2018年4月8日まで三井記念美術館で「三井家のおひなさま 特集展示 三井家と能」が開催中です。
贅を尽くした雛人形で春の訪れを感じたい
毎年恒例、日本橋に春の訪れを告げる「三井家のおひなさま」展。三井家の夫人や娘が大切にしてきたひな人形、ひな道具を一堂に公開する、華やかな展覧会です。
「立雛」江戸時代・文化12(1815)年 三井記念美術館蔵
なかでも、北三井家十一代・高公長女、浅野久子氏の初節句に際して、京都の丸平大木人形店・五世大木平藏が特別に制作した幅3m、高さ5段の豪華なひな飾りは必見。天皇の御所である紫宸殿になぞらえた御殿付きの雛人形は、江戸時代終わりから昭和20年ごろにかけて、西日本を中心に流行した様式。近年まで浅野家で行われていた段飾りを再現して、華やかに展示します。また、三井家と能の深い関わりを紹介する特集展示も同時開催。
「梅鉢紋・違鷹羽紋蒔絵雛道具(鏡立・鏡箱)」江戸時代・19世紀 三井記念美術館蔵