旅の前半で熊野神巡りをした後は、美味しい料理を巡ってはいかがでしょう。
旅館あづまや
風情と湯を楽しむ古宿
熊野本宮大社を控える奥熊野に、浴衣丹前に下駄でそぞろ歩きたい、昭和の香りを濃厚に残した湯の峰温泉が。とろりと肌にやわらかな湯の高温自家源泉をもつ『旅館あづまや』は、江戸後期の創業。その風情、泉質、美熊野牛(みくまのぎゅう)のしゃぶしゃぶなど温泉を利用した料理で、多くの文人墨客に愛されてきた宿です。
十割そば 森本屋
那智勝浦といえば生まぐろ
西日本一の生まぐろの水揚げを誇る勝浦港から歩いて1分。魚料理を得意とする民宿から転身して10年のそば処。かつお節やさば節、めじかなどでとるやや辛口のつゆでいただくのは、細めでのど越しのいい十割そば。まぐろの仲卸業社で働いていた息子の森本竜輔さんがはじめたそば屋ならではの、料亭に卸すような上質の中落ちを使ったまぐろ丼も人気です。
住所/和歌山県那智勝浦町勝浦451 地図
営業時間/11時~14時,17時~20時(L.O 19時30分)
休業日/第2・4火曜
まさや
名産さんま寿司ならここ!
熊野地方の郷土食に高菜でご飯を包んだ〝めはり寿司〟がありますが、もうひとつぜひ試したいのが〝さんま寿司〟。旬を過ぎて南下したさんまでつくるもので、程よく脂が抜けてさっぱりした味わい。那智勝浦でその味を知った旅行者が全国から注文するという『まさや』のそれは、10時間近く手をかけた優しいおいしさです。
住所/和歌山県東牟婁群那智勝浦町築地7-3-9 地図
休業日/火曜日
みかんやゆずなど柑橘のやわらかな酸味が隠し味に。こぶ巻きもおすすめ。