2020年7月、東京都美術館で大型浮世絵展が開催されます。世界中の人々が日本に集まるこの時期、選りすぐりの名品約400点が上野に大集結!
江戸時代の庶民の生活や文化を伝えてくれる“浮世絵”。現代の私たちが見てもとってもポップで面白く、魅了される人も続出! 和樂では、そんな浮世絵ブームを盛り上げるべく、さまざまな商品を開発中。
今回は、「インテリア浮世絵」です。
150年以上も前の摺りものとは思えない鮮やかな色合い…。いずれも一点ものなので、自分の家やオフィス、あるいは贈り物としてもおすすめです!
写真やカレンダーを飾る気軽さで!「インテリア浮世絵」
浮世絵を江戸時代の人々のように気軽に楽しみたい! そこで制作した「インテリア浮世絵」をご紹介します。現代空間にも違和感なくなじむように、額装に透明度の高いアクリルを使用。キャビネットの上に立てたり壁に掛けたりと、自由に飾って楽しめます。
二代国貞「其由縁鄙俤(そのゆかりひなのおもかげ) 十一編」
柳下亭種員(りゅうかていたねかず)が戯作(げさく)を、二代目歌川国貞が挿絵を描いた1853年制作の絵草子を額装。二代国貞の物語絵と、江戸時代の色合いが魅力的。
芳幾「白縫譚(しらぬいものがたり) 三十九編」
二世柳亭種彦(りゅうていたねひこ)の復讐物語に落合芳幾が挿絵を描いた1862年制作の絵草子を額装。勇ましいけれど着飾っている姫君の姿が微笑ましい。
三代目豊国「其由縁鄙俤 四編」
戯作者としても活躍した浮世絵師の渓斎英泉(けいさいえいせん)が物語を、三代目歌川豊国(国貞)が絵を描いた、1849年制作の絵草子を額装しました。
二代国貞「白縫譚 十八編」
柳下亭種員と二代国貞コンビによる1855年制作の絵草子を額装。上下巻2冊の表紙がもともとは一枚絵であることがよくわかります。
特注のアクリル額装!
額の素材に選んだのは、ガラスよりも透明度が高いといわれるアクリルです。2枚のアクリル板で絵草子を挟んだだけというシンプルさで、江戸時代につくられた浮世絵冊子をカジュアルに楽しんでいただけます。
表から見えないように、冊子の裏面に金具を取り付けました。立てかけて飾るほか、壁に打った釘などに引っかけて使うことも可能です。
絵草子ってなに?
“絵草子”は、今でいう人気小説の単行本のこと。物語を象徴する場面を描いて上下巻2冊に切り分けて使ったり、華やかな多色摺りで目を惹いたりと、表紙にも凝って制作されました。
版画技術が発達して大量生産できるようになり、安価に手に入れられる絵草子で庶民が読書を楽しみました。なんと、江戸の識字率は世界でもトップクラスだったとか!
商品仕様
額は約縦26×横35×厚さ0.8㎝。絵草子は約縦17.5×横12㎝(1冊)。総重量約900g。額はアクリル板、浮世絵は紙。取り付け金具付属。日本製。[限定数各1]
※江戸時代当時の印刷物現品のため、一部に破れや紙ヤケなどの経年劣化がございます。あらかじめご了承ください。
※一点もののため、返品交換は不可。
-和樂2019年・2020年 12月・1月号より-
文/小竹智子
撮影/小池紀行(パイルドライバー)