東海一の名瀑はマイナスイオンたっぷりのパワースポット
②【阿弥陀ヶ滝】岐阜県郡上市
天文年間(1532~1555年)、滝行中の僧の前に阿弥陀如来(あみだにょらい)が現れたことから命名された阿弥陀ヶ滝(あみだがたき)。
日本の滝100選だけでなく、岐阜県名水50選にも指定されています。
落差60mという東海地方随一の名瀑は、駐車場から歩いて数10分で到着。
滝壺近くまで遊歩道になっているので、轟音(ごうおん)とともに落ちる水の迫力は写真以上です。
山道を歩くので足元の準備はしっかりと。
岩場や水流、流れ落ちる滝の水をかっこよくデザイン化!

本来の滝の姿は森閑とした自然のなかにあった

阿弥陀ヶ滝・絶景スポット
阿弥陀ヶ滝遊歩道 岐阜県郡上市白鳥町前谷 東海北陸自動車道「白鳥IC」より約21㎞
阿弥陀ヶ滝・立ち寄り情報
「並んででも食べたい名水でいただく流しそうめん」 阿弥陀ヶ滝の名水でいただく流しそうめんの「阿弥陀ヶ滝荘」。滝へ向かう山道口で営業するのは、湧きっぱなしの冷水を使用することで麺のおいしさを際立たせるため。麺は三重県桑名産の希少な「二見の糸」を使用。
北斎がまるで生き物のように描いた上下2段に落ちる名瀑
③【霧降滝】栃木県日光市
男体山(なんたいさん)の麓、霧降川にそそぐ霧降滝(きりふりのたき)は江戸時代、日光東照宮への参詣の道すがら訪れる人が多かったそう。
現在は森の中に位置するため観瀑台(かんばくだい)からの見学が一般的ですが、落差も水量も十分。
特に紅葉の時期は、真っ赤に染まった森と滝とのコントラストが見事です。
上流には「霧降隠れ三滝」として知られる丁子滝(ちょうじたき)、玉簾(たますだれ)の滝、マックラ滝も。
こちらは登山道を歩く準備が必要です。
いやはや、北斎の絵はド迫力ですな~

北斎が描いたとおりの不思議な景観!

霧降滝・絶景スポット
霧降の滝観瀑台 栃木県日光市所野 日光宇都宮道路「日光IC」より約17㎞
霧降滝・立ち寄り情報
「霧降滝や日光連山の絶景と地産の美味!」 北に霧降滝、西に日光連山を望む霧降高原の「山のレストラン」。スペシャリテはとちぎ和牛のローストビーフで、農家直送の野菜をふんだんに使った料理がいただける。
公園内を歩いて30分、森林浴からの瀑布観賞で癒やしMAX!
④【養老の滝】岐阜県養老郡
岐阜、愛知、三重にまたがる濃尾(のうび)平野の西方に立つ養老山地の麓(ふもと)、山林道の先に出現する養老の滝(ようろうのたき)。
日本百名瀑に数えられ、いにしえより文人墨客(ぶんじんぼっかく)を魅了してきました。
一帯は公園として整備され、ロッジやテントエリア、バーベキューやパターゴルフなどの施設もあり、名瀑観賞だけでないお楽しみが満載。
公園内の養老神社には、養老孝子(ようろうこうし)伝説に語られる菊水の泉が残ります。
うひゃ~こりゃ絶景! わざわざ来たかいがあった

滝つぼのそばに行って仰ぎ見てみたい!

養老の滝・絶景スポット
養老公園 岐阜県養老郡養老町高林1298-2 名神高速道路西宮線「養老IC」より約6㎞
養老の滝・立ち寄り情報
「鎌倉初期の美しい十一面千手観音像にもご対面!」 孝子伝説の主人公、源丞内(げんじょうない)ゆかりの「養老寺」は、不老長寿にご利益があるとされる古刹。天平時代(729~749年)には七堂伽藍(しちどうがらん)も整ったが、織田信長によって焼失し、慶長12(1607)年に再建された。本尊の十一面千手観音像(重文)は宝物殿で拝観可能。
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天才絵師・北斎が描いた七里ヶ浜は今? 【浮世絵と見比べる絶景タイムトリップ・神奈川編】
撮影/篠原宏明(阿弥陀ヶ滝) 構成/小竹智子、鈴木智恵(本誌)
※本記事は雑誌『和樂(2017年10・11月号)』の転載・再編集です。

