期間限定の国宝、「紫式部日記絵巻」に会いに行く。「秋の優品展―大般若経と禅宗―」

期間限定の国宝、「紫式部日記絵巻」に会いに行く。「秋の優品展―大般若経と禅宗―」

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五島美術館で10月15日まで開催中の「秋の優品展―大般若経と禅宗―」。光源氏や平安貴族の優雅な世界を絵巻で覗くことができる期間限定の機会です。

今週みられる_Vol3「紫式部日記絵巻」 第1段 国宝 13世紀 紙本着色 6面のうち 21.0×50.3cm 五島美術館

「紫式部日記絵巻」は、所蔵先である五島美術館で、毎年、秋に1週間だけ公開される。「源氏物語」の作者・紫式部が、一条天皇の中宮彰子に仕えたときに記した日記を絵画化したもので、平安貴族の華やかな生活を今に伝える。斜め上から屋根のない室内を捉える「吹抜屋台」の構図や、「引目鉤鼻」という類型化した顔の描き方など、平安時代に発達した技法が用いられている。だが、この絵巻は紫式部が亡くなって200年以上たった13世紀、武家の世に描かれた。宮廷貴族たちが、王朝への憧れを抱き、前代の美意識を踏襲した絵巻を描かせたのかもしれない。

「秋の優品展―大般若経と禅宗―」展  

期間限定の国宝、「紫式部日記絵巻」に会いに行く。「秋の優品展―大般若経と禅宗―」
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