山々に囲まれながらも南に瀬戸内海を擁する自然豊かな備前市。そんな土地で制作されたのが、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」からイメージした、大きさ違いのピッチャーです。
「牛乳を注ぐ女」のピッチャー! 花器として使っても素敵
大きさは、大小の2種類。上写真で花器として使ったのが大きいほう、食卓でウォーターピッチャーにしたり、小花を入れるのにちょうどいいのは小。備前焼は表面に微細な凹凸や気泡が現れることから、水がおいしくなるとか、泡が細かく立ってビールグラス向きともいわれています。
しっかり握りやすい持ち手や、水切れのいい注ぎ口は、絵の中にわずかに見えるピッチャーの口や握った手の感じと、一陽窯の木村肇さんの経験値から生まれたもの。
ヨハネス・フェルメール「牛乳を注ぐ女」アムステルダム国立美術館 ©Rijksmuseum,Amsterdam/PPS通信社
資料の絵を何日も眺め、知人の酪農家に「この時代は牛の乳か山羊の乳か?」と相談も…。木村さんが17世紀のオランダに思いを馳せてつくり上げたピッチャー。限定数でお届けします。