2017年11月30日まで、足立美術館で秋季特別展「制定80年記念 文化勲章受章の作家たち」が開催中です。
近代日本画壇の二大巨匠、横山大観と竹内栖鳳をはじめ、川合玉堂、安田靫彦ら日本画家に、彫刻家の平櫛田中を加えた、19名の文化勲章受章作家の作品54点を一堂に展示。女性初の受章者となった上村松園は、気品あふれる美人画で知られますが、「牡丹雪」では、舞い散る雪の中を歩くふたりの女性を描いています。足元を気にして着物の裾を少し上げる仕草の描写など、女性画家ならではの視点を楽しんでみては。
上村松園「牡丹雪」昭和19(1944)年 絹本彩色・額装 59.0×71.2㎝ 足立美術館蔵