伝統が根づく「三十三間堂」の門前には
新しい京の顔が増加中
老舗の味から野菜の美味しい新定番まで、開発が続く注目エリアは食も楽しい!
老舗でいただく京麸と京湯葉づくしの〝むし養い〟
「半兵衛麸 茶房」
三十三間堂の参拝帰りに京都らしい食事を…と思うなら、330年以上お麸をつくり続けてきた老舗「半兵衛麸」の茶房へ。昼どきに「むし養い」(京言葉でお腹の虫を養う軽い食事)を楽しめます。
これは35年ほど前、麸の料理法を知って家庭でもっと楽しんでほしいと始まったメニュー。そのため多彩さと美味しさに驚くお麸料理も、実は煮たり、酢の物にしたり…と簡単につくれるもの。家ごはんのヒントにも!
半兵衛麸 茶房(はんべえふ さぼう)
住所:京都府京都市東山区問屋町通五条下ル上人町433 1F・2F
電話:075-525-0008
営業時間:11時~16時(14時30分L.O.) ※要予約
休み:水曜
公式サイト:https://www.hanbey.co.jp/
京野菜たっぷりの中華はひとりご飯にも!
「私房菜すみよし」
ランチの「麻婆豆腐」が入ったリーズナブルなコースも人気だが、おすすめは、夕刻からアラカルトをいただく楽しみ方。「高級中華を手軽に楽しんでほしい」と住吉直人シェフが毎朝市場で買い出しする、フレッシュな野菜や魚を用いた中華は軽やか。手軽につまめる「季節の湯葉春巻き」や点心もよく、評判の「とろとろ酢豚」は京野菜満載で優しく味わい深い。アラカルトは半量での注文にも対応可能だから、ひとり旅にもうれしい。
私房菜すみよし(プライベートキッチンすみよし)
住所:京都府京都市東山区妙法院前側町420 メゾン・ナイアーデ1F
電話:075-585-5707
営業時間:11時30分~14時(L.O.)、17時30分~21時(L.O.)
休み:火曜
公式サイト:https://sumiyoshi.storeinfo.jp/
健康的でカジュアル。レバノン料理の新鋭店
「汽【ki:】」
2021年春のオープン以来話題の、京都の食いしん坊たちが集う店。レバノン料理は、ハーブやスパイスを贅沢に用いた野菜と豆類が主役。ランチの一番人気は、ひよこ豆のコロッケ「ファラフェル」と薪窯でふっくら焼いたチキンと野菜のマリネを、2種のソースを塗ったピタパンにたっぷりはさんでいただくひと皿。口の中で色々な香りや味が混じり合うピタパンを頰張るうち、元気が出てくるよう。14時45分までのランチは予約不要。
汽【ki:】(き)
住所:京都府京都市下京区都市町149
電話:075-585-4224
営業時間:8時~9時45分(L.O.)、11時~14時45分(L.O.)※モーニング(予約制)とランチのみ営業
休み:水曜
公式サイト:https://gojyorakuen.com/
撮影/伊藤 信 構成/川村有布子
※本記事は雑誌『和樂(2023年4・5月号)』の転載です。掲載したデータの営業日や営業時間などは変更の可能性があります。お出かけの際は最新情報をご確認ください。