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フェルメールがキラキラ切子に! 名画meetsニッポンの手わざ

2018年和樂10・11月号の大特集「若冲とフェルメール、美の三原色」にちなみ、和樂とニッポンの手わざのコラボによるオリジナル商品の通販から、今回は“フェルメール江戸切子酒杯「窓」”をご紹介します。

清水硝子フェルメールが描いた作品中の「窓」から着想を得て、伝統技法と現代のセンスによって誕生したグラス。日本酒も洋酒も、珍味を入れたりする小鉢としても使えます。撮影/白石和弘 スタイリング/城 素穂

切子は日本独自のもの? 30秒でわかる「切子誕生物語」

まずは“切子”について少々お話ししましょう。じつはこれ、第10代薩摩藩主・島津斉興(しまづなりおき)が長崎に伝来したガラスに関する書物をもとに、江戸からガラス職人を招いて製造したのがはじまり。ヨーロッパの技法と日本の技術の出合いでうまれたものなんです。11代藩主の斉彬(なりあきら・大河ドラマ「西郷どん」では渡辺謙さんが演じましたね)の時代には、集成館事業のひとつとして発展。斉彬も愛用し、贈答品や篤姫の嫁入り道具にも用いたのだそうです。

江戸の職人が、ヨーロッパの技術を薩摩で研鑽して生まれた切子。薩摩切子は明治の初めに途絶えてしまいましたが、江戸へ戻った職人によってその技術は土地を変えて守られ、江戸切子として発展していきました。1985年以降には薩摩切子の復興もなされています。

「江戸切子でまた何かつくりたい…」

和樂10・11月号の大特集「若冲とフェルメール 美の三原色」にちなんだオリジナル商品をつくるにあたり、和樂で何度もお世話になっている江戸切子の「清水硝子」さんにまた素敵なものをつくってもらおう、ということになったのです。

フェルメールがキラキラ切子に! 名画meetsニッポンの手わざ透明グラスの上に色ガラスを被(かぶ)せ、カットや研磨を施す「色被(いろき)せ技法」によるもの。先端が数ミリの小さな道具を使って、ひとつひとつ手作業でカットが施されていきます。光にかざして確認しながら作業が進められますが、黒いガラスは透けにくいので高度な技術を擁するのだとか。撮影/篠原宏明

フェルメールが何度も描いた「窓」をモチーフに

フェルメールがキラキラ切子に! 名画meetsニッポンの手わざヨハネス・フェルメール「ワイングラス」ベルリン国立美術館 ©️Album/pps通信社

10月5日に上野の森美術館ではじまる「フェルメール展」。35点しか現存しないとわれているフェルメールの作品のうち8点もが公開される、日本史上最大規模のフェルメール展覧会です。

この8点のうちの「ワイングラス」や「手紙を書く婦人と召使い」など複数の作品は同じ部屋での様子を描いたもので、その部屋の窓には装飾が施された窓枠がはめられています。この窓をモチーフに、清水硝子の職人たちが経験や知恵を駆使してデザインしたのが、今回販売する酒杯「窓」です。

何しろ、フェルメールの絵の中にちらっと描かれた窓枠の装飾を、カーブしている側面と底の平面の組み合わせでデザインするんです。しかも、外から見た場合と内側を見た場合、さらには液体を入れた場合と、見え方が違ってくるんです。そのどれもが「キラキラしていてステキ!」に見えたい。18世紀のドイツを描いたフェルメールの作品をモチーフにしながらも「デザインはモダンに!」。そんな和樂のわがままを、見事に叶えてくれました。

フェルメールがキラキラ切子に! 名画meetsニッポンの手わざ清水硝子での第1回打ち合わせ。絵の資料を見ながら「こんな感じのデザインは?」と、いろいろ書き込んでくださいます。

フェルメールがキラキラ切子に! 名画meetsニッポンの手わざ2017年10・11月号では、葛飾北斎の作品をモチーフにした和樂とのコラボ商品「北斎ジャポニスム切子」もつくりました。

フェルメールがキラキラ切子に! 名画meetsニッポンの手わざ1stサンプルができたとの連絡を受け、再び清水硝子へ。担当職人の中宮涼子さん、清水三千代社長とともにイメージの方向修正を。こんなことを数回繰り返し、3か月かけてでき上がりました!

和樂×清水硝子の第3弾商品はフェルメール江戸切子酒杯「窓」

高さ約5センチ、口径約6センチのフェルメール江戸切子「窓」。日本酒をくいっとやるのにちょうどいい大きさです。そうそう、吉永小百合さんと渡哲也さんが出演している日本酒のCMで使われているのも切子のグラスですね。日本酒はもちろんですが、ウィスキーやデザートワイン、梅酒なんかをちょこっといただくのにもいいサイズ。カットがよりきらめく赤、グッとシックな黒。夜の食事やお酒タイムが楽しみなこれからの季節のおともに…ぜひ!

清水硝子

フェルメールがキラキラ切子に! 名画meetsニッポンの手わざフェルメール「ワイングラス」などに描かれた窓の装飾から、こんな素敵な切子のグラスができました! 撮影/小池紀行(パイルドライバー)

フェルメールがキラキラ切子に! 名画meetsニッポンの手わざ
撮影/白石和弘 スタイリング/城 素穂

商品の詳細はこちらから

文/小竹智子

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