G20晩餐会と同メニューが味わえる!JR KYUSHU SWEET TRAIN 「或る列車」【九州】

G20晩餐会と同メニューが味わえる!JR KYUSHU SWEET TRAIN 「或る列車」【九州】

鉄道ファンのみならず、多くの旅好きの注目を集めているのが、JR九州が数多く運行しているD&S(デザイン&ストーリー)列車。
観光面に特化し、それぞれ特別なデザインと運行地域に基づくストーリーがあるローカル列車の中でも食通が注目しているのが、JR KYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」です。

JR KYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」物語

明治39(1906)年、当時の九州鉄道がアメリカのブリル社に豪華客車を発注。しかし、国有化によってブリル客車は日の目を見ることがありませんでした。
その歴史をよみがえらせたのが、JR KYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」です。

世界的に有名な鉄道模型愛好家・原信太郎が作成した模型をベースに、水戸岡鋭治がデザイン・設計を担当し、原鉄道模型博物館副館長・原健人が監修した「或る列車」は、異なる構造をもつ2両編成。金色と黒の2色に唐草模様をあしらった豪華な車両は、どちらも壁や床・天井に木材を使用。

大分駅~日田駅間を久大本線経由で運転する「大分コース」と、佐世保駅~長崎駅間を佐世保線・大村線・長崎本線(長与支線)経由で運転する「長崎コース」で、軽食やスイーツのコース料理を提供しながら約2時間半前後をかけて運行。車内では東京・南青山のレストラン「NARISAWA」のオーナーシェフ・成澤由浩が監修したレシピによる九州の食材を使用したスイーツや軽食を楽しめます。

食へのこだわりがスゴい!「或る列車」

豪華列車旅と聞いても、なかなか実現できないものですが、JR KYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」の食に対する取り組みは一見の価値あり!
九州各地の生産者が丹精込めた食材が使われているのです。
2019年7月・8月のメニューのテーマは「日本の夏の贈り物。成澤シェフがG20大阪サミット首脳晩餐会の料理担当を務めたことから、大分コースでは同じメニューが特別に提供されるとのことで、その一部をご紹介します。

NARISAWA“bento” 「灼熱の大地」

写真左から、牛肉のステーキ丼、関アジの炙りラタトゥイユ添え、みつせ鶏とゴーヤと自然薯のドレッシング和え、トウモロコシのスープ

「九州産 牛肉のステーキ丼」は、九州産サーロインをレアに焼き上げ、甘辛くごま油の香りもきかせ、赤ピーマンとたまねぎをマンゴードレッシングとともに。ごはんは長崎県産米。「大分県 関アジの炙り、ラタトゥイユ添え」は、関アジを炙り、ナスのペーストと夏野菜のラタトゥイユのガトー仕立ての上に盛り、赤たまねぎ、きゅうり、ラディッシュ、みょうが、生姜、シブレット、花穂紫蘇、ミニトマトを飾り、紫蘇の香りで。「佐賀県 みつせ鶏とゴーヤと自然薯のドレッシング和え」は、みつせ鶏のもも肉にしっとり仕上げ、『G20大阪サミット』首脳晩餐会でも使用した佐賀県ささき農園の自然薯とゴーヤを味噌、醤油を使った甘いタレで。「大分県 トウモロコシのスープ」は、大分県産のトウモロコシをチキンブイヨンでシンプルにスープにして、生クリームで仕上げたもの

カクテルスイーツ「さざ波」

福岡県の巨峰のジュレ、長崎県のブルーベリーとカシスのソース、ヨーグルトクリームなどで構成したカクテルデザート

メインスイーツ「白浜」

 

九州の代表的な夏のフルーツであるマンゴー(長崎県)、パッション(鹿児島県)、パイナップル(沖縄県)をココナッツのカップに詰め込み、月桃の葉から味と香りを引き出したジュレとともに仕上げた真夏のデザート

「G20大阪サミット」首脳晩餐会特別メニュー

スープスイーツ「G20晩餐会の思い出」白桃のサバラン

ラム酒風味のシロップにたっぷり漬け込んだ生地に生クリームを絞り、白桃でドーム状に仕上げたデザート。日本が誇る夏のフルーツ、白桃をシンプルに、最高のいただき方で用意

ミニャルディーズ「帰郷」八女抹茶の最中、トウモロコシのタルト

ミニャルディーズ(お茶菓子)のうち中央の八女抹茶の最中は、福岡県の星野製茶園の抹茶の寒天と抹茶ソース、あずきと白玉を組み合わせた最中。左のタルトは、大分県のトウモロコシを使った珍しいデザート。トウモロコシのペーストと焼き菓子を組み合わせ、蒸したトウモロコシを飾り、みたらしのタレを中に詰めて香ばしく焼いてあります

7月・8月メニューの食材の主な生産者

「ささき農園」佐賀県唐津市


ところどころ赤土で、白くて粘りの強い唐津市鏡山一帯は、最高級の自然薯が採れる環境に恵まれた地。「ささき農園」の佐々木励さんは、15年前に脱サラして福岡から郷里の唐津へ戻り、無農薬栽培に挑戦。堆肥に至るまで自分でつくりながら、唐津という土地の中で循環する農業を目ざしてきました。自然薯の収穫は1年1回で、種イモが病気にかかるなどの失敗を繰り返し、5年前に初めて生育に成功。「無農薬の自然薯は強さが違います。擦ったときにアクが出ず、白いままなのが特徴。粘り気が強く、生命力を感じる食感です」(成澤)
●使用食材:自然薯(G20)、ごぼう(G20)、ゴーヤ(NARISAWA“bento”)

「きゃしなふ農園」鹿児島県瀬戸内町


自然に溢れる亜熱帯の奄美大島で「きゃしなふ農園」を営む増 麻那美さんは、奄美の自然には人を元気にする力があると感じ、その“力”をだれかに繋げられたらとの思いから、2014年から農園をスタート。現在は先輩農家に教わりながら、食べた方が笑顔で元気になる作物を目ざしています。「きゃしなふ農園」のパッションフルーツは、一本一本の苗づくりから収穫まで、果実ひとつひとつと向き合いながら栽培。台風や水不足といった厳しい環境の中でも、逞しく元気に育っています。
●使用食材:パッションフルーツ(G20 メインスイーツ)

「橋本果樹園」熊本県玉名郡


橋本勝さん、岸子さんご夫婦が営む、熊本県玉名の「橋本果樹園」は、先代が植えた桃の木に始まり、現在はすももやデコポン、完熟きんかん、柿、マスカットなどを手がけています。桃の花が満開になる頃には、町内のお年寄りを園内の花見に招待するなど、地域に愛されている果樹園でもあります。平成7年には果物部門で「農林水産大臣賞」を受賞。桃と柿はエコファーマーの登録も行っています
●使用食材:白桃(G20 スープスイーツ)

「星野製茶園」福岡県八女市


八女市の星野川流域は、肥沃で霧が多く発生し、高級茶の栽培に適した地。「星野製茶園」の抹茶のクオリティの高さは、茶道各流派御家元からの茶銘を寄せられるほど。写真の品質管理部・山口真也さんは「全国茶審査技術大会」で優勝を重ねる“お茶のソムリエ”。「或る列車」のために特別に茶葉を生育したオリジナルの有機栽培抹茶は、爽やかなコクが特長で、「素直な香味をお楽しみいただければ」とその魅力を語ってくれました。
●使用食材:抹茶(G20 ミニャルディーズ)

「堀内フルーツファーム」長崎県佐世保市

 

「鉢植え完熟プリンセスマンゴー」「完熟ブルーベリーあいあいの雫」を生産する堀内フルーツファーム。マンゴーは、鉢に植えて根域制限をし、水分・肥料調整を行い、一鉢に30個と制限することで、高糖度の濃厚完熟マンゴーを生産。ブルーベリーは、低農薬が実現できる鉢植え点滴ポット栽培で水・肥料を管理し、約10品種を栽培中。ひとつひとつ手間暇をかけた果実の味わいは格別です。
●使用食材:マンゴー(G20使用)、ブルーベリー

「農事組合法人石垣島海のもの山のもの」沖縄県石垣市


石垣島北東の土地は、沖縄本島の北部を中心とした移住者によって1950年に開墾。山々に囲まれ、海から吹く潮風を浴びた良質な農作物が収穫されています。「農事組合法人石垣島海のもの山のもの」の青果は、「あすみおファーム」というブランド名で提供。これは、“甘く”“澄み切った色と艶”“瑞々しい果肉”“唯一無二の美味しさ”から文字を取り、また、開拓精神の表れである「明日を信じて生きる=明日をみよう」という言葉をかけて名づけられたもの。糖度と酸度のバランスがよく、色味や形にすぐれた果実が届けられています。
●使用食材:パイナップル(G20 メインスイーツ)

「古野農場」福岡県桂川町


合鴨農法の先駆けとして知られる古野隆雄さんは、久美子夫人や5人のお子さまを中心に農場を営んでいます。最初の10年間は苦難の連続でしたが、志を曲げることなく、夫婦で失敗や創意工夫を重ねてたどり着いたのが「合鴨水稲同時作」。合鴨を水田に放し、雑草や害虫を食させて、無農薬栽培で作る農法です。また、小麦や露地野菜、果樹、卵など循環型農業で多くの農産物も育成。それは、古野さんのモットーである「安全で美味しい作物を自給し家族に食べさせること、そして同じものを消費者に届けること」の証です。
●使用食材:ズッキーニ、ピーマン、小麦粉(NARISAWA“bento”、ミニャルディーズ)

「そらみどふぁーむ」佐賀県唐津市


唐津市鏡山の麓に、加茂宇宙(たかみち)さんが営む「そらみどふぁーむ」があります。太陽の光が降り注ぎ、心地よい海風が吹き抜ける玄界灘を一望できる畑は、温暖な気候と適度な雨に恵まれ、年間50~60種類の野菜を育成中。加茂さんは奥さんと二人三脚で、自然の力を借りながら、無農薬・無化学肥料、旬の美味しさにこだわった野菜づくりをしています。
●使用食材:赤たまねぎ(NARISAWA“bento”)

「或る列車」メニュー監修担当 成澤由浩シェフ

東京・南青山Restaurant“NARISAWA”オーナーシェフ。日本の里山にある豊かな食文化と先人たちの知恵を探求し、料理で表現する“Innovatibe Satoyama Cuisine(革新的里山料理)”という独自のジャンルを確立。料理界のアカデミー賞と呼ばれる「ワールド50 ベストレストラン」に10年連続で選出。2019年『G20大阪サミット』首脳晩餐会で料理担当を務める。2016年 The World 50 Best Restaurantsで世界8位。2018年 国際ガストロノミー学会でアジア人初の国際グランプリ受賞。

JR KYUSHU SWEET TRAIN公式サイト

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