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2024.03.28

老舗の味から新定番まで、注目エリアは食も楽しい!三十三間堂界隈【京都の「門前」にうまいものあり!】

京都の旅のテーマを寺社巡りに決めたら、次に決めておきたいのは「どこでごはんを食べようか?」。 そこで、今訪れたい古寺の三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)、東福寺(とうふくじ)、銀閣寺(ぎんかくじ)と有名神社から歩いていける、美味しい店をリサーチ。 老舗の名店から新しいものに貪欲な京都人を魅了する新店まで、寺社巡りがさらに楽しくなる門前の名店へご案内します。今回は「 三十三間堂界隈」。

伝統が根づく「三十三間堂」の門前には
新しい京の顔が増加中

老舗の味から野菜の美味しい新定番まで、開発が続く注目エリアは食も楽しい!

老舗でいただく京麸と京湯葉づくしの〝むし養い〟
「半兵衛麸 茶房」

三十三間堂の参拝帰りに京都らしい食事を…と思うなら、330年以上お麸をつくり続けてきた老舗「半兵衛麸」の茶房へ。昼どきに「むし養い」(京言葉でお腹の虫を養う軽い食事)を楽しめます。
これは35年ほど前、麸の料理法を知って家庭でもっと楽しんでほしいと始まったメニュー。そのため多彩さと美味しさに驚くお麸料理も、実は煮たり、酢の物にしたり…と簡単につくれるもの。家ごはんのヒントにも!

「『むし養い』京麸と京ゆばの点心」4,400円。なま麸田楽などのお膳に、丁子麸(ちょうじふ)の酢の物、焼き麸とゆばの煮いたん(写真上左)、美しい季節の麸の揚げ物(同右)に加え、よもぎ麸白みそ仕立なども。メニューを考案した当時の社長夫妻が食いしん坊だったそうで「むし養い」を超える満腹感!

茶房は2022年に洋館を改装・移転し、37席に。

半兵衛麸 茶房(はんべえふ さぼう)
住所:京都府京都市東山区問屋町通五条下ル上人町433 1F・2F 
電話:075-525-0008 
営業時間:11時~16時(14時30分L.O.) ※要予約
休み:水曜
公式サイト:https://www.hanbey.co.jp/

京野菜たっぷりの中華はひとりご飯にも!
「私房菜すみよし」

ランチの「麻婆豆腐」が入ったリーズナブルなコースも人気だが、おすすめは、夕刻からアラカルトをいただく楽しみ方。「高級中華を手軽に楽しんでほしい」と住吉直人シェフが毎朝市場で買い出しする、フレッシュな野菜や魚を用いた中華は軽やか。手軽につまめる「季節の湯葉春巻き」や点心もよく、評判の「とろとろ酢豚」は京野菜満載で優しく味わい深い。アラカルトは半量での注文にも対応可能だから、ひとり旅にもうれしい。

「とろとろ酢豚」1,800円。素揚げした万願寺唐辛子やロマネスコなど季節の野菜は彩り鮮やか。角煮にしてから揚げた、とろとろの豚肉との味わいも最高。ミシュランガイドのビブグルマンにも選出。

右は「季節の湯葉春巻き」1,000円。春はサクラエビ入り。

私房菜すみよし(プライベートキッチンすみよし)
住所:京都府京都市東山区妙法院前側町420 メゾン・ナイアーデ1F 
電話:075-585-5707  
営業時間:11時30分~14時(L.O.)、17時30分~21時(L.O.) 
休み:火曜
公式サイト:https://sumiyoshi.storeinfo.jp/

健康的でカジュアル。レバノン料理の新鋭店
「汽【ki:】」

2021年春のオープン以来話題の、京都の食いしん坊たちが集う店。レバノン料理は、ハーブやスパイスを贅沢に用いた野菜と豆類が主役。ランチの一番人気は、ひよこ豆のコロッケ「ファラフェル」と薪窯でふっくら焼いたチキンと野菜のマリネを、2種のソースを塗ったピタパンにたっぷりはさんでいただくひと皿。口の中で色々な香りや味が混じり合うピタパンを頰張るうち、元気が出てくるよう。14時45分までのランチは予約不要。

「チキンとファラフェルミックス」2,400円。ファラフェルには定番のひよこ豆にそら豆を加え、アイオリソースには茹でこぼしのニンニクを用いるなど、フレンチで活躍したシェフのこだわりが。「近所のおじいちゃんにも来てほしい」という心地いい店。

汽【ki:】(き)
住所:京都府京都市下京区都市町149 
電話:075-585-4224 
営業時間:8時~9時45分(L.O.)、11時~14時45分(L.O.)※モーニング(予約制)とランチのみ営業
休み:水曜
公式サイト:https://gojyorakuen.com/

撮影/伊藤 信 構成/川村有布子
※本記事は雑誌『和樂(2023年4・5月号)』の転載です。掲載したデータの営業日や営業時間などは変更の可能性があります。お出かけの際は最新情報をご確認ください。

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和樂web編集部

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