昔ながらの日本の食卓といえば「ちゃぶ台」。家族団欒の象徴でもありますよね。しかし、フローリングやダイニングテーブルが増えた現代では、どんどんと減少してきている傾向にあります。そこで和樂は、日本屈指の上質な家具をつくる「飛騨産業(ひださんぎょう)」とタッグを組み、いまの暮らしにもマッチする小さなちゃぶ台「CHANOMI小ちゃぶ台」を製作しました!
飛騨の匠の技から生まれた、かわいくて便利な「小ちゃぶ台」
日本屈指の上質な家具をつくる「飛騨産業」とは?
飛驒という地名は山々の“ひだ”から来ているともいわれるほど、深い森林に囲まれた飛驒地方。律令時代には、優れた木工技術をもち、平城京や平安京の造営に携わるために派遣された「飛驒の匠」がいたことでも知られています。その由緒を大切に守り続けてきた飛驒高山は、現代でも日本屈指の木工家具の産地。その中で、大正時代より椅子やテーブルなどをつくり続け、地元の産業の担い手として発展してきた家具メーカーが、飛驒産業です。
飛驒産業はまた、日本で製造される洋家具の歴史とともに歩んできました。昭和の高度成長期には、カントリー家具が大人気となり、50年以上経った今でも飛驒産業製の印である「キツツキマーク」のシールが貼られた椅子やテーブルを大切に愛用している家庭も少なくありません。木工・漆芸作家の黒田辰秋(くろだたつあき)氏とともに皇居新宮殿の椅子を製作したり、平成になってからは、柳宗理の名作「ヤナギチェア」を復刻したり、伊勢志摩サミットでは首脳陣が会するテーブルを製作したり、日本屈指の高い技術によって、数々の美しい家具を生み出してきました。
飛驒高山の自社工場で製造され、機械による効率化を図りながらも、細部は人の手によって仕上げるのが飛驒産業の家具の美しさの秘密です。
メーカーならではの品質の管理も徹底されています。和樂が依頼した「CHANOMI小ちゃぶ台」も洗練されたデザインや上質な木材の美しさだけでなく、何度も試作が重ねられ、強度や安全性など品質が精査されました。多くの職人の方々が携わって完成した贅沢な逸品なのです。
なんで“CHANOMI”?
「お茶の時間が豊かになれば、人生はもっと味わい深くなる!」と考える和樂は、『茶の間プロジェクト』を発足。お茶の時間を彩るオリジナル商品を企画開発してきました。「CHANOMI小ちゃぶ台」もそのうちのひとつ。現代の暮らしにもマッチする洗練されたデザインに、ひとりかふたり分の急須と茶碗とお菓子を載せられる小ぶりなサイズ。今までにないミニマムなお茶タイムを楽しむことができます。
もちろんお茶の時間以外でも、いつものテーブルの予備やちょっとした物置など、いろいろな使い方ができます。
「CHANOMI小ちゃぶ台」の詳細
CHANOMI小ちゃぶ台の洗練されたフォルムを設計してくれたのは、飛驒産業のデザイナーである小平美緒さん。和樂のスタッフが取材中に見つけた茶の実からイメージされた形の天板は優しいカーブを帯びています。
茶器などがすべり落ちないように、天板はフラットではなく、掘り込みが施されているのも特徴。「ちゃぶ台を和のテイストにするために、脚の高さと太さに試行錯誤しました」と小平さん。取り外し可能な脚は、収納や移動の持ち運びに重宝しそうです。
上質な国産の栗材の木目は、一品一品異なり、個性になっています。ときおり節が入っているのも、天然の木材を使用している証拠。ポリウレタン塗装が施されて、日常のお手入れも簡単なので、飽きることがなく、長く愛用していただけます。