Travel

2024.01.16

忘れられない味と至福の居心地。「由布院 玉の湯」その3【〝おもてなし〟を体感できる至高の湯宿】

至高の温泉地と湯宿をご紹介する全13回シリーズ、第9回は「由布院 玉の湯」その3をお送りします。

シリーズ一覧はこちら

日がな一日、
緑を見ながら読書や湯浴みをする贅沢な休日を

客室は全16室。どの部屋も窓の外には緑を眺めることができ、リラックスするのに十分な広さがあります。源泉かけ流しの内湯があるので、ずっと部屋に籠っても快適ですが、バーで食前酒や食後酒をいただいたり、暖炉がある談話室で読書をしたりするのも幸せなひととき。談話室の片隅には「ご自由にどうぞ」と、コーヒーや小さなお菓子が用意されています。

忘れられない味と至福の居心地

左/夕食の人気のメイン料理であるすっぽん鍋は、たっぷりのクレソンと濃厚なスープに、気持ちがとろける。中/朝食は和食と洋食を選ぶことができる。写真は和食。卵料理は、温泉たまごやだし巻きのほか、辰巳芳子(たつみよしこ)先生考案のスペイン風家庭料理「アンヘレス」も選択が可能。右/和室12畳と10畳の洋寝室にリビングがある離れの部屋「むらさき」。ウッドデッキのテラスも付いている。ここにキャプをいれます

そして、待ちに待った食事の時間。夕食は旬の地元の野菜をふんだんに使った和食が中心で、メインディッシュは、和牛の炭火焼き・しゃも鍋・すっぽん鍋・クレソンと鴨の鍋・車えびのしゃぶしゃぶなどから選ぶことができます。ほかにも選択を尋ねられる料理があり、悩みながら選ぶ楽しさとお腹いっぱいになる食事は、〝とびきりのご馳走をいただいた!〟という忘れられない思い出に。

敷地内に源泉が7か所も!
いいお湯がこんこんと湧いています

左/すべての客室に源泉かけ流しの内湯がついているが、大浴場の露天風呂は、さわやかな風を感じられて気持ちがいい。湯の坪という地名のとおり、「玉の湯」の敷地内だけで7か所も源泉が湧いているという。右/賑やかな由布院のメインストリートから少し入っただけで、「玉の湯」の一帯は静けさが漂う。夜はさらに静寂な気配が増し、空気が澄んで月も星も美しい。

チェックインは14時、チェックアウトは12時。最大22時間の滞在は、客としてはうれしい限りですが、短時間で部屋を整え、次の客を招くための準備がどれほど大変かは、想像に難くありません。そんな努力を微塵(みじん)も感じさせず、「玉の湯」は今日も明日も、やわらかなおもてなしで、滞在客を迎え続けています。

由布院の町と共にある存在感

左/由布院 玉の湯のエントランス。右/JR由布院駅に隣接したツーリストインフォメーションセンターは建築家・坂茂(ばんしげる)さんの設計。2階の旅の図書館から久大(きゅうだい)本線のかわいい赤い車両が見える。

この地の恵みをお土産に! 旅の思い出に! 右/由布院産の原木椎茸と粗挽きした和牛肉を甘辛く炊いた、人気のひと品。和牛と椎茸のしぐれ煮¥1,150 右/売店「由布院市」では、陶器や竹細工などの工芸品のほか「玉の湯」オリジナルのジャムなども購入できる。いちごジャム¥930

温泉大国大分県のなかでも人気の温泉地、由布院(ゆふいん)。麓から湯煙が上る由布岳を背景にした金鱗湖(きんりんこ)では、湖底からも温泉が湧き出ている。

【湯宿DATA】

由布院 玉の湯(ゆふいん たまのゆ)
住所:大分県由布市湯布院町湯の坪
電話:0977-84-2158
宿泊料金:2名1室利用時1名¥41,950(税込)~(1室1名利用は部屋数・タイプ限定で¥59,550(税込)~)
アクセス:JR久大本線「由布院駅」よりタクシーで約3分
公式サイト:https://tamanoyu.co.jp/

撮影/伊藤 信 構成/高橋亜弥子
※本記事は雑誌『和樂(2023年2・3月号)』の転載です。
※表示の宿泊料金は税金・サービス料込みの金額です。別途入湯税や、入浴料などがかかる場合があります。また、連休や年末年始など、特別料金が設定されている場合もあります。
※お出かけの際には宿のホームページなどで最新情報をご確認ください。

Share

和樂web編集部

おすすめの記事

震災からの復興を導いた「町全体でひとつの宿」のコンセプト。「西村屋本館」その2【〝おもてなし〟を体感できる至高の湯宿】

和樂web編集部

忘れられない味と至福の居心地。「由布院 玉の湯」その3【〝おもてなし〟を体感できる至高の湯宿】

和樂web編集部

Kyoto confectionery store that delivers seasonal scenery. Kyoto ‘Kameyayoshinaga’ [Kyoto, the city of Chami!]

和樂web編集部

日帰りで通ったくらい、京都のすき焼きが大好物。阿部顕嵐が語る「あらん限りの歴史愛」vol.10

連載 阿部顕嵐

人気記事ランキング

最新号紹介

※和樂本誌ならびに和樂webに関するお問い合わせはこちら
※小学館が雑誌『和樂』およびWEBサイト『和樂web』にて運営しているInstagramの公式アカウントは「@warakumagazine」のみになります。
和樂webのロゴや名称、公式アカウントの投稿を無断使用しプレゼント企画などを行っている類似アカウントがございますが、弊社とは一切関係ないのでご注意ください。
類似アカウントから不審なDM(プレゼント当選告知)などを受け取った際は、記載されたURLにはアクセスせずDM自体を削除していただくようお願いいたします。
また被害防止のため、同アカウントのブロックをお願いいたします。

関連メディア