間は、よく“欲の塊”とも言われるくらいです。欲張るが抱負だなんて言っても、生きているだけで欲張ることは簡単にできる気もします。欲は果てしないもので人という生き物のニンゲンらしさに嫌気がさしたり、それがある意味では愛おしいものでもあったりもします。
思考は常に浮き沈みの連続で、ここまで内省的な話をしていますが、僕が哲学に寄った文を書くときは、書きたいことに対する焦点がブレている証拠でもあります(笑)。ブレブレな2026年最初の原稿ですが、この連載も今回であっという間に10回目となりました。皆様、楽しんでいただけていますでしょうか!
ここでは、自分の感じたことを文字に置き換える楽しさと難しさを常に感じながら勉強させていただいています。原稿を書く時は、いつも家でふと作文スイッチが入った時に、徐(おもむろ)に携帯を取り出し、タイトルだけ決めてそこにまつわる内容をつらつらと書き記す形で作成しています。編集部には驚かれるのですが、書き始めれば基本的に作成時間は2、30分ほど(笑)。もっと手を掛けなければと思いつつ、浮かんだことを素直にそのままお届けしたい気持ちが強いので、どストレートを投げさせてもらってます。
時には自分の弱みが露呈されている気もしますが、弱みは強みにもなりうる……と信じて踏ん張りたいなと。
そんな今年のこれからの僕の展開は、僕自身ミリも予想ができません。良くも悪くも。26歳となれば、20代も終わりの足音が少しずつ近く聞こえてくるようにもなります。人生の時間の少なさに焦りも覚えますが、だからこそ、この1年をできうる限りのことに、斜に構えすぎず真っ正面からぶつかり、自分に正直に素直に欲張ってしまえ、とここに宣誓をします。どこかの何かに虞(おそれ)を抱く自分も大切に、幸も不幸も酸いも甘いも心体に取り込んで仕舞えば、自分の人生の彩りやスパイスとなると信じて一歩ずつ歩めるように努めます。
また、はやく皆様に様々な形でお会いできますように。本年もよろしくお願い致します。

